| 個性派パーティー奮戦記 プロローグ |
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| ライニッツ [ 2001/12/31 23:24:34 ] |
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| | (とある元船乗りの戦士に向けて) 約一ヶ月間の護衛の仕事から帰ってきてすぐ、 私は学院の書庫の整理を手伝っていたんです。
何でも書庫にお勤めだった職員の方が先日お辞めになったそうで、 手伝いを求められたんです。 現在の人数でも、運営に支障は無いんでしょうけどねぇ…、 整理は結構大掛かりなものだったので。
しかし、二日連続の徹夜になるとは思いませんでしたよ…(溜息) 最後の一日なんか皆憔悴しきってて、 まるで精気を吸い取られているかのようでしたから…。
私も疲れてたんでしょうね。 一冊の本…「ゴキブリの美味なる料理法」でしたっけ…?を本棚から抜き取った時、 うっかり誤って、梯子から落っこちちゃったんです。 背中から勢い良く落っこちて…、…物凄い音がしましたよ(苦笑)
ふと気付くと、本の装丁が見事に壊れていたんです。 しまったなぁ…と床に落ちた本を手繰り寄せてみたら、 壊れた装丁の下に、もう一つの装丁が隠されていたんです。
題名も本文も難解な古代語で書かれていたので、良く分からなかったのですが、 何かの秘密は有る様な気がしましたから…、 …修復をきちんとするという約束で、司書の方にお願いして借り出してきました。 何か面白い事が書いてあればいいのですけどね…… |
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| 昨夜の事 |
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| ライニッツ [ 2001/12/31 23:29:55 ] |
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| | 10の月3日夜、 例の古代書を持って気ままに亭に行きました。 学院でまるまる一日程、古代書と格闘してみましたが、さっぱり…(苦笑) 題名は相変わらず解りませんし、 本文も殆どの部分は単純な意訳すらままなりません…。 でも、理解できた事が幾つか…
・どうやら『墜ちた都市』が関係しているという事 ・遺跡(古代王国関連の建築物)の話なのではないか…という事 ・何かしらの秘密がそこにあるという事
気ままに亭に行ってみると、程なくしてギグスさんが来ました。 途中から来たアーカイルさんも交えて話してみると、
・不死者に関係しているかもしれない…
という事も判明しました。 いやに古い表現だったので初めは気付かなかったけれど…、 二人とも行くのなら付き合ってくれると仰ってくれました。 お気持ちはとても嬉しいです。 ですが、まだまだ全然解っていないに近いので…、 出来るだけ情報を分析してから判断したいと思いますし…。
アーカイルさんには少しキツイ事を言ってしまったのかも知れない。 森妖精と言う種族の一員にしては寛容な精神の持ち主で、良く話のわかる方の様なので、ついつい人間種族の方と同じように接してしまいました…。 森妖精なりの観念や信念もあったでしょうに、その辺の配慮が欠けていたかなぁ…と思いました。
イルムさんと連絡が取れなくなってしまって、ちょっと不安だったので、 ギグスさんの常宿を聞いたんですよ。 やっぱりその方が連絡が取りやすいと思ったんで。 でも聞いたらギグスさん酷く狼狽しちゃって(笑) やっぱり奥さんに関する事なんだろうなぁ…とかおもったり。 でも最終的には聞き出せたから、連絡は取りやすくはなるな。 ……今度連絡取るついでに奥さんの顔見に行こうかな。 師匠に、船乗りの人たちと仲良くなる為の秘訣聞きに行こう…。 |
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| 宿屋 |
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| ギグス [ 2001/12/31 23:32:07 ] |
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| | 今日(十月三日)きままに亭で、ライニッツに会った。 ここで会うのは久しぶりだ。 まあ最も先月の終わりまで一緒に仕事をしてたし、最近ではお師さんの所に押しかけて行って、稽古もつけてもらってるから、よく話をしてはいたが。
なんか様子が変だったから話を聞いてみると、遺跡についての古代書を見つけたって言ってたな。 もし詳しい話がわかったら、ちょうど居合わせたアーカイルと一緒に行くってことになったが。 しかし少し不安ではあるな。墜ちた都市らしい上、不死者ってのが関係してるらしいからな。
しかし帰り際にライニッツに宿屋を聞かれたのには困った。なんか隠すのも変だから「怒りの錨」亭って言っちまったが。この名前を聞いた時、あいつ少し驚いてたな。そりゃそうか。こんな名前だもんな。 それにしてもあいつ、俺の嫁さんを見ようとしてるにちがいねえ。 店の連中や水夫の連中に嫁さんが宿屋で働いてるって事を口止めしとかねえとな。 あ〜めんどくせえな。 |
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| 日常の一コマ |
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| ライニッツ [ 2001/12/31 23:33:50 ] |
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| | 10の月4日。 気ままに亭に顔を出し、ミルフィーユ、リーズと言う二人のお嬢さんとお話をした。 聞くと二人とも、弓を得手としている様だった。 ミルフィーユさんは狩りの仕事をしているといっていたっけ…。 そしてリーズさんに、狩りのお仕事を斡旋していた。 そう言えば、師匠が弓の扱いに関して、訓練してくれると言っていたっけ…。 …今度は何をやらされるのだろう…。…とても心配だ。
ガイアさんも途中から話に加わった。少しすると、元の席に帰ってしまったが。 もしかしたら、その時仕事の話をしていたので、気を利かせてくれたのかも知れない。 ああ言う熟練の人に手伝ってもらいたいものだけど、無理にお願いするのもどうかと言う気がする。 …一応今度お願いしてみようか…?……上手く言いくるめられて断られそうだな…(苦笑)。それに、頼るという姿勢を大きく持ってしまうのも如何かと思うし。 自身はラムリアースの出身で、妹さんがいること。 妹さんはガイアさんを追いかけてオランまで来てしまったという事を聞いた。よほど兄思いなのだろうな…。 お嬢さん方は、ガイアさんという(義理ではあるが)兄さんが出来て、嬉しそうにしていたな。……ただ、少し引っかかる所はあったけれど、確証が持てなかったから黙っておいた。 …もっとも、あれがガイアさんの口説きの常套句の一つだと言うのなら、お見事の一言としかいえないが。
リーズさんが冒険者の仕事を探していたので、一応誘ってみた。 おどおどしていて、大人しそうな人だったけど、 冒険者に憧れて、そのまま故郷を飛び出してしまうあたり、決断力の無い優柔不断な人間ではないようだ。……確証は無いが。 冒険者について余り知らない様なので、学院に呼んで教えてあげることにした。 自分は教え方がどうにも上手くないのだが、物分りの良さそうな人だったので、その辺は大丈夫だろう。
ミルフィーユさんには師匠の事とかを聞かれた。 師匠の事少し変な人のように話してしまったけど、本当は人格的にも実力の面でも凄い人なんだよな。 「仕込み杖」だと言うのに、剣も魔術も弟子をとれる領域まで高めた師匠は、その意味でも尊敬できる。 全くもって見習いたいものだと思う。…って何回も書いてるな、これ(苦笑)。 自分は魔術師であるから、いくら戦士としての習練を積んだとしても、世間からの尊敬を求めるのは絶望的だ。 勿論その様な事は、魔術師としての道を進むと決めた時から諦めている。 魔術師は疎まれる存在、嫌われ恐れられる存在であることを知っていれば解る事である。 でも、この人の様に認めてくれ、応援してくれる人もいる。それはとても嬉しく感じた事だった。
…取り敢えずは、古代書の解読と並行して仲間集めをしたほうが良いだろう。 遺跡なんてものは特に、仲間内での連携が重要だと言うし。 この前の遺跡は半分以上枯れていたけど、それでも危険性は並ならぬものがあったもの。 だから、遺跡に行く前に最低でも一度、出来れば二度以上一緒に組んで冒険をしたほうが良いだろう。 それに、遺跡を進むなら盗賊…、穴熊の人の協力は必要不可欠なんだよな…。 何とかしないと…。一度ギグスさんと相談してみようか。…ついでに奥さんにも挨拶して来よう。 |
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| 船乗りの集う酒場 |
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| ライニッツ [ 2001/12/31 23:35:10 ] |
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| | 10の月5日午後 仲間の事でギグスさんに話したいことがあって、古代書の解読作業を中断して学院を出た。
港湾地区の「怒りの錨」亭って所に泊っているって一昨日聞いたんだけど…、 結構入り組んだところにあるんだな…。 だが、船乗り達には、そこは結構有名な店の様だ。 『いかりのいかり』…なんて冗談みたいな名前してるからかもしれない。
ギグスさんから名前を聞いたときも、冗談かと思ったくらいだし、私に場所を案内してくれた船乗りの人も、違いないって笑っていた。
店内に入ると気ままに亭とは店の印象が違う事に気が付いた。 客の大半は船乗りで、一般客の姿なぞ、全くと言ってよいほどいない。 まさしく海の男の為の店…、と言った感じの店だと感じた。
取り敢えずギグスさんを呼ぼうと、ご主人に尋ねてみた。 聞くと荷物の配達に出ているので、帰ってくるのは夜遅くだという。
……ふう、仕方ない。出直すか………、 そう思ったとき、いきなり肩を掴まれた。振り返ると赤ら顔の船乗りがニヤニヤした目つきで此方を見ている。 ………何だって言うんだ?……用があるのかと聞いたら逆切れしていきなり殴りかかってきた。
…………聞き方が拙かったのかな?丁寧な話し方を心掛けたつもりなのだけれど。…まぁ、黙って殴られてあげる義理なんて無いわけで。 ……相手の利き腕の反対側に小さく跳躍して、肘でこめかみを抉ってやった。 …ここで間違ってはいけないのは、頭蓋を拳で殴るような事はしてはいけない。護拳状の武器を付けているなら話は別だが。
カウンターを脳に喰らって、男は倒れ伏した。 男の仲間らしき連中が、頭に血をのぼらせながらこっちを取り巻いてくる。 数を確認してみる…。…1…2………4人か。
…どうにも場が緊迫してしまった…。…反比例するように周りは盛り上がっていたが。 男達は、今にも襲い掛かってきそうな感じだったが、程なくその状況は終わりを迎えた。 一人の女性が男達を一括し、店から追い出してしまったのだ。
…………あまりの手際の良さ…と言うか、剣幕の凄さに圧倒されてしまった。 仕掛けてきたのは連中だけれど、私にも当然非はある。…その事についてお説教されてしまった。
何で此処に来たのかを話してみた。するとそこで判ったのだが、この女性がギグスさんの奥さんらしい。 自分で「亭主は出かけている」…なんて、あっけらかんと言っているのだから間違いないだろう。 なんか、とても頼りになりそうな…、そんな印象を受ける、…要するに勝気な美人に見えた。
……一つ気になったのは、周りの客がしきりに残念がっているか、喜んでいるかのどちらかだった事だ。 …大体理由は想像つく。ギグスさんが奥さんの事を秘密にしておけ…とでも周りに言い含めておいたのだろう。
しかし、最低限の協力だけ(自分は話さない)をし、そのまま状況を泳がせておくことで、私が奥さんの事を探り当てるかどうか…。 …そんな事でも賭けていたのだろう。……全く、何をやってるんだか。
結局その日はギグスさんには会えなかったが、奥さんを交えて船乗りの皆と、少しの間語らった。 船乗りは陽気で気持ちの良い連中が多く、振舞い酒が効果的…と言う師匠のアドバイスも功を奏し、 なかなか楽しいひと時を過ごせた。
……お財布も少し軽くなってしまったけど…。 |
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| 遺跡について |
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| リーズ [ 2001/12/31 23:37:36 ] |
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| | 少し前……ライニッツさんに……遺跡調査に……誘われました・…。 行き先は……堕ちた都市……だそうで……。 名前は……知っているけど……どんな遺跡か……知らないので……詳しく聞くために……ライニッツさんを・……尋ねました。
えっと…裏門の人に・……ライニッツさんの名前を…… あ…はい…そうです…リーズです。
(学院の中に入っていく)
あ…・ライニッツさん…・お言葉に甘えて…・・きました(にこり) え?…・・この…・髪留めですか?……ガイアさんが……くれたんです(微笑) (誉められて) …・ありがとう…・ございます(照)
そう……ガイアさんで……思い出しました。 ガイアさんが……参加する方の…過半数が賛成…・してくれるのなら・…・ 一緒に……遺跡探索に……きてくれるかもしれない……そうです。
他の方にも……聞いてみて……くれないでしょうか?
あ…では……遺跡について……教えてくださいね(にこり) |
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| 準備は…… |
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| ガイア・ブラックシールド [ 2001/12/31 23:52:31 ] |
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| | 昨夜、リーズに遺跡に誘われた。 正直な話、今生活に不自由しているわけではないのでどうしようか迷っている。 酒を飲んでいたのと、髪留めを喜んでくれたせいかな?つい「メンバーの過半数が賛成したらついて行く」なんて言ってしまった。 …メンバーの人数も聞いていないのに(苦笑)
あの子が上手く交渉できるかが見物だけどな。
もしもの為に、一応準備だけはしておくか… (前面倒を見ていたパーティの宿に行く) おう、どうした?三人とも喧嘩せずに上手くやってるか? …なんだよ、その顔は。また遺跡に行くことになったんでな。預けておいた荷物を取りに来たんだよ。 ん?お前たちはもう連れて行かないよ。この前そう言わなかったか? ふっ…リーダーは頼りないし、回復役は鈍間だし、探索の要は注意力散漫だし…おいおい、三人とも怒るなよ。まだ続きがあるんだから。 (こほん)そんなお前たちでも私の手を離れたんだ。自信を持ってがんばれよ。 私か?ああ、もう一人育ててやりたい子が居るんでね。今回は久々に戦士に戻るのさ。 (背負い袋の中身を確かめながら) そうそう、其処にある松明とランタン油、買い足して置けよ。あとは…(細かく指示を出す) はいはい、分かりました。それじゃあもう帰るから…また生きて帰ってこいよ。喧嘩相手が居なくなるのは悲しいからな。 (宿を立ち去る) …私も久しぶりの冒険を楽しもうとしているのかな? |
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| 教える事の難しさ |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 0:05:54 ] |
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| | 古代書の解読作業が、難航していたので一息ついていたら、同僚がお客さんが来たと教えてくれた。 何事かと思って行ってみると、リーズさんだった。 ……そう言えば遺跡(+その他)について教えてあげると約束したっけ。
今日のリーズさんは可愛らしい髪留めをつけていた。 聞くと、ガイアさんからの贈り物らしい。妹への簡単な贈り物って所かな? 人を褒めるのは得意ではないけれど、よく似合っていると思ったから。 …リーズさんは嬉しそうに笑ってくれた。
部屋に案内する途中、何人かの同僚が私達の事を冷やかしてきた。 ……ったく、そういう関係じゃあないってのに(嘆息)。 リーズさんのほうが困ってるじゃあないか。…耳まで赤くしちゃってるし。 何とか部屋まで辿り着くと、彼女を椅子に座らせた。 さて、では始めるとしますか…
数刻後…、夕日が傾こうと言う時分。 ………人に物事を教えるのが、とても辛く大変だという事を改めて実感した。 リーズさんが、物腰や見た目に反して、知識を吸収することに関して積極的な人だったから助かった。 ……フォウル師は何人もの相手に対して、これより遥かに難しい魔術を、何年にも渡って教えているのか…。 …え?いや、何でもないですよリーズさん。そんな心配そうな顔しないで下さいって。ね?
…自分の師匠に対する尊敬の念を一段と強くした日だった。 |
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| 発想の転換? |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 0:07:33 ] |
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| | 行き詰まっていた問題を、多少なりと解決できそうなヒントを入手できた。 リックと言う名の、口の悪い、普段はリスを連れているらしい男性のお陰だ。 ソーセージ…、これがキーだった。 …自分では「腸詰め」と言う言葉を普段使っていたから…。 でもそのお陰で、あの古代書の文法は言い換えや、比喩などに代表されるぼやかした言い方と、 古典表現を混合してあるのではないかと思えたからだ。
(眉を顰めながら)……一つ思う。…これって、間違った表現法だぞ……。 …しかし、あまり読まれたくない類の文を書くには、適した方法だと思う。 自分や一部の人間が読めれば良い訳だし。
リックさんには、もしこれが儲け話で収入があったら、何かを奢ると言うことにした。 …儲ける可能性なんてあるのかな…(苦笑)
リーズさんがあの時分に酒場にいるとは思わなかった…。 早く起きてしまったから此処にいるのだそうで。 よく眠れなかったのだろう、……途中から船を漕ぎ始めてしまったのだから。
理由は、恐らくは…対人関係。それもガイアさんに関する事と踏んだ。 夢見心地になりながらも、話の途中、髪飾りの事をしきりに気にかけていたからだ。 困ったような表情と真剣な表情が、コロコロと順序良く変わっていた。 何かを言おうと決意するが、躊躇っている………そんな感じの顔だった。
助けになりたいとは思うが、自分だって暇ではない。…寧ろ、忙し過ぎる位に忙しい。 まだ知り合って間も無いし、冒険者になるのなら、そんなに難しいことでなければ、自分の力で解決できなければいけない。 …まぁ、相談されたら乗ってあげるくらいなら良いかも知れないが。
パムルと言う草原妖精にも出会った。今まで会った中で一番「らしい」草原妖精だったな…(苦笑) …草原妖精というのは須く優秀な盗賊であると聞いていた。尋ねてみたら、仲間に加わってくれるとの事。 遺跡に罠があっても彼に任せておけば、一応は安心だろう。…大事なところでふざけなければ良いが……(苦笑)。
結局、リーズさんの具合が余り良く無さそうなので、夜明け時には撤収することにした。 パムル君と二人で、眠り姫を宿までエスコートしてから、学院へと戻った。 |
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| 作業の難航 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 0:09:10 ] |
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| | 魔術の修練…… 剣の修行…… そして、古代書解読作業……
………賢者としての勉強がおざなりになってるな……(苦笑) ……まぁそれは置いといて
新旧の言い回しや文法が絡んでる事は、この前判明した これで少しは進展するかも知れない…… ……寝ぼけ眼でそう考えていた
……冗談じゃない お陰で余計に解り難くなってしまった
…言い回しが統一されてるなら、流し読みしながら意訳する事も不可能ではない だが、入り混じっていたら、それは不可能になる
辞書を片手に、確認しながら少しずつ読み進めるしかない ……師匠ですら直ぐには読めなかったのはこの所為か… …ニヤニヤしながら「自分の力だけでやれ」なんて言った理由が分かった 確かに勉強にはなるからな…
………ふう…… 一日に見開き1ページ解読するのが精一杯だものな…… ……これの解読だけに、時間を費やせないのが一番の理由だが …やる事が沢山有り過ぎる
少し一息つくか……、朝からずっとだものな…
………ん?、なんだい? 師匠…いや、導師様が読んでる? ……分かった。今行くよ |
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| 勉強・・・ |
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| ギグス [ 2002/01/01 0:11:58 ] |
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| | また今日も学院に来ちまったな。しかも大槌持って・・・ 相変わらず学院の連中には変な目で見られてんな・・・ まあもう俺は慣れたがな・・・
さて、ライニッツの部屋に行くか・・・
ようライニッツ、古代書の解読は進んでんのかい? え?なかなか進まないって。そうかいそれは大変だねえ・・・ 人事みたいに言うなって言われてもねえ・・・ 俺には手伝える事がねえからな。
お、お師さん今日も稽古頼むよ。早速広場に行こ・・・ はあ?俺も下位古代語を勉強しろだあ?なに言ってんだよなんで俺がそんなことせにゃあならねえんだよ。 ライニッツにばかり苦労させていて何も思わんのかって言われてもねえ・・・ だから俺は俺なりに戦士としての腕を磨いてだな、少しは貢献しようかと・・・ ライニッツも魔術や剣の修行を中断して解読に当っている?まあそれはそうなんだが・・・ 少しはライニッツの苦労をわかれって・・・ ああわかったよ、俺も少し勉強したら良いんだろ。くそっ!! んあ?何にも言ってねえよ(汗) 言っとくけど俺は共通語も読めねえからよまずそっからだぞ。 それでもかまわん、か・・・ちっ!! だから舌打ちなんかしてねえって(汗) ん?なんだいこりゃあ。 お師さんの書いた日記ぃ?こいつを全部読めるようになれだあ? しかしまた分厚いもんだなこりゃあ・・・ 内容はつたないものだから心配するなって?別にそんな事は心配してねえよ・・・ 戦士の稽古は・・・全部読めるようになってからだあ? おいおいマジかよ・・・
俺がこの日記を読めるようになるのが先か、ライニッツが古代書を解読できるのが先か・・・ まいったねえ・・・俺ならライニッツに賭けるな(苦笑) 仕方ねえ明日からは傭兵ギルドに行くか・・・ |
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| 解った事 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 1:04:57 ] |
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| | ………眠い………………。 20日に書庫の整理を手伝って……、それからは部屋で篭りきりで解読してたから………徹夜三日目か……。 このままじゃ本当に体壊すな………(苦笑) …でも頑張ったおかげで、幾つかの事に関して確証が持てた。
一つ目はこの本は日記だという事。……日記にしては酷く訳の分からない書体使ってるけど……。
二つ目は執筆者。これを書いたのは古代王国末期、ベッケンバウアーと言う付与魔術師の弟子に当たる人間。名前の部分がかすれて読めないけど、別に弟子の名前がわからないからって困るわけじゃないし、良いか…。
三つ目は執筆者の境遇。この人、古代王国崩壊の数年前に破門されてしまったらしい。理由の部分が読めないから、まだ理由は分からない。
四つ目は執筆者の師匠、ベッケンバウアーさんは何らかの魔法装置を作ろうとしていたらしい。内容はまだ不明。…でも、魔法装置なんて話が大きくなって来た様な気がするなぁ……、現物残ってるんだろうか…。……凄く見てみたい 。
取り敢えずハッキリしているのはここまで。……後は不確かな部分は多々有るけど、まだ何とも言えない。
……………………………………ん?……はっ!? ……(頭を振って)駄目だ……頭が死んでるな…… …………………………………………………寝よ…………
そう言えばここの所ギグスさん来ないな……。…風邪でも引いたかな……? |
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| ここ……最近…… |
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| リーズ [ 2002/01/01 1:08:43 ] |
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| | ライニッツさんに……お会いできない日が……続いています。 遺跡の事も・……お聞きしたいし……一緒に行く……人たちのこと……… 全く・……知らないんですよね………私……だから……それも……お聞きしたかったのですが……
学院に……行ってみるにも……お邪魔だと……いけないですし……
(門にいた人に声をかけて) あの……すいません……ライニッツさんに……言伝を……頼みたいのですが…… ……はい……お体が……空いた時にでも……私の泊まってる宿に……来ていただけないかと…… 宿は……『風花亭』と……いいます。 私の名前は………リーズです……名前を言えば……私だと……わかってくれると……思いますので……
あの…………よろしく……お願いしますね(にこり) |
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| いざ、偉大なる冒険の地へ! |
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| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 1:09:54 ] |
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| | 魔法!魔法!そう、魔法を見せてもらう為に俺はライニッツさんという方のいる、賢者の学院へと赴いた。 うおおお、ついに見る事ができる!天地を破る輝きや、街壁をも越える隆起を見ることができるんだ! 勢い込んで入ろうとするも、どうやら余り騒がしくするものではないらしい。うむ、当然さ。限りなく騎士的な俺は非常に紳士的に応対し、どうにかこうにかライニッツさんに会う事に成功する。嗚呼、有難う!ファリス様有難う!魔法が見れるんですよ!
だが、喜びに舞い上がる俺に、神は無情な試練を与えた。そのような魔法は使えないという!何故?何故!ああ、そうだった!そう、オランは魔法への理解はある程度なされているとは確かに言っておられたが、魔術師たるもの理性に掛けて偏見をいや増すような行いはしてはいけないという事ですね。あいや、皆まで言わなくてもわかってます!(拳を強く握り締める)
しばらく沈黙を保っていたライニッツさん。その顔には陰りがあった。よくわかります。理解を得られぬ哀しみ、忍耐を振るい起こす努力!魔法使いの哀しい性というべきか俺はそう理解した。 そこで俺はこう声を掛ける。「そうだ、では一緒に冒険に行きませんか!だったら、魔法を使う事もできるんでしょう!?」冒険!偉大なる冒険!これこそが騎士の道へと向かう俺に相応しい序曲!少し苦い笑いを浮かべるライニッツさん。謙遜して、期待ほどの魔法は使えないという。さすが魔術師、例え危険の中においても自制の心は忘れないと。感心する俺に今度はライニッツさんから声を掛けて下さる。なんと今冒険の準備段階だというのだ。そして、それに参加してもよいと!これぞ、天啓!あり難く引き受けさせて頂きます。この準騎士ジャスティ・ブレナン!五臓六腑の活躍を期待していただいて結構!で、で、日取りはいつですか!?あ、決まってない…で、では私は準備に取り掛からせて頂きます!うおお、楽しみだー! |
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| 新たな仲間…? |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 1:23:45 ] |
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| | ええと、この単語は……(辞書をぱらぱら)……………無い……。 <>……なら……(別の本をぱらぱら)……………「歩いて」…?……でも比喩に近い表現だな……。 <>………進みが遅いな……、休憩するか…。(古代書をパタンと閉じ)……………(腕を組み、上に上げ)よっ…………(伸びをしながら)んぅーーん………………はぁっ!(伸びを止める)ふぅ……、始めに比べたら大分解読速度が上がってきたな。 <>難しい事は難しいけど、様はやり方が違うだけみたいなもんだからな。……慣れてくればそれなりの速度で解読できるか。 <>教科書通りの古代語が読めるだけじゃいけないから……、だからお師様はこれを自力でやれって言ったのか…? <>…って言う事は、お師様はお見通しで、内容も読めない振りしてたっていう可能性が高いな…………。全くあの人は……………(嘆息) <> <>「いえ、騎士として当然の…あっ…」 <>どしーん! <> <>……ん?何だ?どっかで聞いた事のある声が…って、…どしーん? <>…何だ?足音………誰かが部屋の前にいる…………? <>…………何だ、ジャスティ君じゃないですか。如何したんです?酷く慌てちゃって。何でも無い?………まぁ良いですが。 <>……ああ、魔術を見にきたって事ですか?…ええと、では明りの魔法でも…(杖を持つ)。……え?『天地を破る輝き』?『城壁をも越える隆起』!?……何なんですか…それは。…使えませんよそんな魔術なんて……(嘆息)。………いや、だから本当に使えないんですって!。偏見与えたくないって言うのが魔術を無闇に使ってはならないって言う理由の一つではありますが!! <>……って、貴方聞いてませんね?握り拳作って何を一人で突っ走ってるんですか!? <> <>挙句に「そうだ、では一緒に冒険に行きませんか!だったら、魔法を使う事もできるんでしょう!?」ですか……(苦笑)。確かに冒険にでれば……と言うか、野外に出れば必要に応じて魔法を使わなくてはいけないですが…。 <>…言って置きますけど、先程言った様な大規模の魔術は、私には使えませんよ?…だから謙遜じゃあないってば。…この人、私が使える魔法の種類に『思い切り』制限かけてると思い込んでる……(嘆息)。 <> <>丁度今、冒険の前準備はしていますよ。……どうしたんです?目を輝かせちゃって。……行きたいんですか?(首を高速で縦に振るジャスを見て)…まぁ私は構いませんけど。皆にも聞かなければいけませんから……。 <>はいはい、五臓六腑の活躍でも何でも期待しますから、取り敢えず皆の意見も聞かないと……って、………行っちゃったよ……(苦笑) <>……魔術嫌いの人の応対は慣れた感じだけど、こう言う人は初めてな気がするな。興味は沸くけど……、相手してると疲れそう………いや、疲れるんだ、「そう」は要らないな。兎も角、変わったタイプの人だ。それだけは分かる。 <> <>…………何か彼の相手しているだけで解読と同じくらい精神を消耗してる気がする…。慣れない事だったからかな?(こんこん)…はい?………ああ守衛さん、ご苦労様です。私に何か? ……言伝?リーズさんから?分かりました、有難う御座います。 ……明日にさせてもらおうって訳にも行くまいな………、行くか……。 |
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| 騎士は万全を期さねばならない! |
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| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 1:28:28 ] |
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| | 大いなる冒険を前にし、昂ぶる俺の心。 無理もない、生まれは卑しくとも気高き騎士の血潮をもった男として、挑戦とは常に運命と言ってもいい。そう、もはや騎士の宿命なのだ! だが、勇気と無謀は違うもの。かつて運命の引き合わせとも思える吟遊詩人の語る超騎士百科列伝によると騎士たるもの万全を期さねばならない!そう、準備、準備! ライニッツさんとの魂の誓いを俺は、いや、私は騎士として果たさねばならないのだ! だが、試練は続く。路銀は少ない。この中で如何に劇的な効果が期待できる物を揃えられるか。これが、問題だ。 すかさず、神から授けられた大いなる閃きが脳裏に輝く。有難うラーダ様! そう、それは食料!これは大事だ。何よりも大事だ。 ライニッツさんが俺に期待しているものはこれに違いない! すかさず食料を漁りに市へと赴いた。 肉が安いな…野菜もなかなかだ。これは順調かもしれない。そうやって仕入れた後、宿に戻る俺。 酒場で寛ぎ、この天啓の閃きを親父に語っていると、衝撃の言葉を耳にした。 何てことだ!非常食でなければ腐ってしまうではないか! だが、うろたえてはいけない。超騎士百科列伝もそう言っている。俺はそこで親父にこの食料を売って、代わりに非常食を幾らか譲ってもらった。有難う親父! これで騎士としての体面は保たれた。危機を乗り越えた俺は、一回り大きくなったに違いない。 |
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| 差し入れ |
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| ガイア・ブラックシールド [ 2002/01/01 1:31:33 ] |
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| | ちょっとした「仕事」のせいで、しばらくの間きままに亭に顔を出せなくなったせいで、日程の確認がきままに亭では出来なくなった。
…仕方ない、行きたくはないが学院の方へ行くか。 兄貴みたいにどうせ研究に没頭して腹空かせているだろうからな…差し入れの一つももって行くか。
『ああ、久しぶり…ライニッツはいるのか?』 受付のお姉さん--彼女とは以前に図書館での調べ物に少し協力してもらってから、頭が上がらない--に、にこやかな笑顔で問い掛ける。 聞いた部屋に移動すると、案の定散らばった部屋の中に埋もれてライニッツがいた。……もう一人の暑苦しい男は誰だろう? 差し入れを渡しながら、彼の手元の資料を見つめる。 『なぁ、私も協力しようか?一人でやるよりも2人でやったほうが分かりやすいかも知れぬが…』 この申し出は、彼のプライドを傷つけてしまうかもしれないな… |
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| ……苦悩………… |
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| リーズ [ 2002/01/01 1:35:56 ] |
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| | (ガイアがライニッツをたずねた日の前日、風花亭にて)
「リーズちゃんどうしたんだい?考え込んじゃって」
さっきから……マスターや……楽士さん達に……そうやって……声を……かけられる…… 笑って……何でもないです……って………答えてるけど……そんな風に……言われてしまうくらい……私が……考え込んでるって……見てわかるほど…… 私は……あの言葉を……気にして……いる……
『君か、リーズちゃんって、ガイアさんがずいぶんと過保護にしてるって話の、駆け出し冒険者は(笑)』
いつもよく……紅茶を飲みに行っている……あの木造建築の……お店で……始めてお会いした……剣士さんに……名乗ったら……そう言われた。 ……過保護……私は……保護……されているの? 確かに……あの人は……私の兄代わりに……なってくれると……いったけど…………
私も……一人の……冒険者……… 自立しないと……いけないの……保護………してもらうわけには………いかない……… ガイアさんが…………私を……保護する……つもりなら……ちゃんと……断らないと……… ……私は人に……保護されるために……冒険者になろうと……思ったのでは……ないのだから……
…………ガイアさんに会って…………ちゃんと……断って……そして…言うの 私なら……大丈夫だからと……私も……一人の……冒険者……なんだからと…… ガイアさんの………気持ちは……嬉しいけど…………保護して…もらうつもりは……私には…ないのだから…
「すいません、リーズさん、いますか?」
振りかえると……そこには……ライニッツさんの……姿が…… きっと……言伝を聞いて……尋ねてきて…くれたんですね…………
「あの……ガイアさん……もう……入ることに……決まったのですか?」 「いえ、それについてはまだ…」 「あの……それについて……なんですが……」 |
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| 迫られる決断 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 1:40:55 ] |
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| | (魔法の明りに照らされた学院内の自室にて……) 最近悩む事が多すぎるよ……。……そう言う事が起き得る稼業に自分の身を置いているんだから仕方の無い事なのかもしれないけれど。 この頃の事で言ったら、遺跡の話に関係した事。仲間の目処は立ったけど、話を広めすぎたかな…?この時点から既に問題が発生した…。
メンバーは推考した上で、自分、ギグス、リーズ、パムル、ジャスティの五人で行こうと思う。癒し手の人が居ないけれど、そんな事は冒険者のパーティーを組む者にとって十分有り得る事。師もそんな事態には腐るほど出合ったそうだ。寧ろ、癒し手が居ない事の方が遥かに多かったらしい。 …まぁ、そんな事は良い。怪我が出来ないのだからより一層の注意を払えばよいだけの事だ。
問題はそれとは別所にあった。ガイアさんの参戦だ。彼曰く、自分達を冒険者の先達として導いてくれると言う。…申し出自体は非常に有難いものだ。 しかし問題が幾つかあった。先ずは彼の参戦理由だ。「参加者の過半数の承諾があれば…」これがどうにも引っかかる。まるで自分が参加する確率を上げる為に言っているかの様だ。普通なら「全員の意見の一致」は必要最低限だろうに。 理由は?そこで浮ぶのがリーズさん。彼女を構っているガイアさんの話は、学院と言う学び舎に篭ってる連中も知っている。リーズさん目当てで参加しようとしているのか?一人でも承諾しなければ…なんて言ったら可能性が減るからな…。
尤も、裏に崇高な考えがあるのかもしれない。自分などには及びもつかない考えが。…しかし、それも無さそうと思える要素を一つ思いついてしまった。…全くもって自分自身の勝手な解釈による憶測だ。だが、疑いを生むには充分な……そんな程度の。 解読が難航し気が滅入っていた時、酒場で気分転換の為に軽く一杯引っ掛けていると、隣のテーブル席で話している三人組の冒険者の会話が耳に入った。 ……ごみごみした雰囲気なのに、不思議とすんなり耳に入ってきたその会話の主であるは、戦士、盗賊、神官の三人からなるその冒険者達は、極めて機嫌を害しており、口々に不満の様なものを洩らしていた。内容はどうやら頼りない先輩冒険者の愚痴のようである。 「自分たちの事を指導するなど勝手な事を言いながら、何の役にも立たなかった。あれで自分自身の腕は立つのだから始末に置けない……」そんな内容だ。彼らは酷く荒れており、酒の勢いも加わってか穏やかではない発言も多々出ていた。 三人の話がとりとめも無い物になってきた頃合には、既に彼らの会話は耳に入って来てはいなかった。一つの言葉がが頭の中によぎったからだ。 たとえ先輩冒険者と行動しても、決してメリットばかりではない……そう言う事か……。ガイアさんはどうなんだろう………。
何と無く自分の中に疑念の心が湧き上がって来たところに決め手の一撃が来た。リーズさんが自分に相談を持ちかけてきたのだ。 それはジャスティ君が自分の所に訪ねた来た日。つまりは昨日の事になる。彼女は巷でも騒がれ始めている、自分とガイアさんとの関係に酷く心を痛めていた。 特徴的といえるのだろう…酷く物憂げな表情を浮かべたまま、メンバーの話をしに来た私に、彼女はぽつぽつと今の状況が自分の望んでないものである事を話し始めた。 その口ぶりは以前、寝ぼけ眼の彼女を宿まで送った時のものより、更に深刻なものを含んでいた、……悲痛とも思えるくらいに。 結局そのリーズさんの独白が終わる頃には、自分が学院に戻らなければならない時刻となっていた。
彼女は冒険の経験の無い、自分以上の正真正銘の新米だ。初めての冒険ということで、ただでさえ重圧がかかっているだろうに。 そんな人間にこの様な不安を与えるのが先達の態度なのだろうか………自分の観念で言えば間違いなく「否」だ。このままでは我々の冒険にも支障が出るばかりか、この様に心の平衡を崩したままでは怪我をし、ひいては命が失われる可能性が増大するって言うのに。……あの人について来られたら、増えるのは我々に不利になる事柄ばかりじゃないか。絶対に反対しなきゃ!
取り敢えず、出来る限り早急にガイアさんのところに赴くとしよう………。 (扉がノックされる)……はい?……ギグスさん、如何したんですか? ………………共通語の読み方教えてくれ?…………はぁ………。 まぁ、良いですが。でも、余り時間が経たないうちに此処を出ますよ。フォウル師とスカイアー師の所にも行かねばなりませんし、その後で寄る所があるんですから。 |
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| 衝突 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 1:45:59 ] |
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| | ええと、『……我………が……師に……破門…………され…て……六月が……経過………した。住まい…を……移………し?……生活…にも……大分………慣れて……………きた………感が……ある……?』
……大分慣れてきた…かな?ゆっくりなら何とか読めるようになってきた感じだな……………。 ギグスさん、日記のほうは?…少しは進んでますか?………………って、寝ないで下さいよぉ!日記は枕じゃありませんって!!
(部屋の戸がノックされる)…何ですか?……ああ、ガイアさん。如何したんです?……差し入れ?……ああ、有難う御座います。 (古代書を訳しながら)………それで?まさか差し入れの為だけに来た訳じゃあないんですよね? 『なぁ、私も協力しようか?一人でやるよりも2人でやったほうが分かりやすいかも知れぬが…』ですか?(途端に部屋の空気が変わる…嫌な方に) …(憮然とした顔で)お心使いは嬉しいですが、結構です。自分で解読出来る目処がついて来たんです。最初に決めた通り自分でやりますよ(顔には微笑、しかし朗らかさはまるで感じない)
冒険の話ですか?……申し訳ないですが、そちらの方につきましても、メンバーの目処が立ちましたので結構です。……何故……ですって…?(眉がぴくり) ………(暫し眉を顰めて思案して)…………………解りました、ご説明しましょう。
(穏やかな普段の雰囲気と違って冷たく)一言で言えば、我々は貴方から学ぶ事は何も無いと言う事です。 私にはフォウル師という剣の、魔術の、そして人生の師が居ります。他の人も同様ですし、ギグスさんや、リーズさんにしても同様です。それに彼女は貴方の義妹である前に冒険者です。 (両の拳を机に置き握りながら)普段の生活でで義兄を気取るのは結構ですが、その観念を冒険の場にまで持ってきてもらっては困ります。(握った拳を机に叩きつける)…彼女は人形ではない筈です!
(静かに怒っている…と言うのが当てはまる様子で)私がこう断言する理由ですか?…貴方が彼女に伝えた貴方の参加条件ですよ。 『参加人数の過半数が賛同するなら参加しても良い』?どんな御積もりで言われたかはこの際問題にはしません。…ですが、普通参加するのならば「全員の承諾」が基本ではないでしょうか?少なくとも私はその観念を肝に銘じております。ですから、もしも我々五人の内、一人でも参加を承諾しないといった場合には、貴方の参加を認めることは出来ません。それは、折角集った我々五人の輪と言うものを大切にしたいからです。 以前酒場でチームワークの大切さと言うものを私に語った貴方が、今回この場でこの様な矛盾した事を仰る。…その様に平然と仰る貴方を、私はとてもではないが先達として尊敬する事が出来ません。それが私個人としての貴方の付き添いを拒否する理由です。
他にも材料は幾つかあるにはありますが、これだけでも十分貴方の付き添いを拒否するには充分かと思われます。細かき物事の中に真実と言うものはあると言う格言はご存知でしょう? …多少酷な物言いになってしまい申し訳ありません。 ………以上です。これから私は導師様の元を訪ねた後、スカイアー師の下に行かねばなりません。失礼ではありますが、今日のところはお引取りいただけますか?……どうも申し訳ありません(立ち上がって慇懃に一礼) |
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| 相棒の言う事に・・・ |
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| ギグス [ 2002/01/01 1:52:56 ] |
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| | ・・・・・ん?あ、ああライニッツか。あれ?俺寝てたのか?
えーと、確か日記が全然わかんねえからお師さんに見つかんねえようにお前さんに教えてもらおうと思って来たんだったな。
(よだれを拭いつつ) ああ、スマンな。んな事行っても仕方ねえだろわけわかんねえんだからよ。
(扉をノックする音) 誰か来たぞ?あれ?確かガイアって旦那じゃねえか?何でこんな所に・・・ 差し入れかい?おお、ありがたいねえ・・・ っと、俺の事覚えてないのかい? まあそりゃあそうか一回しか会ってねえし、あんたの印象は凄かったからねえ・・・ っつーか俺の印象が少なかったのかねえ・・・
(ライニッツがガイアに突っかかるのを見て) おいおい、ガイアの旦那に手伝ってもらった方が良いんじゃあねえのかい? それにガイアの旦那にも来てもらった方が良いんじゃあねえか? 俺なんかよりも腕は立ちそうだからねえ・・・
(ライニッツのリーズは人形じゃないと言う言葉を聞き) んあ?あんた、人を人形扱いしているのかい?そいつは感心しないねえ・・・ 俺はリーズって嬢ちゃんに会った事はねえから詳しいことはわからんが、誰にでも意思ってのはあるからねえ。
(ライニッツのチームワークが大事と言う言葉を聞き) そいつはそうだな。冒険者だけじゃねえ。どんな仕事にもチームワークってのは大事だ。そいつを乱すようじゃあプロって言えねえだろ。 船を操る時だって一緒だ。誰かが輪を乱しちまったら、船は走らねえ。それどころか、場合によっちゃあ沈んじまうよ。
ライニッツとは短い間だが、一緒に死線を潜り抜けてきた。だから俺はこいつの事を信用する。それに例えそうじゃあ無かったとしても、一人の人間にここまで言わせるんだ感心できるもんじゃあねえ。
あんた、もっと立派なやつだと思っていたが、そうじゃなかったんだな・・・ それにあんたが俺の事を覚えていなかったのも、俺の事を軽く見ていたからなのかい・・・ ようは、駆け出しを見下してたってわけかい。
ライニッツがあんたは加わんなくて良いって言ったんだから俺にはどうしようもないな。 それに俺もあんたとは正直組みたくないねえ。何かの縁で仕事が一緒になりそうなときでも勘弁願いたいねえ・・・ |
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| プライドの価値 |
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| ガイア・ブラックシールド [ 2002/01/01 1:56:24 ] |
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| | どうやら最近『言霊』と言うものを軽視していたらしい。 良かれと思った言葉が相手を怒らせてしまっている。 まぁ、元々使い慣れない言葉での交流ではあるがね。
>ライニッツ なになに?リーズに対して過保護?人形扱い? ふっ、何を言い出すのやら…本当に過保護で人形扱いしているのなら、どんな手段を取っても決して外に出さないようにするよ。 リーズ嬢が独り立ちしたいと言っていたんだ…私としてはその言葉を尊重するつもりさ。今までもこれからもね。
過半数の話か…あれは一応理由があるが、ここでの説明を求めるか? (頷くのを見て) パーティの過半数の賛成を取ると言うことの大変さを知って欲しかったのさ。残り一人でも反対していた場合は参加しないつもりだった…と言っても今の君は信用しないだろうね。
それと、プライドを傷つけたことは謝るよ。
>ギグス 寝ていたから話し掛けなかっただけなのだが…そうか、嫌われてしまった以上仕方ないね。 私としても偉そうにしていたわけではないが、そうとられたのなら仕方ないな。 こちらも、出来るだけ君と一緒にならない仕事を選ぶとするよ。
(出て行く間際に) >2人 くれぐれも気をつけて…まぁ、私の言葉など聞きたくも無いかな? |
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| 戦慄の日 |
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| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 2:05:31 ] |
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| | 騎士を目指し邁進する俺の前に立ちはだかる巨大な壁。 冒険の旅の始まりへと一歩一歩近づく時の流れの中、巨大なる街は大いなる試練を俺に課した。 「宿賃が足りない!」 驚愕の事実を前に宿屋の親父の顔を横見ると、俺の魂に戦慄が走った。 死を覚悟するべきかもしれない。そう、俺はその時伝説の一節に残るであろう、怪物達との闘いを前にした英雄達と心を共にした! 腰に手を掛け、頬を流れる汗が一筋…二筋… 親父が不意に腰を上げ、こちらへと動き始めるのを視認した。 もはや一刻の猶予もままならない、選択は二つある。 だが、騎士とは背を向けてはならないものだ。超騎士百科列伝において、百戦の勇士オロは千の軍勢を前に叫んだという。なればただ一人の男を前になぜ背を向ける事ができようか! そこで俺はもう一つ、ただ最後に残された手段にうってでた! 「すいませんでしたー!!働いて返させていただきますぅうう!!」 騎士は綺麗な身でなくてはならないのだ。 |
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| 苦悩した、次の日 |
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| リーズ [ 2002/01/01 2:11:52 ] |
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| | 「え?………ガイアさん………いないん…ですか?」
ライニッツさんにも………お話……したのですが……このままでは……いけないと思い…… …今回の件……私から………ちゃんと……ガイアさんに……お断りを……しようと……思って…… 前に……教えて…いただいた……下宿先に……きたのですが……
「ガイアだったらね、三角塔に行くって言ってたけど」
「……三角…塔………あ…学院に……ですか……」
………ライニッツさんに……会いに……行ったのかな……… お礼を言って……学院に……行くことに……
(学院について)
裏門の……方に……お声をかけて……中に…通して……貰いました。 …指示された……部屋から……なにやら……怒鳴り声が…… 扉を……空けようとすると……勝手に…開き………そこには……
「リーズじゃないか」
……去ろうと……していた…………ガイアさんの……姿が………
「どうしたんだい?ライニッツになにか用事でも?」
「あ……いえ……ガイアさんに……用事が……あって……こちらに……いると……きいたもので……」
帰る途中……だったの…でしょうに……私の言葉に……足を止めて……くれました……
「私に?いったい何の用事だい?」
「……今回の……件なのですが……お気持ちは……嬉しかったの…ですが…… あの……私……いつまでも……守ってもらう……わけには……いかないし…… ………すいません………私………保護されるのは…………だから……ごめんなさい……」
なんとなく……顔は……見れません……でした…………申し訳ない……思いが……一杯で……… ……でも………これは……私の……本音…… 保護して……貰うわけには………いかないし……してもらう……気は……ないのだから…… |
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| 衝突の結果 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 2:13:29 ] |
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| | (その日の深夜、学院自室にて……)
「本当に過保護で人形扱いしているのなら、どんな手段を取っても決して外に出さないようにするよ……」 (心の奥から湧き上がってくる、衝動の様なものを感じながら)彼は何を言いたかったのだろう……。それは一般の血縁による兄弟関係に置いてのみ当てはまる事では無いのか……? あの人とリーズさんは赤の他人だ。初対面である冒険者志望である所の少女に、冒険の厳しさを言い含める態度までなら、先達の親切として許容も出来るだろう……。 しかし、二人とも冒険者だ。自分の命を自分で守る事は最低限しなくてはならない。冒険者と言うのは、立場上そういう事を常識として課せられる。尤も、自分の至らない点を補う存在と徒党を組む事も、命を長引かせる手段として必要な事であるから、一匹狼で居る必要はないが。 言いたい事と言うのはつまり、「独立独歩」の姿勢は最低限持っていなくちゃいけない種の人間に対して、「兄と慕ってくれて構わない発言」とか、「髪飾りをプレゼント。挙句に他人に『妹』と紹介」なんて言うのは、「一般」の本当に仲の良い「まるで兄弟みたい」と言われる男女なら兎も角、自立した人間に対して「平気で」行う所業ではないだろうに……。
過半数賛成の件にしたって、了承させる事の大変さを知って欲しいも何も、少なくとも複数メンバーで冒険を何度かこなし、私が言った「全員の承諾の大切さ」と言うものが認識できている人間にいう言葉ではないような………(ふと気付いたように)っと…私も、そんな事も知らないまるっきりの新米と見られてたって事か……。完全になめられてるな……(ただでさえ細い目が更に据わってくる)
目の前ではっきり言ってやりたかったのは山々だが、リーズさん自身が動いて問題を収集せんと此処まできたのだから、もはや自分の出る幕は無いだろうと思い、心の内に反面教師に対するものとして刻み付けるに留める事にした。
…………最近、どうも感情を自制出来ない場面が多すぎるような気がする……。世間の波に揉まれるってこう言う事か……? |
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| 熟練と言う言葉 |
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| ギグス [ 2002/01/01 2:14:41 ] |
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| | (ガイアとひと悶着あり、ライニッツともわかれた後)
ガイアの旦那、何で言い訳みてえな事を言ったんだ? 自分がよ、矛盾していたり、間違った事を言っていたってわかったんだったら素直にそのことを認めなきゃあな。 俺だって、自分が間違ってたってわかりゃあ素直に謝るからな。 まあ最もそう思っているだけで実際にできているかは別だがな(苦笑)
熟練の冒険者ってのはそういうことを認めねえのか?だったら俺は「熟練」なんて呼ばれたかねえな。
たぶんだが悪あがきする場所を間違ってるな。もっとなんつーかな、自分らがバケモンと戦っていて負けそうな時なんかに悪あがきをしなきゃいけねえんじゃねえかな?
なんだか、詭弁って奴にしか聞こえなかったな・・・
えーと、こういう時ってなんて言ったかな? 何とか教師・・・忘れたがまあいいか・・・ とにかく見習わなきゃあ良いって事だからな。
さ〜て、これから傭兵ギルドにでも行って稽古でもつけてもらうかな・・・
・・・お師さん、すまねえ(苦笑) |
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| うかつ〜 |
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| パムル [ 2002/01/01 2:18:09 ] |
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| | 久しゅうに木の店に行って、オイラの芸術を掲示板に貼ろうとしてやねぇ。 ちらちらと張り紙みてたらやねぇ。
お、オイラってば行方不明じょーたい!?
し、しもたーん。ライニッツにーちゃんとこ行って早いとこ あやまっとこ。こんな楽しそうな話つれてってやらん言われたら たまらへんしやにゅう。 |
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| 顔合わせの数日前 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 2:31:41 ] |
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| | 仲間の所を訪れようと学院の門をくぐった所で、このところ行方不明だったパム君がこっちに向かって……まさに草原妖精の面目躍如と言った速度で駆け込んできた。 <> <>(段々近づくにつれて、声が大きく聞こえる)ライニッツにいちゃん〜、すまへんやにゅう〜!今日張り紙見たんやにゅう〜!!」 <> <>………え?、ひょっとしてこのまま走って来るとぶつかるんじゃないか?(汗) <>慌てて身を捻ると、パム君はそのまま走り抜け、ブレーキが利かずに勢い良く壁に激突していた。…何やってるんだか……(嘆息) <> <>「……ひ、ひはいひゅう………、ひきほいふへふひはひゅう……(半泣)」 <>(訳:い、痛いにゅう……、勢い付け過ぎたにゅう……) <> <>大丈夫ですか?……何もそこまで急ぐ事も無いでしょうに……(苦笑) <>え?音信不通であった事が申し訳ないからって? <>(少し思案の後)……ふぅ。良いですよ、その事は。(身を屈め、顔の前に人差し指立てて)でも、当日になっても来なかったら置いて行きますからね?(微笑) <>顔合わせの後直ぐに冒険に行く事も考えられますからね、準備は怠りなくしてくださいよ? <> <>(パムルと別れて後)純粋に済まなかったって言うのも有るでしょうが、『楽しみ』に思う心が出てきてる…って事かな?良かった……。草原妖精は気まぐれだと言うからやる気無くされたらこっちが困るし……。何より盗賊の技を使えるのは彼だけなんだから……。 <> <> <> <> <>(所変わって、とある宿の前) <>………ジャスティ君のとまっている宿は此処か。 <>(扉を開けて)すいません、此処に「ジャスティ」と言う方が泊っているって聞いたんですが、いらっしゃいますか? <>(応対した店員がジャスティなのに気付き)……は?ジャスティ君、何やってるんです?…………(少し思案して、何かに気付き)ああ、良いです。騎士としての修練でしょう?解ってますとも、ええ………(俯き加減で、目と目の間を親指・人差し指で押える)。 <> <>冒険の支度の方はどうですか?……おお、バッチリ……、それは頼もしい。 <>…いや、恐縮しなくて良いですから(苦笑)。食料以外は全て揃ったと……そういう事ですか?食料以外はすべて揃ったと? <>……は?『食料も含めて』総て揃ってる?(胡乱げに)……その食料、キチンと保存の利く食糧なんでしょうね……?保存食と言っても、普通の保存食は一週間と保存は利きませんよ………?(心配そうな目付き) |
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| 哀が!止まらない! |
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| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 2:37:12 ] |
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| | 戦いは続いていた。 炊事、洗濯、掃除、巻き割り、偶に料理もやらされて自慢のブレナン風煮込みスープを披露するなど過酷を極める死闘の最中、親父から今日でとりあえず終わっておくかという声をかけられる。 助かった!ようやく屈辱の日々から解放される!騎士道とは忍耐であるとは、誰が言ったか超騎士百科列伝にも語られる所ではあったが、忍耐とはこれほど血の涙をのむものであったか! 解放への喜びからか勇んで注文を運ぶ、俺!入ってきた客に笑顔で接客する、俺!ライニッツさんに似てらっしゃるお客にジャスティという客の事を聴かれる、俺!そこで上の階の3号に泊まってて今働いていると答える、俺!
────ッハ!
時が止まる。息を呑む瞬間。顎から落ちる、汗が一筋…二筋…。 ライニッツさんが口を開く。時が再び流れる。その言葉に、俺は…いや、準騎士ジャスティ・ブレナンは救われた。ファリス神よ、感謝いたします!騎士の誇りを失わせぬその御心!まさに奇跡!ライニッツさんは心得たとばかりに微笑みを返して下さった!
そして冒険の準備について尋ねられる。 勿論できておりますとも!ええ、遺跡探索の経験はございますから!この準騎士ジャスティ・ブレナン、松明から食料までもはや今すぐにと言われても問題は(親父の視線を受け)……問題はあるようですが、何、明日にでも出発は可能ですとも!! え、食料?ええ、勿論非常食を。ふふ、恥ずかしながら少々回り道を致しましたがそれはもう一週間以上前に揃えておきました! は、今なんと!? 持たない!?持たないんですか!? お、思わぬ不覚…このような事態は超騎士百科列伝を持ってしても予測がつかなんだ……ライニッツさんはまだ出発する様子ではないので、それまでに食料の為の金を工面しなければならない!ここは…親父に頼むしかなかった。今日にも解放されるはずであった事態は残念ながらまだ続きそうだ。しかし騎士は負けない。挫けてはならないのだ!常に前を向き歩く姿にこそ、騎士の誇りは舞い下りるのだから!!
「あ、パチモン騎士の兄ちゃんやにゅう。何やってんの?」
挫けそうになった。 |
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| 準備 |
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| リーズ [ 2002/01/01 2:38:57 ] |
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| | (商店街にて)
えっと……………旅路に……ケープでいるわけには………いかないから……外陰を用意して……… 狩の……お仕事で………使った分の………矢を……補充して………… ランタンの……油………買い足して……おいたほうが…………いいかな…… 食料は………まだ………いいよね………
なにを………用意すればいいか………ちゃんと……ライニッツさんとかに……聞いて……おくべきでした……(苦笑)
…………あ……調理道具……… |
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| 準備の最中 |
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| ライニッツ [ 2002/01/01 2:44:19 ] |
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| | (商店街にて……) あ、リーズさん何やってるんです? ……ああ、冒険の準備ですか。(小声で辺りを気にしながら)でしたらこのような所で買わなくとも、多少値は張りますが冒険者の酒場の方が質のしっかりしたものが買えますよ。………え?なんで小声なのかって?(辺りを見ながら)ここの商品は駄目だとか言ったら商店の人たちの迷惑になるでしょう?(此方を見ている小母さんに気付いて)……あ、聞かれたかな………?(汗)あっち行きましょう……(小走りで退場)
(近場のとある冒険者の店で) ……師の話では砂塵の国においては職能ギルドの存在のおかげで一概に品質は揃っているみたいなのですが、それ以外の国ではやはり品質にばらつきは如何しても出るようです。装備が不良品であったが為に、冒険者の方に被害が出、依頼は失敗し店の信用が失われる……。冒険者の店ではそういう事を考慮して品質を保証できる品を置いてあると言う訳ですね………。 勿論目利きに自信があると言うなら個人商店で買うことをお勧めしますが、冒険者の店で買うほうが確実ではあります……。 基本的には旅装の延長線上で良いとは思いますが、色々揃えておいた方が良い物もある訳で……しかし、遺跡に直ぐに行くわけではありませんから初めは旅装で構わないと思いますよ。
ご主人!此方の方に一般の装備の方を見繕ってくれませんかね?(顔を覗うように)纏め買いしますから多少は負けて下さいよ……ね?(苦笑) |
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| (無題) |
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| 管理代行 [ 2004/11/27 4:10:03 ] |
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| | このイベントは既に終了しています。 |
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