| 建築家の苦悩 |
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| グレアム・コール [ 2004/11/27 0:27:18 ] |
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| | <ギグスの様子は#{187} −5「小神殿巡り」参照>
ギグスさんは、カティル司祭様の護衛についてゆかれました。 訪問先から、わたくしが求める希少な石を「必ず」持って帰ってきてくださると約束して。
そうであるならば、わたくしもギグスさんのお願いを聞き届けなければなりますまい。 ギグスさんの頼みというのは、今借りている古い一軒家を、使い勝手の良いように直すこと。 そして、その設計をわたくしが頼まれたわけでございます。
趣味として学んでいた建築が、こうやって知己の方々の役に立つのは嬉しい限りです。 ラーダ神殿でも、ゴミ置……(こほん)いえ、別棟の修繕に抜擢されたことですし!(ぐ)
そんなわけで、わたくしはギグスさんのお宅へと伺ったのでございます。 奥様には、ギグスさんのほうから話がされていたようで、歓迎していただきました。 乳飲み子を抱えた奥様は、わたくしに手ずからお茶を淹れてくださいました。 可愛らしいお子様で……ええ、わたくしも子供が欲しいのは山々なんですがねぇ…こればかりは神々のご意志なのかもしれませんねぇ(ほふぅ)
ところで、どういった使い勝手をご希望でしょう? ええ、ざっと見た限りでは……そうですねぇ、まず傷んでいるのがこちらの壁ですね。 ゆくゆくはお子様のお部屋も欲しいでしょうから、この壁を抜いて、こちらへ居間を移して、反対側にお子様のお部屋を……。
……………………………。
……奥様。 ええ、申し訳ございません。なんというか……ええ、わたくしが不勉強なのでございましょう。 そうですねぇ……もう少し文献を当たってみることにいたしましょうか。
ええ。どうやれば、このスペースに2つの子供部屋と広い主寝室と客用寝室、そして居間と台所と物置とが入るのか、もう少々、計算させてくださいませ……。 |
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