| 極東道中奇 |
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| バリオネス [ 2001/12/28 20:10:34 ] |
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| | 今我々は非常に微妙な状況に置かれている。 旅だったカーナを探すためミニアスを道連れにオランを出たのは約2ヶ月前。 ちょっとした勘違いからエファーを仲間に加え、妖魔の集団と追いかけっこをした後、冬の急流下りを楽しむ。 その後、川上からどんぶらこ〜どんぶらこ〜っと流れてきたジェロームを一向に加え、野盗の集団に包囲される。 エファーが野盗の中に父親がいると叫んだ。
エファー、本当にお前の父親なのか? もし本物ならお前はこれからどうするんだ。我々はどちらでもかまわない、お前の運命だお前で決めろ。 なに、間違いだったら?決まってるではないか、全力で蹴散らしながら逃げる! |
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| 遭遇と撤収 |
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| エファー [ 2001/12/30 23:27:28 ] |
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| | あたいは父っちゃだと思った。 目の前の熊親父は、何度も見慣れた姿。見間違えなんてするわきゃねーっぺさ。 ・・・・はれ?
でもな、確かな、あたいが追っかけられてたんも、あの連中・・・ なんで、そん中に父っちゃが?
あたい、頭悪いから分からんやー。なーリッフィル、どゆことだと思う? って、聞こうとしたら妙に真面目な顔。 うー。運命・・・ウンメイ? そなこと言われてもナ。
でも、今こーしてんの、あたい結構楽しんよ。 だから・・・・逃げヨッ!!(笑) |
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| 囮 |
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| バリオネス [ 2002/01/03 0:18:45 ] |
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| | エファーの言葉を聞いて、最高の笑みでほほえみかける。(ものすごいニヤリ) ミニアス、ジェローム、退路を確保せよ。 ・・・ミニアス、ガンくれるのはやめなさい。やるならあっち!突撃して暴れてこい、ほらほら行った行った。 不満たっぷりの表情を浮かべるミニアスだが、ジェロームと見事な連携を見せて、難無く包囲網を突破することができた。 だが、当然後ろから追いかけてくる。 ここからが私の活躍するところ。 走りながら全員にこれからの事を説明する。
ダークネスで大きな闇を作り視界を遮る。 ストーンサーバントをミニアスとエファーに仕立て上げ、私とジェロームが石人形を連れて、野盗を引きつける。 ミニアスとエファーは闇に隠れて待機、野盗がいなくなった頃を見計らってグラードを目指せ。そこで合流する。
準備はいいか、しくじるなよ。 特にエファー、お前の未来がかかっているんだ。肝に銘じておけ。 |
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| スバラシヒ、ケイカク |
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| ミニアス [ 2002/01/04 8:56:11 ] |
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| | リッフィルの逃走計画を聞いて、まあやってみようという感じで了解する。 かなり引き離した所でリッフィルが魔法を唱え出す。 エファーがパニック起こさないように手を・・・
ああ、なんてタイミングで闇ができるんだよ(半泣) しかも予想通りパニック起こして魔法の闇の中に突っ込んで行くし。
ぎゃあぎゃあ騒いでいる辺りに蹴りを入れると、軽い手応え。そして黙った所を見ると間違いなくエファーだろう。 そんな時にリッフィルが「グラードで会おう」と言って走り出した。 それに続く足音。 しばらくして闇から出てきたのは、エファーを探しに入ったのであろうジェローム。
・・・・やな沈黙。
慌てて2人を追いかけようとするが、下手に追いかけると自分たちが2人の居場所を教えるような感じになってしまう。 それに距離あるようだし。逃げ足早いなあの2人。 困ったような顔をしていたんだろうな。ジェロームが私に向かってこう言った。 「リッフィル様になにかあれば、私がわかります。」 んじゃ気がつけ。 もう『なにか』がおこっているんだから。
とりあえずどうする? |
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| 前と、後 |
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| エファー [ 2002/01/04 15:17:50 ] |
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| | あたいは、昔ッからちっと頭が弱いってよー言われてたや。
けどな、けどな。分かることもあるンよ。
ゆっくり逃げるはずなのに、目一杯の力で走らんといけんってのはおかしいと思うし。
隣にいるンはミニアスっちゃの筈なんに、なんでかリッフィルやん。
んで、後ろからは熊親父。たくさん。
・・・・・
とりあえず、リッフィルばっか見て走る。足痛いけど、しゃーない。
あたい、グラードって何処だか知らんのやもん。 |
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| 誤算 |
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| バリオネス [ 2002/01/04 21:26:04 ] |
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| | 作戦は完璧だった。 しかし、私の後ろを走っているのはエファー・・・ 思わず頭の中が真っ白になった。 幸い今我らは風上にいる。 空気は乾燥し、辺り一面枯れ草の海である。 ジェロームとなら走って逃げ切れる自信があるが、エファーとなら無理であろう。ならば手段を選んでいる余裕はない。 ティンダーの魔法で枯れ草に火をつけ、ストーンサーバント2体に火のついた草を引きずらせて横に移動させる。 足を引きずるエファーを背負い、風上に向けて走り出す。 よく頑張った、しばらくは私の背で休むがよい。 エファーにそっとささやいた。 |
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| 一難くらい |
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| ミニアス [ 2002/01/15 9:40:28 ] |
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| | 今はグラード・・・・の、洋服屋さん。古着が主だけれど。 横で人の選んだ服に文句つけながらお金を払うリッフィル。 怪しげなフリルがたくさんついた服にとまどっているエファー。そしてそれをエファーに進めるよう命令を受けたジェローム。
いやあれからどうしたかというと。
ジェロームと取り残されたので、2人ならば追ってくる盗賊達を足止め。もしくは、撤退させる事ができる。 追手がついてこないと判断できれば、あの2人もグラードに向かってくれるだろう。 と、言うことで。 まずは闇の近くにひるんでいる、手頃な盗賊を闇に引きずり込んで一人一人倒していく。これが結構びびったらしい。 3人もやれば警戒するから、これは予定どおり。 そしてジェロームと一緒に手薄な所から闇から飛び出して逃げ・・・煙たい? ふっと。頭の中によぎるのは、魔法で火をつけられるという事だった。 どうもジェロームを同じ事を考えたようだが、とる行動は私よりも早かった。 「逃げましょう。この数日雨も降っていませんので、火は一気に広がります。」 盗賊達が撤退しだしたスキを見て、なるたけ手薄な方向から逃げる。
それから数日。
無事にグラードに到着。 何件かある宿のうち一つをジェロームが進めてきた。なぜかと聞いてみると。 「あの方の好みはわかっています。」 さ・・・・さいですか。 とりあえず着いたその日はそのまま休む事にした。翌日からの人捜しはジェロームにまかせて、私はちょっと手頃な仕事をして宿代くらい稼ぐ事にした。 それから2日後の朝。 軽い朝食を取っている所ににぎやかい2人組。 声をかけられなかったら、グラスランナーだと思ってたよ。 仕事自体は半日だったため昼過ぎに宿で落ち合い、旅に必要な物を再度チェックするついでに、買い足す事にした。 その際にジェロームに服を破かれていたのを思い出し、たかっていたら、リッフィルが代わりに買うと言い出した。 「服は私が選ぶから、あんたは選ばなくてもいいからね。お金だけ払ってね。」 すねていた所を見ると、どうも予想通りだったらしい。
買い物終了! 明日の朝にはまた出発できそうだな。 |
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| 古き良き古典の世界 |
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| バリオネス [ 2002/01/19 2:25:43 ] |
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| | グラードの町にでミニアス達と合流した後、なんだか一気に気が抜けてしまった。 旅支度が整ったミニアスに、数日は鋭気を養おうと提案する。 ジェロームは私に同意するだろうし、エファーはあっぱっぱだからミニアスの意見は聞くに及ばず。 それからの私の行動を言葉で表すなら『もへ〜〜ぴらぷぷぅ〜〜』てな感じ。 その状態で、ある酒場の掲示板を眺めていると、ミルクを注文して店中からバカにされている新米冒険者に出会う。 ふらふら〜っとカウンターに行き、ミルクを注文・・・ 店中の殺気が私に集まる。 私はなんと古典的な事をやってしまったのであろうか。 いまさら戯曲でもこんな事するヤツはいないだろう。 で、有るのか無いのか、有るならとっとと出したまえ。
それから・・・
大乱闘の末、衛視が来る前にトンズラかまし、別の酒場で新米君と語り合う。 宝のありかを示す地図を持っていて、信頼できる仲間を捜しているとのこと。 がんばれ若人!私は今休暇中だ。縁があったらまた合おう。 |
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| まわってきたもの |
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| ミニアス [ 2002/01/25 9:35:25 ] |
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| | 数日休んでいくとダダをこねるリッフィル。・・・・反対は私だけのようなのでしぶしぶ了承。 翌日、盗賊ギルドにちょっと顔出し。 2.3日ですませられるような仕事はないかと聞くと、じろじろと一通り見られてから、つぶやくように相手が話す。。 内容は簡単に言うと、暗殺。 どうもギルド関係者らしく、外部の者の方が後腐れ無くていいらしい。 金額は相場よりか多め。 「やりたくなったらもう一度来い。じゃなけりゃ、黙って消えな。」 「そうする。」 帰り道を歩きながら考える。 まだ引き受けた訳じゃないから、殺す方の名前を言わないのは当たり前だけれど・・・割がよかったしどうしようかな。 ふと横を見ると武器屋があった。 ハルバードがまた使いたいな〜 代用として買ったスピアはどだばたで無くなっているし。
「まちやがれ!」 「くそぉ!あの野郎どこいきやがった!!」 と、突然目の前が慌ただしくなる。 ぼんやりしていた私も悪かったんだろうな。 いきなりつかみかかってきたもんで、思わず足払いかけて投げてしまった。 こっちがなにか言う前に、向こうが動くもんで思わず相手して・・・途中、顔にくらった一撃は結構痛かったもんで、頭きて逃げ腰だったのも捕まえて投げ飛ばした。 横でグラスランナーが「大儲けや〜」とか言っていたような気もするが、あえて無視。 なんかつけられてる気がしたからぐるぐると遠回りして気配が無くなったのを確認してから、宿にもどった。 そのせいか、鏡を見たら左頬がはれ上がっていた。
(夕刻、戻ってきたリッフィルが今日あった事を話す(下記記事参照) ・・・・ほうほう。じゃあアレらは君を捜していたわけだ。 (何のことだと聞き返すリッフィル)いやいや、この頬がはれた原因は君にあったわけなんだな。うん。 (なんやかんや言うのを無視しつつ)私は君に一撃食らわせれば気が済むさ。
ギルドの仕事どうしようかな。 やるんだとしたら、出発の前日の夜・・・なんだよな。 もうちょっと迷っとこ。 |
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| 重い腰。 |
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| ミニアス [ 2002/01/28 19:41:01 ] |
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| | あれから数日。 とりあえずギルドの依頼は無視する事に決めた。 いや、変化はそれだけではないけれど。
明日の朝には、ここを立つ事になった。 と、いうか。ヴェンカーまで行く商人が安値で護衛を探していたためだ。 エファーがいるって事を差し引いても、値段はかなりたたかれた。 他によさそうな仕事がなかったし、まあただ歩いて行くよりも都合がいいだろうと思ったんだけれどさ。
とりあえず・・・・何事もなく行けるように心の中で願っておくか。 |
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| 百獣の王みにあす |
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| バリオネス [ 2002/01/29 20:54:14 ] |
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| | 誰だぁこんな安値で仕事取ってきたヤツは。我々には役不足じゃないのか。 後ろから冷たい視線でミニアスを見つめる。 グラードの酒場で聞いたんだが、どうやら人の味を覚えたライオンが出るらしいぞ。 まあ、出たところで私は報酬分しか働かないから、がんばれよミニアス。 その後ミニアスからはたかれたということは言うまでもない。 |
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| ふと、思う。 |
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| エファー [ 2002/02/04 1:45:25 ] |
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| | 「なあなあ、痴話喧嘩っちゃ?」
ミニアスに目ン玉飛び出る程叩かれた。 |
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| 存在感 |
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| バリオネス [ 2002/02/06 18:32:59 ] |
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| | 予想されていたライオンは、出てきたことは出てきたものの何ら危害を加えるわけでもなく、無事にやり過ごすことに成功した。 ヴェンカーについた我々は護衛してきた荷物を下ろしている最中、何かが足りないことに気がつく。 エファーはミニアスの近くでちょこまか働いている・・・あ!!ジェローム!あのやろうフケやがったな。最近妙に静かにしてると思ったらそう言うことだったか。ミニアス、後でフリルのついたかわいいドレスを買ってやるからついてこい♪ 残りの荷物をおろしていると、古代語でかかれた本を見つけ、この本を譲って貰うように交渉し、手に入れた。 |
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| (無題) |
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| ミニアス [ 2002/02/09 8:52:01 ] |
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| | 「積み卸しをやってからな。」 ジェローム探しに行こうと言っているリッフィルをなんとなくであしらう。 が、気がつくと本を見つけて譲れと言い合っているリッフィル。 ・・・・不本意ながらも仲介に入り、格安で譲ってくれた。
え〜と・・・ 『探しにいく?』 とカタコトだけれど下位古代語で言ってみる。 無表情で振り返るリッフィル。こういう時はびっくりしたのを隠しているな。 ちなみに返事は「ヘタクソもっと・・・」だった。 途中でとぎれているのは、右頬めがけて殴りに来たのをよけたからだ。 エファーにかなり怪しまれながらも、がんばって勉強しているんだぞ。 まだ文字は読めないし書けないけれど、オランにつくまでにはなんとか喋る事は完璧に出来る所までにしたい。
しかし・・・・いつの間にかいなくなる事が出来るジェロームが、ちょっと。ちょっっっっっ・・・・と、うらやましいな。 |
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| 古代語 |
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| バリオネス [ 2002/02/14 1:36:12 ] |
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| | ミニアスの服を買うと見せかけ、ジェロームのサイズのドレスを買いに行こうと思ったが、本の出費もあり計画を延期する。 ん、どんな計画かだって? 寝ているジェロームにドレスを着せて化粧を施し放置。 タダそれだけのこと。
ミニアスが下位古代語を喋り始めているので、手に入れた本をミニアスの近くで読む。 時折、古代語で話しかけその意味を教える。 自分も最初はそうやって教わった事を思い出し、懐かしさに浸る。
下位古代語を覚えるのにかなり時間がかかった記憶がある。 最初の頃は魔法は使いたいが遊びたいと言う、子供的発想でまったく身に付かなかったものだ。だが、覚えてからしばらくは、うれしくて古代語しか喋らなかったっけな。 そんなことを思う私の表情はどこか寂しげなものがあったのかも知れない。 |
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| 詩 |
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| エファー [ 2002/02/14 16:43:57 ] |
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| | ♪小人は踊る 輪になって踊る いつも遠くにいて だけど傍にいる 小人は踊る 手を繋いで踊る いつも笑顔でいて だけど寂しがる
♪麦袋をかぶって身を震わせてないで 屋根裏でうずくまってないで さあ踊ろう お日様は上にある 今はまだ 闇は来ないよ
♪小人は歌う 声高らかに歌う いつも大声で だけどか細い声 小人は歌う 声を合せて歌う いつも皆と共に だけどいつも一人で
♪厩の影で怯えていないで 隣人の声に耳を塞がいでないで さあ歌おう お日様は元気だ 今はまだ 寝るには早いよ
・ ・ ・ ・ ・
っと、リッフィルにミニアス。遅かったなー。 あたい? いんや、この子達と一緒に歌ってただけやんね。 んー・・・昔、まわりのコたちと遊んでるときに、良く歌ったんさ。
・・・何だか妙な顔をしてんは、どーゆー意味っちゃ? な、二人とも。 |
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| かなり前 |
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| ミニアス [ 2002/02/20 8:37:00 ] |
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| | エファーの歌っていた歌には聞き覚えがある。 だもんでびっくりしていたんだって上手く言えずに、ただ黙ってびっくりしていた。
エレミア・・・あたりで出会った詩人がうたっていたんだ。 「上手いね」って声をかけたら「昔の自分がこんな感じでした」って、笑ってかえされた。
そうか・・・この辺りの歌だったんだ・・・(考え)
リッフィルがどこからかジェロームを見つけて来た。 旅の用意も出来ているし、とりあえずイストンって町を目指していきますか。 エファー。今回は(商人とかの馬車)はないからめげずに歩け。 |
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| 自分の失態+α |
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| ミニアス [ 2002/02/26 9:42:50 ] |
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| | グラードから歩いて数日。 見渡す限りの草原・・・夏ならば暑さで、冬なら海からの冷たい風にさらされるので、旅人の足を鈍らす・・・ マントいやなんだけど、背に腹はかえられなかった<寒さに負けた
その日は街道沿いにある宿に一晩泊まる。そしてその翌日はちょっと遅めに出発。あいにく天気は曇りで、吹き付ける風が冷たいと文句言うエファーやリッフィルと相手していた時。
なんか見た事あるなぁって思ったんだけど。
やけに疲れた感じのする5人組が後ろから声をかけてきたんだよね。 走って来たらしく、しばらくその場にうずくまって息を整えていた。 そしてそのリーダー格らしいのが一言。 「み・・・ミニアスとかいう名の者を知らないか?」 「ミニアスっちゃ。なんかしたのか?」 反射的に私の方を見て聞くエファー。・・・・んな、面倒事をって顔をするなよリッフィル。 まあ、エファーの言葉を聞いたとたん。しゃがんだ状態からナイフで突撃してきたのを、外したマントをかぶせて横から蹴り。そしたら勢いで少し離れた草むらまで飛ぶ。姿が見えなくなったのはちょっとマズイな・・・ 「なにをしたんだ。」 「・・・ケンカで勝ったら500くれるって言うから、やっただけ。」 とリッフィルに言うと、途端に剣を抜きつつ立ち上がる連中から抗議の声が飛ぶ。 「有り金全部もって行ったくせに!!」 「それでも200くらいしかなかったよ。」 反論できずに真っ赤になる。 「そういうのはな持ってそうなヤツとやるんだよ。ジェローム、エファーはまかせたぞ。私はここから見ているからな。」 ・・・手伝って欲しかったけど、まあいいや。
皮鎧の縫い目を狙って蹴りを加えたら、お腹を押さえて動きが止まったのでもう一度、今度は顔面に蹴りを入れてコイツは終了。 見えない所に一人と、目の前で立っている残り2人・・・ 一人はリッフィルを斬りつけようとして、すでに返り討ちに合っている。 って、へ?反射的によけたけど、地面にはナイフが2本。その体勢を崩した所に残りの2人が切り込んでくる。 それは持っている剣で受け流して、反対に一人に手傷を負わせる。 間合いを取った所に、先ほどとは全く違う方向からナイフが飛んでくる。 今度はよけそびれて左の太股に刺さる。痛みに耐えながら反射的にナイフを引き抜き体勢を立て直した所で、絶好の機会をのがした2人の相手。 一人の腕を切ってやろうと思って斬りつけたが、踏み込みが甘くて剣を落としただけだった。それでもこれで1対1。
って所で自分達の進行方向から自分達と似たような格好の連中、数人が何か言いながら走ってくる。 その瞬間、頭の中がある言葉をつないだ。 『子供(エファー)を取り囲んで2人の男(リッフィル&ジェローム)。そのうち一人の男(リッフィル)は偉そう。私の周りには2人が戦闘不能。』
「助けに来たぞ!もう少し耐えろ!」
ああ、やっぱりウチラ盗賊とか誘拐犯とかだと思われた! その時、黒い何かが私に当たった。それがシェイドだとすぐに気がついたのがよかったのか、足の痛みがあったのがよかったか。 全身冷や汗びっしょりだったが、倒れる事はなかった。 ちなみにそのシェイドは2回目のナイフと同じ方向の草むらから。 ・・・マズイ。目の前のは何とかなるけど、草むらからこうも間接攻撃されると、とってもマズイ。 リッフィル達に一言。「巻き込んだ事は謝るから、手を貸してくれない?」 目の前のが打ち込んで来たところを、カウンターで腕を狙っていく。 踏み込みやっぱり甘くて、今度は剣が空中を舞った。 でもこれでコイツらは終わり。
どーしよ(困) |
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| 混乱+冒険者 |
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| バリオネス [ 2002/03/07 19:07:46 ] |
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| | 手伝って欲しかったら素直にそう言えばいいのに、そんなんだから嫁のもらい手が無いのだぞ。 とりあえず草むらからのシェイド対策にライトの魔法を唱える。 怪我をして動けないミニアスの前に立ち、勘違いをしている冒険者達に呼びかける。 「お前達!・・・・」 草むらから唱えられたコンフュージョンにかかり、私は状況を見失う。 さらに都合の悪いことに、草むらからウィンドボイスによってあたかも私が冒険者に罵声を浴びせかけているような格好になってしまっている。 こりゃ負けたな。 そう思うのは混乱しているせいだろうか。 |
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| 嵐、過ぎて |
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| エファー [ 2002/03/08 3:25:22 ] |
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| | 気がつけば、あたいはイストン・・・とか言う街にいた。 ベッドで起きたら服はさっぱり、辺りは見知らぬ風景ばかり。 階下に降りたら、どっかで見た顔と、見てない顔。 あたいの顔を見るなり、記憶にないほうのおいちゃんが言ったさ。
「良かったなぁ、賊に襲われたってのに五体無事で!」
・・・・・・・・・・
おいちゃん、その賊っての、何処かね・・・?
「おう、奴らなら今ごろ詰め所で騒いでるだろうよ」 どっかで見たほうのにぃさんが、そう言う。 「なんせ俺が捕まえたんだからな!」 ほーほ、あんたが捕まえ・・・あ。
「痛ぇっ!? な、何すん・・・・・・」
にぃさんの叫び声を風の娘さんたちの中で聞き流す。 今、助けに行くっちゃよ!
・・・りっふぃる、みにあす、じぇろーむ。(←優先順位) |
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| おしゃべりな男 |
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| バリオネス [ 2002/03/14 3:06:42 ] |
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| | 牢屋の中にジェロームと私。ミニアスは別の牢に入れられたらしい。 冒険者にやられた傷がズキズキ痛む。 それにしても納得がいかん。 何が納得できないかというと、ジェロームだけ全くの無傷・・・。 まあね、彼の巧みな話術のおかげで今こうして生きていられるって噂もあるけどさ、せめて牢屋の中だけはやめようよ。 エファーに希望を託すと言うことは、どういうことか分かっているだろ。
(詰め所の場所が分からずに迷子になるエファーを想像中)
思わずため息が漏れる。 宝は寝て待て。私が一眠りしようとすると、衛視に連れられて一人の男が投獄された。その男はものすごくおしゃべりで、私は眠ることを断念しなければいけない状況だった。 おしゃべりな男は我々とは逆回りに旅をしており、オラン出身と言うことでなかなか楽しい話を聞かせてくれた。 永遠に続くかと思う話の隙を突いて、カーナの事について聞いてみると意外な答えが帰ってきた。 「白指と白鷺は出来てるって話だぜ、しかも並々ならぬ関係で・・・」 最初はそんなことはあるものかと聞いていたが、白鷺が女と言うことをきいて納得。その後、1時間ほどつづく生々しい話しにショックをうけ、唖然とした表情のまま気を失った。 |
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| 希望と不安 |
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| ミニアス [ 2002/03/14 14:31:02 ] |
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| | ・・・壁越しにかわった話が聞けたのは面白かったが、リッフィルにはご愁傷様。話の途中で一端とぎれたのは多分話に耐えきれなかった誰か・・・リッフィルしかいないか。 この程度で気を失う所見ると、以外と純情なのかもな。
「だからとーぞくみたいなのが違って、そーじゃないのがやり返しにきて・・・」 翌朝、訳の分からない言葉の羅列と、聞き覚えのある声で目を覚ます。 よくここにたどり着いたとちょっと感心しつつ、あの調子ではなんかあと何日かかるんだろうと心配になる。
あの時の傷口が膿はじめている。そろそろ熱も出てきている。 あ〜、オランにいる時に本格的に傷の手当ができるよう誰かに遅わっとけばよかった。 『やりたいことがいっぱいありすぎ。』 とりあえず古代語でも、ブツブツとつぶやくかな。 |
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| その頃 |
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| カーナ [ 2002/03/14 23:39:32 ] |
|---|
| | かしゃん!
・・・あ、しまった。貰い物の髪飾りが。 あれ? こんなに傷ついてたっけ、これ。
まさか、リッフィルの身に何か・・・・!
あっても別に不思議じゃないな。ま、いっか。(髪飾りを袋に放り込む) |
| |
| 再会! の筈が。 |
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| エファー [ 2002/03/14 23:49:43 ] |
|---|
| | はー、よーやく頭こっちんなおっちゃんも分かってくれたっちゃね。 早くせんと、不思議な事になりそーな気がするよー。
がちゃん
あー! ミニアスっちゃ! だいじょぶかー? 痛そうやし、ほれ、こう言うのは舐めておかんといけんよー。 恥ずかしがるこっちゃないべさー?
がちゃん
・・・・へ?
「そこで暫く頭を冷やすんだな、オツムの足りん嬢ちゃん」
・ ・ ・ ・
結局、出られたんは3日後の昼だった。 |
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| ん〜・・・ |
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| ミニアス [ 2002/03/15 7:07:11 ] |
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| | エファーが来た。 そして一人だった牢が、2人になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この、とんま。
とはいえども、その日以降の記憶はほとんどなく。 気がついたらどこぞの診療所のベッドで寝ていた。
足の傷はかなり悪化していたらしいが、8日くらい安静にしていれば歩けるようになるとの事。 そして知り合いの方々は、近くの安宿にたむろしているらしい。
治療費の額を一応出してもらった。順調にいけば400まではいかないようだ。 とはいえ、自分の隠し通せていた宝石2個だけでは足りそうにもない。 ジェロームがリッフィルの旅費とか言って結構持っていたよな・・・言いくるめればいっか。
なんとかなるか。 |
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| 煎じるものは救われる。 |
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| バリオネス [ 2002/03/15 23:58:34 ] |
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| | ご〜りご〜りご〜り ん?何をしているかだって。 見て分からぬか?傷薬を調合しているんだ。 エファーが興味津々でのぞき込んでくる。 ミニアスがここにいれば意外そうな表情を見せるだろう。 この薬をミニアスに持っていくのかだって?そんなことするわけ無いじゃないか。うっぱらって金に換えるんだよ。 治療費が結構かかると言っていたからな。 エファー、この草と同じ物を河原に行って取ってきてくれ。 まだ川の水は冷たいから、落ちないように十分気をつけろよ。 エファーを見送り、ため息を一つつく。 |
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| 犬も歩けば |
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| エファー [ 2002/03/16 17:02:50 ] |
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| | (ぶつぶつぶつ) ミニアスっちゃは薬がいるんよねぇ。
(ごそごそごそ) リッフィー(あだ名)は薬を作ってるンやよねぇ。
(ぶつぶつぶつ) お金にするのは薬を買うためやんなぁ。
(ごそごそごそ) お金にするために薬を作ってるんよなぁ。
(ぶつぶつぶつ) 薬を買うために、薬作ってる・・・?
(ぼちゃん)
(ぽたぽたぽた) だだいば。(ずるる) |
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| 金は天下の回り物。 |
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| ジェローム・K [ 2002/03/20 6:23:39 ] |
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| | バラ肉のクリーム煮込み、出来上がりましたっ! はい、キノコとジャガイモのスープはこちらでございます。
・・・・ふう(汗が爽やかに煌めく) いやいや、清清しい労働は気分が良い物でございますなあ。 まあ、この程度の食堂の厨房の切り盛りなど、執事にして世話係、 元仮面盗賊団料理長にして太古の昔より人体医学の秘術を伝えてきたこの私めの腕にかかれば、 知恵熱の出た頭でお茶を沸かす程度でございます。
ミニアス様のご治療代金を少しでもお助けしようと始めたアルバイトで ございましたが、中々順調にいっております。 懐にまそれなりに余裕があるとはいえ、このぶらり風来坊珍道中、少しでも節約しておきませぬと。
・・・・は? 今度はエファー様が風邪で寝込まれた。
(しばし、収支計算)
天国のお父様、お母様。 わたくし、このまま清い労働に喜びを見出してしまいそうでございます。
まあ冗談はさておき、そろそろ軽い冒険者仕事でも探さねばなりませぬか。 |
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| ミニアスの退院 |
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| バリオネス [ 2002/03/27 0:11:18 ] |
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| | 街に繰り出しカーナの情報を集めると、帰ってくる言葉はこうだ。 『白鷺と出来ている』 ・・・最近沈黙が増えてるな。
気分転換のために髪の毛を切った。バッサリと・・・ ミニアスが退院するのでお金を持って迎えに行った。 「髪の毛は?」と聞いたミニアスに対して売ったと答える。 失恋したからとは口が裂けても言えないだろう。 さあ、帰りにエファーのために果物でも買って行ってやろうか。 |
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| 思ってもみなかった状況 |
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| ミニアス [ 2002/03/29 10:57:31 ] |
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| | 全力はまだ無理だが、走れる程度にまで回復した。 そして予定どおりに退院することができた。なのだが。
治療費と入院中の食費は別ってどういう事?(怒)
値切ったものの、合計金額は600ちょっと。 困っている所にこざっぱりとした男が、立て替えて・・・あ、リッフィルか。 髪をどうして切ったか聞くと、金が足りないだろうから売ったと言った。 ・・・・・(考え) まあ、あとでジェロームにでも理由を聞いてみるか。
荷物を持って宿に行った。すると。 さわやかに店の手伝いをしているジェローム。 カゼを引いて元気のないエファー。
・・・・・・・
状況を認めるまで、ちょっと時間がかかった。 |
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| 元気戻って |
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| エファー [ 2002/03/30 0:33:08 ] |
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| | 宿で寝てる間、ずーっと考えてた。 リッフィーの旅のわけ。あてもなく、と言う訳ではなさそうで。 最近どっかしおれ気味なのも、良く分からんくて。
で、こう言った。
『帰らんで、いいんか?』 |
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| 旅の目的 |
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| バリオネス [ 2002/03/31 2:55:53 ] |
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| | 『どこへ?』 エファーからいきなり浴びせられた質問に思わず聞き返す。 旅の訳を聞かれてしばし考える。 想い人を捜すため。とは言えず、見聞を広げるためと答える。 今はもう、はっきりとした旅の目的は無い。 『帰るか、オランへ。』 と言っても先に進むだけだが。 |
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| 髪の伸びる人形 |
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| バリオネス [ 2002/04/07 4:31:34 ] |
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| | 街道沿いのその村は観光名所として、この時期は多くの人でごった返していた。 そのおかげで宿は満杯。我々は宿屋の主人の紹介で村長のウチに宿泊することとなった。 この季節はいつもそう言うことになっているらしく、村長の対応もなれた物だ。 村長と一緒に夕食を食べ、一段落した頃に我々と同じように宿にあぶれた旅人が村長の家に訪れた。 その旅人は神官風の出で立ちで、入ってくるなり『この家は呪われている。原因はアレだ!』と言って私の方を指さした。 妙に納得する我がパーティー・・・って、おい! しかし、その旅人が指していた物は私の向こうがわに置かれていた人形だった。 村長の話によるとその人形は祖父の代からある物で、髪の毛が伸びるという不思議な人形だった。 この人形のおかげで財を築いた祖父から、家宝として受け継がれている物だそうだ。 念のためセンス・マジックを唱えてみるが反応ナシ。 負の生命力は・・・私には見えないのでわからんが、もしそれが幽霊ならほーんと困った事態だ。 『オヤジめ。』 ぼそっとつぶやくミニアスに、私の心は打ちのめされた。 |
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| おやくそく |
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| ミニアス [ 2002/04/13 0:25:32 ] |
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| | 突然押し入って来た神官達は、リッフィルを指さして「原因はアレだ!!」と言うところまではよかった。
しかし、その後は 「呪われている」「危険。いずれは破滅」「今は力を溜めている状態」 しまいには。 「我々が神殿に持ち帰り、責任持ってそれを浄化する」
いや、なんか詐欺っぽいって分かるぞ。分かるもんで腹立つぞ。 だもんでちょっと口はさんでみたら
「分からない者に理解しろと言っても無駄でしょう」 だと・・・・頭来た。 「もしかしたらアレは精霊の力かも知れないじゃないか。髪の部分が植物のようなものならば、ゆっくりと伸びていくのも説明がつくだろ。それに木のある所に財が宿りやすいって例もたくさんあるだろ」 って論破したら、顔を真っ赤にして殴りかかってきた。
とりあえず。 その後村を出る時に村長さんから、お金をもらった。 あの人形は村の宝としても、大切にするとかなんとか・・・
のほほんと歩いている時、ジェロームに精霊の力が見えるのか聞かれた。 「私がわかるわけないじゃん。可能性を言っただけ。」 ・・・・ん?なんでそんなにびっくりした顔しているんだよ。 なんか悪い物でも食べた・・・・って、発想がエファーの影響を受けてきた・・・
まあ、次はファーズだ。 足もかなりよくなって来たから、そろそろ仕事をしなくちゃな。 |
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| 怪しい私論争 |
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| バリオネス [ 2002/04/15 20:57:52 ] |
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| | 今我々はアノスの首都ファーズに滞在している。 念のため言っておくが、牢屋の中というわけではない。 人形騒ぎのあった村の村長さんの紹介で、その村長さんの弟の家にやっかいになっている。 ファリスのお膝元と言うことで、ミニアスと『怪しいヤツ論争』を繰り広げた。が、いつの間にか『私が怪しいヤツ論争』に代わっていた。 いったい私のどこが怪しいというのだ、見よ!このさわやかな微笑みを。(ニヤリと笑う) そもそも怪しいというのは、あそこで犬連れて歩いている男のようなヤツのことを言うのだ。 怪しい雰囲気大爆発ではないか。 「それはお前だろ。」 冷たく言い放つミニアスであった。
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| 遅めの気づき |
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| ミニアス [ 2002/04/15 21:24:33 ] |
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| | 「怪しくないって言っているヤツが一番あやしい。」 いい加減飽きたので、冷たく言い放つ。そして追い打ち。 「そんなんだから、カーナにも振られたんじゃないの。」 すねるリッフィル。なだめるエファー。 でもエファー。 「女の人に振られるのは、怪しいからであってリッフィルのせいじゃない」 って理論は、本当の追い打ちじゃないかな。 思うだけで、止めないけどさ。 その時、頭の中にある言葉が浮かんできた。
ジェロームは怪しくないのか。
そういえば今朝はまだ見かけてない・・・・(汗) |
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| 夜這い騒動 |
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| バリオネス [ 2002/04/18 1:00:31 ] |
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| | 夕方。村長の弟の家で全員そろっての夕食。 ミニアスがジェロームに向かって、どこで何をしていたのかを聞き出そうとしていたが、善良な市民が普段ごく普通に行うことをしていたと言われあえなく断念。 エファーはエファーで食べ物を前に大乱戦を繰り広げ、口の周りには返り血ならぬ、ご飯粒を大量につけて意気揚々としている。 そして私はと言うと、この家の娘と和気あいあい♪ 冗談で夜這いをかけてもいいかと聞いたところ、うつむき加減で顔を赤らめ、『どうぞ』と答えられてしまった。 言ってしまった手前、約束を破るわけにもいかないので、皆が寝静まったのちに行動を起こす。
夜中。 薄暗い廊下を移動中複数の視線を感じる・・・・エファー、トイレは反対側だぞ。 エファーを反転させ、私は目的の部屋へ。 扉を開けて中にはいると、犬やネコののような獣の匂いが鼻を突く。 ペットなんて居たかと思考を巡らしていると、太股に何者かが噛みついてきた。うなり声とシルエットからして犬か狼だろう。 それが分かった瞬間、前から人らしき影が私に向かってきた。 危険を感じ、とっさに身をひるがえしたが、首筋を刃物がかすめた。 致命傷ではないが、それなりの血が噴き出す。 怪しい影と格闘しつつ助けを呼ぶと、その影はあきらめて窓から出ていった。
娘の無事を確認し、椅子に腰掛ける。 首の切り傷と足に噛み痕が数カ所。結構痛い・・・。 この怨み、はらさずにおくべきか。 |
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| (無題) |
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| ミニアス [ 2002/04/21 12:18:46 ] |
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| | 淡々とご飯を食べていたら、リッフィルの問いになかなか面白い返事をする娘さん。 思わず吹き出しそうになったよ。
その後。 そろそろ動き出す頃だろうと思って、横で寝ているエファーを揺り起こす。 「トイレはあっち」 と言って、リッフィルのいる部屋の方向に身体をむけさせる。 これでよし。 しばらくして娘さんの部屋へと向かっていくリッフィルの後を付けている、ジェロームの後をつける・・・・ってオイ。 一瞬振り返ったジェロームと目が合う。
・・・・・
まあこの妙な硬直も、ドタドタという違和感ある音で解けたんだけどさ。 部屋にたどり着くと、窓から飛び出していく影がわかった。 ジェロームがそれを追うように、窓から飛び出していく。 ふと見ると、椅子に座っているリッフィルの首から結構な量の血が流れている。慌てて布を取り出して、押さえているように言う。 そのあとまだ寝ている娘さんを起こす。
ん?なに顔を赤らめているの? (理由を聞いて)・・・・・・オイ、コラ。私にそういう気はないの。
まあ、その後部屋が血だらけなのに気がついて、悲鳴を上げると気を失う。それから、リッフィルの声とか悲鳴に気づいて詰めかけた家の人達に説明。ついでにリッフィルを寝かして、医者を呼んで貰う・・・のだが、殺気がちくちくと外から感じたため、先に明かりを持って外に出てみる。 すると建物の影から犬が飛びかかってきた。幸い一匹だけだったので、難無く返り討ち。念のためトドメもさした。
夜の闇に隠れて不意討ち・・・一人ならなんとかなるけど、誰かを護りながらとなると自信ないな。 追っていったジェローム待ち・・・かな。 ちなみにエファーは何も気づかなかったらしく、用意されていた自分の布団にもぐって寝ていた。 こりゃ、目が覚めた時の説明がたいへんだな。 |
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| 対策 |
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| バリオネス [ 2002/04/25 23:00:34 ] |
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| | 嫌な感じがしたから薄々は気づいていたが、やっぱりお前らか。どうりで対応が早いわけだ。 「そんなに私の事が気になるか?」っと顔を近づけて言ったら、グゥで殴られた。あぁ、血が血が・・・ 「怪我人はおとなしく部屋で寝てろ!」とすごまれ渋々、自分の部屋に戻りベットに入る。 ・・・。 寝てる場合じゃないだろ。
ミニアスを捕まえて今後の対策をねる。 まず、犯人についてだが、娘の貞操を守る親父と言う説は、その親父から娘の護衛をついさっき依頼されたというミニアスの言葉によって消えた。 その後、色々な説をうち立てたが、全てミニアスに却下された。 そして最後に出した説に、ミニアスが耳を傾けた。 少し前にオランで出没した、喉元を切り、獣に食べさせる通り魔。 一向に帰ってこないジェロームが心配だが、もしやつがしくじった場合、私は怪我で昏睡状態にあると噂を流せ。 そうすれば顔を知っている私を殺しに来るだろう。 とりあえず犯人の特徴を教えるから後は任した。私は寝る。 |
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| なんか変だ。絶対変だ。 |
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| ミニアス [ 2002/04/27 19:43:10 ] |
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| | 一晩たって、おひさまがまぶしい。 でも、おかしい。
いや、なにがおかしいかって言うと、このリッフィルが見たと言う似顔絵の男をどっかで見たような気がしている事。 最近、この街のどっかで見かけたんだけど、思い出せない。しかたないから、街の探索時に考えよう。どうせ情報集めに神殿とか行くし。 もひとつおかしい事は・・・・ジェロームが戻ってこないって事。 あの神出鬼没男がやられる事はないと思うんだけれど、ならなんで戻ってこないのか・・・なんでだろ? 下位古代語でブツブツつぶやいていると、正面から歩いてきたリッフィルに声をかけられる。事情を話すとなんかニヤリって顔でこう言われた。
「それは恋だな。」
「絶対違う。」
間髪いれずに答えてから、外に出てみると言い残して歩き出す。 リッフィルと話していると、恋だと決めつけられてしまいそうだしな。そんな話、エファーにでも聞かれたら・・・(その後の展開を想像中)・・・・なんか悲しくなってきた。違うことを考えよう。 ・・・そう言えば、犯人特定できたら娘さんを一時ファリス神殿に預けなきゃならないかな。 まあ、その辺りの話もついでにしてくるか。 |
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| 白ヤギさんからお手紙ついた |
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| バリオネス [ 2002/05/01 0:36:56 ] |
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| | 待てどくらせど帰ってこないジェロームから一通の封書が届いた。 その中に入っていた手紙には、犯人を追ってソーミー方面を移動中とかかれていた。 読み終わった後手紙を元に戻し、「ジェーロムからラブレターが届いて居るぞ」っとミニアスにそれを渡すと、彼女は神速の早さで私から封書を奪い取り部屋の隅で背中をこちらに向けて丸くなった。 封が開いていることに気がつくと「見たな」と言って振り向き、私をにらみつける。 そんなミニアスの表情には、どこかときめきがにじみ出している。 「やはり恋だな。」 ばれる前に部屋を出て、扉を閉めた瞬間にときめきの気配が殺気へと変貌した。 |
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| たまにはおいしい。 |
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| ミニアス [ 2002/05/04 23:54:23 ] |
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| | ファリス神殿に話してきたから、彼女は一時神殿の方に行った方がいいんじゃないかな。 うちらは彼女を神殿に送ったら、そのままソーミーって方に行くとしよう。
は?焦っているのかって・・・・いや、その方が効率・・・って聞いてないでしょ(ため息) だから恋じゃないって・・・・エファー・・・あんたまで真に受けないで(半泣)
そういえば、ソーミーって方にはなんか狼を崇めているだが恐れているだがいう村があるとかって言っていたヤツがいたなぁ。やな予感するな。 リッフィル。あんたお金あるんでしょ?良いのがあったら欲しいんだけれど、協力してくれないかな。 ちなみに私が選んでいる間、エファー頼むね。 そうだね・・・(武器屋にて物色中)・・・・・ん?ちょっと、それ見せて。うん。その奥にあるダガーより大きいヤツ。 さっき入ったばっかだとか、気にしないで見せてよ。は?鑑定がすんでいないって事は魔法の品なの?呪いかも知れない?
ふ〜ん。
んじゃ、抜いてなんともなかったらこれ売ってくれるんだね(ニヤリ)
(数分後、武器屋から出てくる) 鑑定はオランに付いてからすればいいし、それくらいは自分でだすよ。 武器の代金も機会を見て返すよ。いらないって言っても返すからね。 それとも女の子からのプレゼントを断るのが、君の生き方なの? (ぼそっと言うリッフィル) は?なんで私がジェロームに嫌われる事を恐れなきゃいけないの? だから違うって言っているだろ。
とりあえず、次はソーミー。山道になるのかなぁ。 |
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| 噂の集落? |
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| バリオネス [ 2002/05/09 0:49:26 ] |
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| | ジェロームが残していった手がかりをたどり、グロザムル山中を徘徊している。いや、迷っていると言った方がいいかも知れない。 ジェロームが我々に当てた最後の手紙はウォークラリー形式になっていた。 この山中での尾行は難解であった事は容易に想像できるが、この年になってウォークラリーはないだろ・・・。 さんざん楽しんだ後、ようやく集落を見つけ一休みする。 村の様子は閑散としており、村人の目は冷たく我々を見つめている。 ジェロームの手紙がのこされていないか村の人に聞こうとしても、家の戸を堅く閉じて答えてくれさえしない。 「もしかしてこの村ってミニアスが噂でどうのこうの言ってた、狼がなんとかって村じゃないのか。」冗談で言ってみる。 とりあえずまだウォークラリーの続きがあるから、もう少し休憩したら出発しよう。 |
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| 小休止 |
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| エファー [ 2002/05/09 4:57:14 ] |
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| | ほい、ちょうどいいトコに小川があるさね。 <> ちょっくら待ってナー、水を汲んでくるよー。 <> <> へ? や、あたいも三回は同じコトしないや。 <> ダイジョブさねー。ドロ舟に乗ったつもりでどーんと <> <> (ずるずるずるり)←強制的に連れ戻される音 <> |
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| 帰ってきたオラン |
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| バリオネス [ 2002/05/15 0:11:37 ] |
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| | ついに我々はオラン国内に帰ってきた。 今思えばこの旅は全くの無駄! そんなことを言ったらミニアスにどつかれるのは目に見えているから言わない。 ブラードには私が魔法を覚えたての頃に書いた、魔導書の写本がある。 あの頃は暇さえあれば写本を繰り返し、魔法の知識を深めていったものだ。 私は写本を預けてある古本屋に足を運び、薦められた古文書をついでに買い求めた。 魔導書のチェックには時間がかかるだろうが得るものは大きいだろう。ああ、時間が欲しい。
さて、ミニアスがソーミーで手に入れた短剣は不自然なまでに値段が高く、その上センスマジックをかけても何ら反応を見ない。 シールエンチャントメントがかけられているという可能性もあるが、そんなことは万に一つも無いであろう。 要するにダマされたと言うことだ。 そもそも魔剣が店で売ってる分けないだろう。 |
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| なんだか負け惜しみ? |
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| ミニアス [ 2002/05/17 12:28:34 ] |
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| | ジェロームのウォークラリーの終着点が未だに不明な事にちょっと不安を感じる今日この頃。 続きの手紙を読んでみると、なんだかオランの街の方に進んでいるし。 これで、この手紙を書いていたのがまったくの愉快犯とか。なにかしら罠にはめようとしている他人だったりした日には・・・ うん。まぁ、切れるしかないかな(さらっと)
買った魔剣はリッフィルに「魔力を感じないぞ。ぼったくりにあったんだろ」と、ぼろくそに言わてしまった。 ちょっとくやしかったんで古代語でボソッと『あんたの魔法はあんまりアテにはしてないし』『肝心な所でミスったりするし』などなど。
最終的にはお互いに痛い言葉が出てきて終わった(胸ナシ、女逃げられ)
まあ、魔力のあるなしは本当はどうでもよかったりするんたなぁ。剣の柄のところの装飾が代わっているから、気に入ったんであってさ。名のある人(ドワーフ)が作ったのかも知れないし。それは街に戻ってから馴染みのあるヤツに聞くし。 ちなみに剣はソードプレーカー。結構いい感じのものなんだけれどなあ。
(ちょこちょこと、どこかに行こうとするのを捕まえて)エファー、そろそろ暑くなるし、一緒に服買いに行こう。 なんかしたら(グーにした手を見せる)だから、ね♪ リッフィル?あれは本に夢中だから、今日一日くらいはほっといてやんな。 明日からはまた、ジェロームを追っかけなきゃならないからな。
(グーを振り下ろす)だから違うって言っているだろうが! |
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| まあ、いつもの事だな |
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| ミニアス [ 2002/05/21 10:00:10 ] |
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| | なんやかんや言いつつも、あと2日も歩けばカゾフ。 そっから船でも乗って、さっさとオランに帰りたいような気もするが。 まあ、この商隊の護衛が終わればそれもいいか。かなり安いけれど、もう一組のパーティーの方々はそれなりに出来そうだし。 ジェロームの置き手紙によると、今はカゾフにいるとみていいだろうし。 書いてあるのが事実&書き手が本当にジェロームならば・・・ね(謎笑)
(横で寝ているエファーが突然色々な食べ物の名を連呼) ・・・・わかった、わかった。ついたらな(お腹をぽんぽんと叩くと、連呼をやめてにんまり笑う) これが寝言だから、なんだかなぁ(ため息)
・・・ん〜・・・なんかいる気がするなぁ。ジェロームいないとこういう時に不便なんだよなぁ。(ちょっと離れた所で何かしらの騒ぎ) (即座に寝ているリッフィル&エファーに蹴り)仕事。起きろ。 エファー、アンタは(リッフィルが近くの荷馬車に放り込む)・・・・そこに居ろよ。私が呼ぶまでね。 私は騒ぎと逆の方を見てから行くよ。だからあっちの手助けでもして・・・・(目の前の草むらから出で来る5人と目が合う) そっちの3人頼むね。私はそこの2人の時間稼ぎするから。
もちろん一人でなんとかなれば、なんとかするけどさ(ソードブレーカーを抜く) |
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| 真夜中の襲撃 |
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| バリオネス [ 2002/05/22 0:53:01 ] |
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| | 夜、気持ちよく眠っていると、突如脇腹に激痛が走る。 目を開けるとミニアスが言葉少なげに敵の襲撃を告げる。 エファーを安全なところにうつし、ライトの魔法を唱える。 ミニアスが騒ぎと逆の方向に行こうとした瞬間、目の前の茂みから男達が出てきた。 そのうちの3人をまかされたが、三対1で勝てるわけないだろ。 しかも、いきなり斬りかかってきたので、それを避けるのに精一杯。 隙を見てオークを創り出し、それを囮にして少し後退する。 そして一息ついた後クリエイトイメージを使い、私の身体から湧き出てくる人型の気持ち悪いバケモノを演出し、敵に向かって獣のようにガォウ!と吠える。 野盗のごとき信念の乏しい連中にはコレが効果的で、あわてふためき、転びながらも男達は逃げ帰っていった。 |
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| 記憶 |
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| エファー [ 2002/05/23 2:19:18 ] |
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| | えーと、これで56回やーね。 <> あ、朝のがあるから57回か。 <> <> え? 何って、ミニアスっちゃがあたいを叩いた回数。 <> <> <> <> <> やだなーぁ。冗談やよ、冗談……。(にぃっこり)
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| さよならエファー? |
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| ミニアス [ 2002/05/24 22:14:31 ] |
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| | 打ち込んで来た2人のうち一人に、フェイント&切り返しをして首に致命傷を与えてやる。それを見た途端、残っている一人がちょっと引け腰になった。 リッフィルの方でなんだか情けない悲鳴が2つ3つ上がった時。
背後で馬があばれ・・・・え?
振り返った途端、光の球が私に触れて爆発。 完全に不意打ちだった。結構・・・いや、かなり痛かった(怒) 体勢を立て直している間に、荷馬車につながれている馬が鳴き走り出す。 一人が魔法で姿を消して荷馬車を奪うとは・・・なかなかやるね。 ちなみに、さっきまで相手していたのは、どさくさに紛れて森の方に逃げていった。
・・・・ん?ちょっとまて。その馬車ってエファーが乗っている馬車だよ。 気がつくと反射的に走り出してた。でも、追いつけるわけがない。どんどん距離が開いていく状況に、なんだかムカムカしてきたので、大声で怒鳴る。
『ジェローム!そいつを止めろ!!!』
古代語で叫んだのは、なんとなくだった。 |
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| 始まりの地 |
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| バリオネス [ 2002/05/25 12:43:11 ] |
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| | ミニアスが怒鳴るのはいつものことだが、これほどまでの怒鳴り方は珍しい。 何事か聞いてみると、荷馬車ごとエファーも持って行かれたらしい。 でもちょっと待て、さっきどこかでエファーを見かけたぞ。 すると茂みからエファーが出てくる。 ミニアスががっくりと膝を落とす。 そう言えばさっき、トイレに行くと言ったので馬車から降ろしたっけな。 ミニアスに殴られると思ったら、『もう寝る』と言って通り過ぎていった。 その後、カゾフにつくまで雇い主の小言を聞き、推測通り減額された報酬を貰う。
ジェロームの手紙には陸路で追跡中と書いてあった。 ならば海路で先回りしてオランで待ち伏せる。 ロープを新調し、船の手配をする。 都合よくオラン行きの船を見つけ、これに便乗する事が出来た。 船の旅はあまり快適とは言えず、何度も嘔吐感に襲われる。 夜中、ふと目を覚まし隣を見ると水に濡れてがたがた震えているジェロームの姿。 『ただいまプチ冒険を終え、帰還いたしました。』 私は驚き飛び起きた。 そして周りを見渡し、ジェロームを探したがその姿はない。 ・・・夢か。 正夢でないことを祈ろう。 その後は新調したロープのおかげで2日間の日程は何事もなく過ぎ、25日昼、我々はオランの港に降り立った。 |
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| 行くと来る |
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| ミニアス [ 2002/05/25 23:28:29 ] |
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| | まあ荷馬車とられているのに、報酬くれたんだからいい方だろ。 もう一組のパーティーは減額を挽回するため、今度は盗賊退治して荷物を取り戻すという依頼にとびついたようだな。 ウチラはもういいや。
陸路で行くと思っていたら、海路にすると言い張るリッフィル。金を出すのはリッフィルなのでまあ従う。 その後、なぜ太めのロープを買ってきたのか不思議だったが、船に乗ってからわかった。
たしかにエファーには必要だね。落ちないためにも。
その後の2日間。リッフィルは船酔いにもめげずに本を読む。 エファーは船酔いになっているにも関わらず、食べる飲む。そして吐く。それでいて元気という、とんでもぶりを発揮。 私は・・・・不思議と酔わなかった。船酔いをちょっと覚悟していたので、なんとなく期待はずれのような気持ちだった。
街を出る時は2人。 気づけば4人。 ん〜・・・なんだか偶然とか、奇跡的な確率とかが、普通な感じになった旅だったな。
なんか、すごい旅になったんだよな。うん。
さてと。 街に入ったら、エファーはリッフィル達に押しつけて、私は姿くらまそうかな。知り合いの魔導士の所に行って、古代語を本格的に勉強したいし・・・ 連絡の方法ならばいくらでもあるし、まあ、なんとかなるさ。 |
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| 謎の帰還 |
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| バリオネス [ 2002/06/03 23:44:14 ] |
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| | 港に上陸した後、真っ先に向かったのはきままに亭。 帰還を祝して皆で飯を食う。 料理が運ばれてくると同時にジェロームも運ばれて・・・もとい、入り口から入ってきた。 犯人のことを報告するジェロームは、意外な結末を話し始めた。 カゾフを出てオランに向かう途中、街道を外れて森の中を追跡するとやがて不自然な集落に入っていった。 ジェロームが集落の外で様子を見ていると、中から男の悲鳴が聞こえ集落は騒然とした。 その後のジェロームの調べで、その集落は妖魔の集落と言うことが判明。 あの男は妖魔によって惨殺された。 それがジェロームによってもたらされた事件の結末だった。 そして今ここに我々の一つの冒険が幕を閉じた。 我々はこのきままに亭に宿を取り、これからも冒険を続けていくだろう。 ミニアスは我々とは別の冒険を続けるらしい。 どちらにしても冒険者を続ける限り、また出会うこともあるであろう。 その時を楽しみに、私はミニアスの背中を見送った。
・・・ちょっと待て、私の目的はカーナを見つけること。 まだ終わってなんか無いじゃないか。 振り出しに戻る・・・今日も我が上の空は、変わらぬ色を醸し出していた。 |
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| (無題) |
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| 管理代行 [ 2004/11/27 4:08:39 ] |
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| | このイベントは既に終了しています。 |
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