| 個性派パーティー奮戦記 |
|---|
|
| 粗筋 [ 2002/01/01 3:19:15 ] |
|---|
| | 学院の書庫の整理手伝い中、正体不明の古代書を手に入れたライニッツは、半ば相棒となってきた船乗り戦士ギグス、新米精霊使いリーズ、騒乱妖精パムル、自称「準騎士」ジャスティの四人と共に、古代書に書かれた遺跡に向かう為に準備行動を開始した。 <>即席パーティーのまま遺跡に向かうのは余りにも危険と言う事で、先ずは幾度かの冒険をこなす事に。 <>果たして冒険者五名は無事に一人の欠員無く目的(遺跡探索)を終了する事が出来るのか!癒し手はいない、面子は(比較的)初心者ばかり、面子は個性派揃いと不安要素はいっぱいだ!! <> <> <>(注:前のスレッドのレス数増加の為、此方に移しました。前のスレッド内容はこちらにあります。良ければご覧下さい。) |
| |
| 顔合わせ30分前 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 3:22:16 ] |
|---|
| | (学院を出て顔合わせの集合場所である酒場へ向かう途中…)
今から顔合わせか…………。自身としてはもう全員とは話しているのだから、会ってない人などは居ない事になる。 だから今日の自分の役目としては、皆を纏める為に尽力する事と、先日貰った仕事の話を皆に誤解無く伝える事だ……。 皆の精神面間に齟齬が生じた時の事も、最悪の事態として覚悟しなくてはいけないだろうし……。まぁ、その辺は即席のパーティーなのだから仕方ない事かもしれないのだが。 ……さて、歩いていると色々余計に考えてしまうな……(歩みを止めて膝の屈伸をし)景気付けに走っていきますか!(勢いよく駆け出す) |
| |
| 思いの果て |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 18:32:18 ] |
|---|
| | 『行ってきなさい、リーズ。あなたの夢を、私は邪魔できはしないのですから。 でもねリーズ、ここは貴女の家、17年間、貴女が過ごしてきた場所、 私がちゃんとここの管理をしていますから、帰りたくなったら帰ってきなさい 私は、あなたの先生であると同時に、貴女の家族なのだから』
………ライニッツさんたちと………一緒に遺跡に行くにあたって、仲間の顔合わせをしました、ギグスさん、パムルさん、そして、ジャスティさん みなさん……印象が強くて……個性的な人たち……でも…良い人たち……ばかりでした……。
遺跡に……行く前に…錬度を……高めるとかで……他の仕事を……する事に……なりました。 ………でも…………………
「我が父の知り合いが住んでいる、サジャという小さな森に面した村に問題が起きている様なのです。 それで、何とかして欲しいと言うお願いの手紙が届きまして……。問題と言うのが、人間と森妖精の仲違いの様なのですよ……」
………ライニッツさんの……言葉に…私は……驚きました…… ……サジャ……私の……故郷の村………そして……あの村にいる…エルフを……私は……一人しか知らない……
………………フェルナス………先生……………
………仕事の……内容は……詳しくは……知らされて…いないらしくて……………… 本当に……先生が……関わってるのか……わかりませんでした………
………先生…私は……サジャに……戻ります…………………… ……ですから……会う事が……出来たら……笑顔で………迎えて………下さいね………
……私の……この考えが…………どうか………杞憂で………ありますように……… |
| |
| リーダーと言う言葉の重さ |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 18:40:25 ] |
|---|
| | (ライニッツ、ジャスティ、リーズ、パムルらとの顔合わせの後) <> <>くそう、結局俺が頭になっちまったな。まあ、表向きだけって事ではあるがな。 <> <> <>確か、前の時もなんだかわからねえうちに俺ががパーティの頭になっていたな(苦笑) <>それで、前の時はあんな事があったんだったな・・・ <>前の時のことはもう今からはどうしようもできねえが、今回はあんな事が無い様に何とかしてえが、な・・・(注:EP:怨讐の神官参照) <> <> <>それにしても、表向きだけだってのにこんなに重くのしかかって来るとはねえ・・・(苦笑) <>この重さにやられんようにしねえとな。俺が足手まといになっちまったら笑い話にもならねえ・・・ <>まあ、ライニッツが色々と指示してくれるだろうから今回は何とか乗り越えられそうだな。 <>それに、今回の仕事でジャスティが学んだら次からは頭をやってもらえるしな。 <> <>そういやあ、朝出発だったな急いで用意して寝にゃあ寝坊しちまう。 |
| |
| 出立の半刻前 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 18:41:38 ] |
|---|
| | (11の月8日 ライニッツの日記より)
父から依頼を受けた。……珍しい事もあるものだと思う。家の書庫に篭って本と戯れ、母と一緒に日々を暮らしているだけだったのに、冒険者と言う社会の爪弾きが集う世界に顔を突っ込んでくるとは。……尤も、自分の存在あってこその事なのだろう。そうでもなければわざわざそのような世界には首を突っ込まない人間だ、父は。
依頼と言うのは、父の旧友が住まうサジャという村の問題を解決して欲しいと言うものである。付近の森に住む森妖精と、サジャの村の人間の間で何がしかのトラブルがあったらしい。詰まるところ、所謂「調停役」の依頼……と言うやつである。詳しい内容は不明。助けを求めるその父の旧友からの手紙には、事件に関する詳しい記述は無かった。
……でっち上げかとも邪推する事も出来る、だがはっきり決め付けるだけの要素も、否定する要素も何も無い以上、この場でどうこう言ってもはじまるまい。何よりその村はリーズさんの故郷だそうだから、行かないと言えば彼女が納得しないだろう。……無論自分が彼女の立場に置かれれば同じ考えを持つ筈だ、その点から考慮してもやはり行かねばなるまい……。
顔合わせ自体は上手くいったのだろうと思う。少なくとも初見での拒否反応は見受けられなかった。和やかな雰囲気で……と言うには騒ぎすぎた気もするが……「顔合わせ」の名のもとに集った皆の会合は進んだ。しかし、最後に一つだけ問題が起きた。それほど紛糾はしなかったものであるとは思うが、それまでの雰囲気と比較すると「もめた」と言う表現が相応しいような内容に感じられたからだ。
それは他でもない……纏め役の存在だ。冷静に判断できるであろうと言う事で私が推挙されたのだが、魔術師が頭になると言う事は、そのまま集団の存在に不透明性を持たせる事となる。魔術師は忌み嫌われ戦士が持て囃されるこの世の中だ、仕方のない事と言えば仕方ない事である。古代王国の惨劇を繰り返したくないと言う観念が深層心理の領域で働いていると言うのが一般的な説であるが、自身はそれに異議を持つどころか賛成する人間である。特に魔術師の忌避の度合いが強いであろう農村部に行くのに、自分が頭を張っていては、第一印象の段階で敬遠される恐れが多々ある。……事実、師も昔似たような目には幾度と無く遭っているらしいから、信憑性も持てる。 その辺りは書けば、拙い自分の知識量でもかなりの分量になるので、あえて此処では記述しない。結果として議論の末、ギグスさんが表向きの頭と言う事で話が纏まった。勿論自分がバックアップすると言う条件付きでだが。
もう後半刻もしないうちにサジャへ出立となる。この事件、願わくば余り悲惨な結末にはなって欲しくは無い。その為に出来うる限りの尽力をするしかない事もまた自明の理であると考える。我らに知識神の、そして戦神の加護のあらんことを………。 |
| |
| 信頼への涙、そして大いなる決断! |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 18:42:58 ] |
|---|
| | 今回組む面々全員が始めて顔を合わせる事となった。 大魔術師ライニッツさんに、精霊を縦横無尽に操るらしいリーズさん(これはどうしても彼女がそう呼べと要望したからだ!)、 話しに聞いていた所によると勇敢らしいのだが、どうも本人談だとヘタレのギグス殿!そしてどうも俺を勘違いしているというか、妙に馬鹿にされているような気がしないでもない草原妖精のパムル! なんと頼もしい面子であろう。これに栄光に輝く大いなる騎士へあと一歩の不肖ジャスティ・ブレナンが加わるとはもはやその名は轟かずにはいられまい! 本格的な遺跡への挑戦を前に皆の結束を固めるため(注:情報に偏りあり)、別の仕事をまずはこなす事となった。 リーズさんの故郷に関わる事件という痛々しい悲劇でもあり、これは是非とも克服する必要がある!そう、これは仲間の危機だ! そこで最後にリーダーを決める必要が出てきた。その最中俺の名前が出る。やはりにじみ出る騎士としての品格は隠せないのか賛同の声も上がる!しかし、残念だ!暁の騎士ジェラール・ル・ヴォはおっしゃられたのだ!若き物はまず模範とすべきものの下につくべきであると!ここでは私は大魔術師ライニッツさんに学ぶべきだと考えた!涙の決断である。皆の信頼には応えたい、応えたいがしかし時に英雄的資質だけでは不可能な事もあるのだ! 結果はライニッツさんが影のリーダーとして、ギグス殿が表向きリーダー役として出る事となった。まずはそのお手並み、しかと拝見させていただきます! さぁ出発だ!準備を整えいざ、サジャの村へ!ファリス神よ、マーファ神よ、チャ・ザ神よ、マイリー神よ、ラーダ神よ!我々に貴方様方の加護を! |
| |
| 火蜥蜴の息吹 |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 19:00:23 ] |
|---|
| | 燃え盛る……炎の中……サラマンダーの息吹を……聞きながら…… <> <>今……すぐにでも……先生に…会いに…行きたかったの…ですが……ライニッツさんに……止められました。 <>ライニッツさんの……言いたい事も…わかるので……会いに…行く事を…諦めました。 <>…確かに…今回は…ただの里帰り…などでなく……村の人の……依頼を受けて…ここに……来ているのだから…… <>もしも……万が一……先生との…対立であったのなら……私たちの……立場は…さらに……悪いものに…なると思う…… <>その……ライニッツさんの考えを……否定…しきれなかったのです…… <> <>見張りを……共にしていた……ライニッツさんに………少し…先生の話を…しました… <>私が父から…聞いた話…… <>昔…冒険者として……父が…駆け出しの頃から……共に…あちこちを…旅していた事…… <>……当時…この村が……妖魔に襲われ……たまたま…その退治を……引き受けた……父が………そのまま…この村に…残る事にしたとき……共に…残ってくれた事…… <>…それと……私から見た…先生とか……人に…やさしくも…厳しくも出来る……そして……自分に……厳しい人……。 <>……長い時間……人の世界に…いた為なのでしょうか……あまり…エルフとしての…固執概念は低く……ちゃんと…人間の思いも……汲み取る人…… <>むやみに……対立する…事などなく……もしも…意見の食い違いが……起きても……ちゃんと…話し合いを……設ける人なのに…… <>そして…今一人…たった一人……残っている…私の………家族…… <> <>少し…話した後…私は…夜が明け……皆さんが……村に行くとき……先生の…ところに…行くと…ライニッツさんに…言いました。 <>もちろん……単独行動が……いけない事は……分かっていましたが…… <>私が……一緒なのは……妖精がいるとか………魔術師がいるとかよりも………村の人に……警戒心を……与えると……思ったのです…… <> <>私が……先生と……知り合いなのも……先生に…教えを…こうていた事も……村の人は……知っているから…… <> <>「…すこしだけ、考えさせてください」 <> <>苦々しい顔をした……ライニッツさんの……吐き出したような…言葉に頷いて…… <>燃え盛る……炎の中……サラマンダーの……息吹に…目を向けて…… <> <>………………私は………………… |
| |
| 村の様子 |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 19:04:27 ] |
|---|
| | リーズの様子が・・・といっても会ってからまだ日は浅いんだが・・・おかしい。というか、かなり悩んでいる様子だ。まあ、自分の先生である森妖精と村人が揉めているってんだから、そいつは仕方がねえだろうな。まあ最もその「先生」と村人がもめているかどうかはまだ決まったわけじゃねえんだがな。 <>ちっ。また後味の悪い仕事にならなきゃあ良いんだがな(苦笑) <> <>それ以外は順調な道のりだったんだよな。ジャスティはライニッツの方をリーダーとして見ているみてえだしな。 <>でも、その順調なのは昼間だけだったんだよなあ・・・ <> <>夜営の時にパムルと一緒に見張りに立つ事になったんだが・・・こいつのハイテンションさは参った(汗) <>とにかくよく喋るし、よく動き回るんだもんなあ・・・しかも、寝ているときはすんげえ鼾をかくしねえ・・・気づいたら俺はほとんど寝れなかったんだよねえ・・・ <> <>村に着いた時には夜も更けていたんで・・・とは言っても街中じゃあまだまだ宵の口って奴だがな・・・結局は村の前でまた夜営をする事になったんだが・・・結果は同じだった(苦笑) <>そうなりたくなくって、「消極的すぎるんじゃねえか」って言ったんだが・・・ほんとは、夜営するのがいやだったなんて言えねえしな(苦笑) <> <>んで、朝に寝ぼけ眼で村に入っていった・・・俺だけな(苦笑) <> <>そんでよ、村の人間に声をかけようとしたらよ、すげえ驚いてやがんだ。 <>そんなに俺の面ひでえのか・・・? <>と思ったらよ、どうやらリーズの事を見て驚いたようだった。そんなにひでえ面してねえのによ・・・ <>って、ライニッツに言ったら <>「違いますね・・・。推測・・・いや、憶測ではありますが、我々全員を見るのではなく、リーズさんただ一人を見ると言うことは、リーズさんに有って我々に無い要素・・・、即ち『先生』が関わっている可能性が高いかな・・・?しかしこれは・・・」 <>って言った後に考え込んじまった・・・ <>そうか・・・ってえ事は、いや〜な結末になりそうだねえ・・・ |
| |
| ……このままだと…… |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 19:07:17 ] |
|---|
| | やはり、単独行動は止めておいた方がいいです。それにまだ、リーズさんの『先生』が関わってるとは決まっていないのですから <> <>朝方…ライニッツさんに……そう言われて……私は……皆と共に……村に……赴きました……… <> <>でも……やはり………一緒に来ては…いけなかったみたい……… <>……村の……人達の……表情から……先生が………関わって……いる事は……一目……瞭然でした(悲しそうな顔をしながら) <> <>このままでは………私が………仕事の……邪魔になってしまう……… <> <>……………どうしよう…………どうすれば………… |
| |
| 村到着 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 19:11:32 ] |
|---|
| | (11の月11日、ライニッツの日記より) <> <>自己嫌悪に陥りながら一夜を過ごし、翌日。 <>早朝……まだ靄が立ち込める中、早速サジャの村へと歩を進める事にした。 <>………みんな如何したんだ?リーズさんの表情が暗いのは解るとして、ギグスさんは寝ぼけ眼だし、パム君は昨日までと打って変わって静かだし、ジャスティ君は異常なほど興奮しているし………。 <> <>しかし村に入ると(正確には、村の近くの耕地部分に入ってからは)、そんな事は考えていられなくなった。 <>……畑を耕す村人達の視線に、白いものが込められている事に気が付いた。 <>予想通りといえば予想通りの事態だ。……何せ自分は『魔術師』なのだから。 <>だがややもすると、予想とは多少違う事態であるらしいことが認識できた。 <>………彼らの視線はリーズさんに向いていたのだから………。 <> <>魔術師である自分を差し置いて、冷たい視線を誘発できる要因とは一体なんだろう……? <>そこに、昨日の光景がフラッシュバックしてきた。対立している森妖精は……リーズさんの先生……?そして、リーズさんが『先生』と呼ばれる森妖精の弟子だから……? <> <>「なぁ…?あいつらみんなして嬢ちゃんの顔見てるけどよ……。そんなに不細工な顔してるか……?俺にはそうは見えねえんだけどよ……」 <> <>………(「かくん」と、膝が崩れる)……おっと…(体勢立て直し)……成る程……顔の造型か……盲点だったな…………………………って、そんな訳無いじゃないか。美人コンテストでもあるまいし(嘆息) <>そうじゃなくて………。 <>推測……いや、憶測ではありますが、我々全員を見るのではなく、リーズさんただ一人を見ると言うことは、リーズさんに有って我々に無い要素……、即ち『先生』が関わっている可能性が高いかな……?しかしこれは………予想の中では最悪の事態になるのかな……? <> <>取り敢えずリーズさんを村に近づけるのは止めようと思い、リーズさん、自分、パム君の三人で、先生の元を尋ねることにした。ギグスさんとジャスティ君はこのまま村に向かってもらい、村で情報収集をしてもらう。 <> <>理由も勿論ある。先生訪問組は農村にそのまま足を踏み入れると、初見から警戒される可能性の高いメンバーだ。魔術師、妖精………リーズさんの場合は微妙だが、あれだけの冷たい視線を受けると言う事は、実際村に足を踏み入れたときの対応を考えると怖すぎる。ギグスさんとジャスティ君は、流れの傭兵の振りでもすれば反感や疎外感は、自分らよりは受けにくいだろう。 <> <>……と、考えたのだが………みんな賛成してくれるだろうか………。 |
| |
| むずむず |
|---|
|
| パムル [ 2002/01/01 19:23:35 ] |
|---|
| | ちらちらと村の集落が見え始めるぐらいから、 <>オイラの自慢の鼻がむずむずしてたまんなくなったんやにゅう。 <>こう言うときは、決まってなんか良くない事の前触れってのがオイラの体質。 <> <>「パム君?ずいぶん大人しくしてますね・・・」 <>「ほんとう・・・・です・・ね・・・昨日・・・あれだけ・・・・大声・・・で・・・うたってた・・・のに・・・」 <>「静かになるってーのは歓迎だが、どうも調子が狂うよな」 <>「全くです!ほら、人を胡乱がらせて無いでこの冒険を<>称え歌でも唄いたまえ!特に称えるべき人物の名はわかっているね!?」<>
<>口々に言うてくるみんなの顔を見返して、ほへぇとため息。 <>「おいらぁ、なんか嫌ァな感じがするんやけどやねぇ」 <>そうつぶやいたら、皆もだまってしもたんや。 <> <>暫くあるいていくうちにドンドン町の姿ははっきりしてきてこれからの<>事もライニッツにーちゃんの提案で決まったんやにゅ。 <> <>「えええ、オイラ町ん中行ってじょーほーあつめの方が良い〜 町の真ん中のほーが賑やかやもん!!」 <>「パム君、また真っ赤なカナッペを口にいれたいんですか?」 <>「やぁ兄ちゃん、なにぐずぐずしてんやにゅう。さっさと”先生”んとこ行くんだってばにゅ」<>
<>鼻のムズムズはイマイチおさまらんかったけど、いつまでもじっとしとったらオイラ窒息しちゃうんやもんなぁ。 |
| |
| 危機と克服 |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 19:24:38 ] |
|---|
| | 11/11夜の事── どうやら野営をするしかないようだ。 緊張が走る仕方の無い事だ。街道を行くとは言え街の外で夜を明かすのは危険極まりない。野党、そして狼…恐ろしい予感が走る。 「私は見張りは一人で結構です。なにしろ準騎士ですから!」 そう、騎士たるもの率先して危険を引き受けねばならない。集中力といい、咄嗟の判断といい、また突然の襲撃にも耐えうる力といいこれは準騎士たる俺が独り見張りに出たとして当然なのだ! 震える木立、流れる黒い雲…嵐の予感がする。まず最初の見張りはライニッツさんとリーズさんのようだ。ライニッツさんの冷静な判断をもってすれば心配はないだろう。いざとなったら天地を震わせる強大な力もある。ここは安心して体力の温存をはかろうでは無いか! しばらく後、ライニッツさん等に起こされる。どうやら見張りの時間が来たようだ。緊張が走る。ライニッツさんもどうやら危険を察してか強ばった表情をしていた。リーズさんの表情も暗い。なんの、安心して下さい!この私ジャスティ・ブレナンがいる限りは野党、狼等群れをなしていようが近づく事すらかないますまい! ゆっくりと就寝に入る二人。さぁ、ここからが勝負の時だ。 パチパチと音を立て焚き火が燃えつづける。これを絶やしてはいけない。さり気なくいつでも敵に投げつけられる様、薪を火から少し出しておく。 一本じゃ不安だな…2本…いや、敵がもっといたらどうする!そうこうしていると火が消え始めたでは無いか!!っつーか消えてるし!! 慌てて火口で火を点けようとする。 カチッ、カチッ なかなか点かない。パムルの幸せそうな鼾を聞いていると火なんか無くてもいいような気がしてくるが、きっと他の皆は凍えているに違いないのでそれは許されない。俺?俺は大丈夫。心に火が灯っているから(←誰というでもなく) そうこうしている内にようやく点いたようだ。危ない危ない… ガサッ 衝撃が走る。しまった!油断していた! 戦士の直感が危険を知らせる。だが、それでいて冷静に警戒しつづけた。音は一つ、それ以後動きは無い。剣(注:形状は斧)を握り、ゆっくりと音のした方へと向かう。だが、何も無かった。どうやら恐れをなして逃げたらしい。一瞬の油断を突いたまではよかったが、所詮そこまでのモノだったという事だろう。準騎士ジャスティ・ブレナン、気迫の勝利である。 ガサッ ────!!逆方向!?しまった!!
…………パムルの寝相だった。 こうして、危機は去った。皆の安眠を守った俺は、誇らしげに見張り交代した。しかし俺は自慢などしない。隠れた勝利は心を満たすだけで十分なのだから。 |
| |
| 邂逅の少し前 |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 19:27:57 ] |
|---|
| | 紅葉に……すでに彩られた……森の入り口……私の………家がある…… <>村の人の………様子に……ライニッツさんが……危惧して……… <>私と…パムルさんと…ライニッツさんの…三人で………先生の所に……行く事に……なった…… <> <>小屋の傍……森の…入り口の近く……先生は……其処にいました…… <>………先生の……前には……私の…父の墓…… <>毎日…ああして……祈りを……捧げていて…くれて…いたのでしょう…… <> <>……先生の…姿を見て……ライニッツさんは…少し……驚いた顔を…していました…… <> <>「……先生って、女性の方だったんですね」 <> <>……言って……ません……でしたっけ………? |
| |
| 情報収集 |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 19:32:20 ] |
|---|
| | 傭兵のフリをしてだあ・・・まあ俺は顔がこんなんだからいけるだろうが <>(チラッとジャスティを見て) <>大丈夫かねえ・・・ <> <>しかし、情報収集つったってよ、正直に聞くわけにもいかんだろ。どうしたら良いんだろうねえ・・・ <> <>なあジャスティよ、いい方法は無いもんかねえ・・・ <> <>「騎士というものは何時いかなる時でも、正直にあるべきだとリバトラウル卿は言っています。ですから、正直に言えば問題ないでしょう」 <> <>正直に言えば問題ねえって・・・あのなあ・・・いや、待てよ正直に、か。 <>流れの傭兵が正直に・・・今は仕事にあぶれている、んでなんか仕事はねえかって捜している、と。良し、これで行くか。しかし、何で此処に来ちまったかって事なんだが・・・街道からも少し外れているからねえ・・・迷ったって事にするか。ジャスティ、お前さん、俺のせいで迷ってここに来たって事を強調してくれ頼むわ。 <> <> <> <>(そして何とか上手く行き、情報を集めた後・・・) <> <>ふう、何とか上手く行ったねえ・・・まあ、色々と問題はあったがな(苦笑) <>えーと、まとめて見るとどういうことだ?手紙がリーズの先生から送られてきて、まあこれが共通語で書かれているから、俺もジャスティも読めねえんだが(苦笑) <>んで、村に少しだけ共通語を読める婆さん・・・名前はマトラって言ったかな?機織の名人らしいが・・・に聞いたとこによると、何でも「狩場」「近づくな」「死ぬ」って、文字だけ読めたらしいんだな。 <> <>さて、そいつだけ聞くと、忠告のようにも思えるし、なんかを企んでいるようにも思える・・・こいつは俺だけの判断じゃなんとも言えんな。 <>つーか、そもそもこの手紙を読めていねえしな(苦笑) <> <>しかし、どっちにしてもそれ以来村の人間が狩場に行けてねえんだ。こいつは問題あり、だな。今までは何とか蓄えと、畑なんかから取れるもんで凌いで来たみてえだが、これからはそうはいかねえって言っていたからな。 <> <>さて、ライニッツたちと合流してこの手紙を読んでもらうとするかね。 <> <>ところで、リーズの先生の家ってのはどっちだい・・・? <> <>(その後、ジャスティと顔を見合わせたまま固まる) |
| |
| 手紙の差し出し主 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 19:39:27 ] |
|---|
| | 二手に分かれて、村潜入と先生訪問へ……という提案を皆に出した。そうしたら、案の定一人から不平が出た <> <>「えええ、オイラ町ん中行ってじょーほーあつめの方が良い〜 町の真ん中のほーが賑やかやもん!!」 <> <>そう言うとは思ってたんだけど……。でも、町じゃない、村だよ。そこまで賑やかと言う訳ではないのだから……。……でも聞きそうに無いんだよな……。……ごねそうだ。……さて如何しよう…………。(ふと)……うん、これだ。 <> <>「パム君、また真っ赤なカナッペを口にいれたいんですか?」 <>「やぁ兄ちゃん、なにぐずぐずしてんやにゅう。さっさと”先生”んとこ行くんだってばにゅ!」 <> <>…………効果覿面だった……(苦笑)……そんなに辛かったか、あのカナッペ…………。ワザとじゃなかったんだけど、悪い事しちゃったな……(汗) <> <> <>“先生”のところに行くには森の傍まで行かなければいけなくて……小一時間歩いた。 <> <>「にーちゃーん!つまらへんやにゅ〜。先生んトコはまだかにゅ〜?」 <> <>もう少しなんだから静かにして下さいよ(苦笑)昨日に比べて口数が多くなってきたのはなんだか安心しましたが…。口数減少の原因は、どうやら鼻がむずむずしてたみたいで…。悪い事の前触れって言うのがなんだか気にかかりますが……。それにまだそれが継続中だということも……。 <> <>「あ………先生………」 <> <>「ん?あの人が……って、女の人?先生って女性だったんですね……」 <> <>「……言って……ません……でしたっけ………?」 <> <>聞いてなかったというか、聞くのを忘れていたというか……。森妖精と聞いて、男性を想像してた。……何故だろう?(首かしげ)……余り森妖精の女性の方を見たこと無いから……?……そうかもしれない。何にせよいけないことだ。偏見だもの、これ。反省しないと……。 <>でも、この人が今回の事件の現況かもしれないんだから、気を引き締めないと……。思い切って話し掛けてみることにした。 <> <>「どうも今日は……。お初にお目にかかります。リーズさんのお師匠さまですね?私はオラン賢者の学院にて正位を賜っておりますライニッツ=トラムと申します……」 <> <>“先生”は優雅な動作で振り返り、顔に薄く微笑を浮かべると、此方の台詞を遮る様に口を開いてきた。声は大きくはない。しかし不思議とよく通る声だった。 <> <>「ああ、トラムの子息か……?助かる……。手紙を出したのは他でもない……。私なのだ……」 <> <>…………………………は?(唖然) |
| |
| 邂逅…そして…… |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 20:39:19 ] |
|---|
| | 「リーズ、お帰りなさい、でもまさか貴女がトラムのご子息とパーティを組んでいたなんて、思いもよらなかった」 <> <>穏やかな……微笑を……絶える…ことなく……先生は…私を……迎え入れて……くれました……… <>でもまさか……先生が……ライニッツさんの……お父さんと……お知り合い………だったなんて…… <> <>「私だって森を出て300年は経っているからね、意外に顔は広いのだよ」 <> <>そう言いながら……お茶を…差し出して………くれた…先生は………視線を……一途……私から……はずすと………ライニッツさんの……方を……向きました…… <> <>「すまないね、こんなところまでご足労して頂いて、森妖精の私では人の反感をかうばかりだった。リーズの父、ドリダスが行ってきたものを私が引き継ぐつもりだったのだが、やはり上手く行かぬものだな」 <> <>「リーズさんのお父さんは、ここで守人をしていたんですね」 <> <>「そうだ、そして狩を行うもの達の率先をしていた」 <> <>淡々と……身の回りの……事情から…先生は……ライニッツさんに………話し始め…ました…… <>ライニッツさんは……真剣に……聞いて……いたけど…………パムルさんは…退屈そう…… <> <>「で、村人に警告したのですね、森に入るな、危険だと」 <> <>「うむ、精霊たちの様子もおかしかった、森の奥でなにかあったのかもしれない。<>だが、狩を生業にしているものたちから、反感を食らったのだ、『あいつはエルフだから、森を大事にしているだけ、俺達の生活の事など、考えてなどいないのだ』とね」 <> <>「それで、村人達との仲介として、私達を呼んだのですか」 <> <>「……確かにそれもあるが、私は仲介と、森の調査を手伝ってくれる物を紹介して欲しいと、トラムに手紙を送ったはずだが?」 <> <>「…………え?」 <> <>「きいていないのか?」 <> <>…………聞いて……いないです………先生………(汗) |
| |
| 初歩的ミス(汗) |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 20:42:57 ] |
|---|
| | (11の月11日 昼前) <> <>親父の知り合いが、この“先生”だったとは……。てっきり村にすむ人間のうちの誰かだとばかり思っていた……。尤も、その考えにしてからが、何の確証も無いものではあったけれど。 <> <>どうやら森の奥に異変が起きているらしく、その調査と、村の人間との調停役を頼む為に、父に手紙を送ったらしい。…………先生がシロ(犯人)ではないなら、問題の原因って何だ? <> <> 今の所“先生”が教えてくれた情報は「精霊力の異常」が感じられると言う事だけ。調査はしていないとの事。少しでも調べていたなら、村人の反発ももう少し抑えられていたんじゃないかな?生活の事を考えてないなんて言われないんでは?一人で調べると言うのは危険だから、村の腕に覚えのある人(居ればだけど)と一緒に行くとか……。自分なら少なくともそうすると思った。尤も、好き好んで問題事に足を突っ込む人も滅多に居ないだろうから、強制できる事柄ではないだろうけど。 <> <>森妖精なりの、“先生”なりの考えがあるんだろうか?理由があって調査しなかったのだろうか。それとも、調査したのにしていないと言っている……?考えてみるが、どれも今の情報量では決定打に欠けると思った。師の様に『嘘感知』の魔術が使えるわけでなし、初対面のこの人に正確な尋問が出来るとは思えなかった。だから質問は此処までにした。 <> <>「精霊力の異常」……。学問として基礎的な知識は知ってはいるが、精霊に関しては自分には見る事も感じる事も出来ない為、実感が如何にも沸かない。古代語魔法にも、四大魔術と言う系統の精霊を使役する類のものがあるが、自分から話し掛けるのでは無く、古代語の持ち得る強制力で精霊を無理やりに使役する形になるから、精霊使いの様に自分が直接精霊に干渉すると言う事にはならないのだ。よって精霊力の異常と言われても、どれだけの事態なのかが実感出来なかった。後でリーズさんに聞こうか……。精霊や信仰の話題には本当に疎いな……自分。畑違いなのだから仕方ない事なのかもしれないけど、でも……。 <> <>取り敢えずは森に入ってみよう。幸い保存食は買いだめして来たから、もう二、三日は保つだろうし。ジャスティ君とギグスさんが来たら早速森に入る事にしよう。 <>そうして色々と事態の変遷の可能性を考えながら、待つ事数刻。…………ちっとも来る気配が無い。何があったんだ……? <> <>パチもん騎士の兄ちゃんと、ギグスのおいちゃんにココのばしょ言ったっけかにゅう?おいらのきおくからすると、言うてへんかったきがするんやけどにゅ〜(へらへら) <> <>……………………………………………あ(汗) |
| |
| 精霊 |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 20:45:08 ] |
|---|
| | 「先生………」 <>「わかっています、あの子は私のことを疑っている」 <> <> <>「精霊に………ついて……ですか?」 <>ライニッツさんに……問われて…………私は…少し…口を…瞑りました。 <>なんと……説明すれば………いいのだろう………そう…考えたのです……。 <>まさか………私が………ライニッツさんに……物を………教える事に………なるとは………思わなかったから…………… <>私は…………ライニッツさんが………望んで……いるように……理論的に……なんて……説明が…できなくて……暫く……黙って………しまいました……。 <> <>「あの………なんて………………言えば……いいのか……わかりませんが……<>精霊の……基本たる……精霊力とは……何処にでも……存在しうる……ものなんです……風の中や……水の中は……もちろん……私達の……中にも……いろんな……精霊力が……せめぎあって……います。 <>そして……そのどれが……欠けても………生きて………いけない……らしいんです……」 <> <>先生に……昔……教えてもらった……事を……なんとか……自分なりに………まとめて……ライニッツさんに………少しずつ……説明して………いきました……… <>私の……拙い………説明で……何処まで…理解して……いただけるか……不安でしたが………なんとか……少しは……理解……できるように……説明できた……みたいです…… <> <>「とにかく、ギグスさんとジャスティ君を迎えにいった、パム君を待ちましょうか」 <> <>笑顔で……そういって……ライニッツさんは……たちあがり……外に……行きました………。 <> <>ライニッツさんの………背中を…見ながら……一つだけ………ひっかかった……事は………どうして…先生の事を……聞いて……こなかったか………でした………。 |
| |
| 森の中の異常な夜 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 20:50:29 ] |
|---|
| | (11の月11日と12日の変わり目 夜営をしながら) <> <>「…………んが(口もごもご)………」 <> <>…………どうにも釈然としないものを感じてはいたが、ゆっくりしているわけにも行かず、早々に森へと出発する事にした。……自分の単純なミスで、時間が大幅過ぎてしまっていたことも決断の理由ではあったけれど。そうでなければ、もう少しゆっくり考えていたかもしれない。ゆっくり考えたからって思いつくと言う保障は無いが。 <> <>「ぐぅぅぅ……にゅ〜………ぐぅぅぅ……にゅ〜」(注:鼾&特大はなちょうちん) <> <>パム君は無事二人を呼んで来てくれた。不自然に遅かったけど……。顔に緑色と赤色の染料が微かに付着していたから……、お絵かきしてたのかな……?(まぁ、この事態になった事自体が、自分のミスなのだから仕方ないか……(嘆息) <> <>「……………………」(注:静かに寝ている) <> <>リーズさんから精霊の話を聞いた。話すこと自体が得意な人ではないし、人にものを教えると言う事は、自分も経験あるのだが容易ではない。だから、ゆっくり、少しずつで良いと言った。別に知識が完全に無いと言う訳ではないのだから、多少説明に穴が空いていても問題無い。……お陰で、精霊の存在の仕方。それに対する精霊使いの概念、観念。色々と解った事……実感しえた事があった。 <> <>「…………(何故か身振り付きで)おのれ!卑怯…だぞ……。正義の刃を……受けろ………」(注:寝言) <> <>今はフェルナス“先生”(以降「フェルナスさん」と呼称)と共に見張りに当たっている。二番手でだ。一番目はパムル、ジャスティ組。三番目がギグス、リーズ組。何で自分がフェルナスさんと一緒なのか……。ありていに言って信用ならないからだ。はっきりと糾弾出来るほど情報、確証があるわけじゃない。でも、何か―――そう、何かが引っかかった。この人の行動には何か引っかかるのだ。それが解らないから、出来るだけ目を離したくなかった。 <> <>「そんなに警戒するな……。お前の心が乱れると精霊も動揺し、周囲の精霊にまで影響を及ぼす……」 <>……警戒してるってばれてるか。まぁ仕方ない。隠し事が得意と言うわけでもないからな……。(ふと気付いて)……ん?何で険しい顔してるんだ? <> <>「…………如何やら冗談では無くなった様だ……。それとも本当にお前の心の乱れに引き寄せられて来たのかな……?(口の端歪ませて微笑)」 <> <>…………それは如何いう?………(ハッとして)さっきリーズさんが言ってた『狂える精霊』か!…………ならばゆっくりしてられない……。皆!起きて!! |
| |
| れでぃ |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 20:52:14 ] |
|---|
| | 強大なるハリネズミとの戦いは終焉を迎えようとしていた。<>敵の奇襲により、その稲妻のような棘に串刺しにされかけたが、英雄的勘によりなんとか事無きをえた。 <>「畜生風情がおのれ!奇襲とは卑怯というものだぞ。正義の刃を、このジャスティソードを受けろ!」 <>すかさず地下深くへと身を隠そうとする巨大針鼠ソニックス。だが、赤く燃える正義の刃は奴の分厚い鎧を容易く貫いた! <>みたか、これが騎士ジャスティ・ブレナンの奥義、錐揉み閃光二枚降ろし!! <> <>「皆!起きて!!」 <> <>気が付くと目の前に広がっているのは焚き火とライニッツさんと、なんとかってエルフと…あれ? <>「すいません、ライニッツさん。ハリネズミは…」 <>険しい顔をしているライニッツさん、その視線の先には…おや?ギグスさんと…なんで樹かられでぃが顔出してるんだろうなぁ。 |
| |
| 遭遇戦? |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 20:56:57 ] |
|---|
| | フェルナスさんの視線の先にあったもの。樹の中から半身を覗かせている、半透明の体をした女性。 <>狂った精霊であろう事は―――その場の会話の雰囲気に助けられた面もあるのだが―――何と無く理解する事が出来た。 <>狂った精霊と言っても、一種類と言うわけではない。精霊に関する本の記憶を、そしてついこの前リーズさんから聞いた精霊の話を総合しながら、目の前の精霊の正体を突き止めようと思索を巡らす。 <>気持ちを落ち着けて、過去の記憶の糸を手繰り寄せていく。女性の姿…………風乙女?……いや違う。樹木が関係していると言う事は………… <> <>「すいません、ライニッツさん。ハリネズミは…………」 <> <>……そうハリネズミ……。鋭い刺が生えた表皮を持つことからそう言う名で呼ばれ………って違う!そもそも奴に刺なんて生えてないし! <>ええと……(少々思索時間経過……)、……そう!森乙女ドライアード!魅了の力や植物の力で、此方の体躯を束縛してくるとか……。実際に被害にあった人間の体験記には、そう書いてあった筈…………。 <> <>「れでぃ!どうなさいました!?樹などに体をお埋めになって!……お可愛そうに……。不肖この騎士、ジャスティ・ブレナンがお助けいたしましょう!!」 <> <>神経の方向性を思索中心から外すと、ジャスティ君が森乙女に向かって走り始めていた。何をしてるんだ!正体を勘違いしたまま、真っ先に向かっていくなんて……。魅了されたら大変な事になるじゃないか! <>…………しかし、その懸念は杞憂で終わった。ジャスティ君が近づいて幾ら話し掛けても、森乙女は全く意に介さず、そのまま彼の脇をすり抜けると、ジャスティ君の後方に詰めていたギグスさんの周りを飛び始めた。彼女の視線は―――不実体の妖精にも、視覚器官があるのであれば―――ギグスさんに集中している。 <> <>「ギグスさん!離れてください!!」 <> <>声を荒げて呼びかけてみるが、そのまま立ち尽くしたまま反応が無い。もう一度呼びかける、反応無し。…………目はとろんとしているし…………もしや………………(引きつり笑い) |
| |
| 森霊に魅了されて… |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 20:58:57 ] |
|---|
| | (ライニッツの声で起こされて)
・・・ん?あ、ああライニッツか、わ、わりい、俺寝ちまっていたのか。 いや、違うか俺の見張りの番じゃねえな。 どうやら、寝不足のせいでボケてたらしいわりい、わりい(苦笑)
んで、どうしたってんだい? って、なんで樹から緑色の嬢ちゃんが生えてんだあ?
ひょっとして、樹に嬢ちゃんが捕まってるってことかあ?ってえことは、どうやら今回の敵はあの樹ってえことかい。
ちっ。そんな事が解かってたら大鎚じゃあなくって、斧でも持ってくりゃあ良かったな。そういやあ、ジャスティは斧を持ってたな。剣だって言い張っていたが・・・
さて、んじゃあこいつ(大槌)で叩き潰すかね。ジャスティに俺も続くぜぇ・・・
っと、なんだあ?嬢ちゃんが樹から飛び出してきたぞお?
なにい?嬢ちゃんを俺の仲間が倒そうとしているだあ? ああ、もちろんそんな事はさせねえさ。お前さんを守ってやるよ。 さて・・・ライニッツ、ジャスティ、パムル、リーズ・・・俺の仲間の中で一番厄介なのは・・・
(大槌を構えて突進していく) |
| |
| 衝撃、そして嫌な予感 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 21:04:12 ] |
|---|
| | …………何……? <>ギグスさんがこちらに向かってくる。……大槌を振り上げ、まっしぐらに。 <>「下がれ!」と言う自分の言葉を聞いてくれたのか……。そう思いたかった。尤も、その思いはあっさりと覆される事になったが。 <> <>あっと言う間に目の前まで迫ってくる。瞳に暗いものを宿し、槌持つ両手を振り上げ、此方に向けて振り下ろしてくる。 <>…………危ないっ!身をかわすのは、殆ど不可能に近かった。咄嗟に手に持つ突剣で受け止めようと試みる。先端の刺付き鉄球の部分では無く、途中の鉄の棒の部分を。 <>間一髪、剣を滑り込ませる事に成功した。……しかし、鉄球の部分を受けてしまい、その為勢いを完全に受け止める事が出来なかった。妙に乾いた音と共に、突剣の刃は根元の辺りからぽっきりと折れていた。 <> <>慌てて飛び退る。手元を見ると、折れたことに間違いは無さそうだった。酷く軽い感触が手の中に感じられる。…………師匠に発動体としても使える様にして貰ったやつなのに…………折れた……(一瞬呆然)。 <>付与魔術の系統の魔法は、対象物の形状が大きく変化すると、その効力を失ってしまう。その為に、古代王国期の宝物は、大抵が「形状保存」の魔法がかけられており、対象物を保護していると聞いた覚えがある。これには「形状保存」の魔法などかけられていない…………………。 <> <>…………(呆然状態から脱し)はっ!?……慌てて身を翻す。地面に転がりながら、大槌の攻撃を何とかかわす。 <>「ギグスさん!如何したんです?敵は向こうの精霊でしょう!?」 <> <>「何言ってやがんだ?……寝ぼけた事言うんじゃねえよ。(森乙女の方を向き)お前さんは俺が守ってやるからな……?」 <> <>本当に魅了されているな……。このままの状態が長引いたら、怪我人が間違いなく出るな……。ギグスさんはこのメンバーの中でも、一番の使い手だから……。 <>もし怪我をしたら?……今までのように癒し手は居ない。リーズさんとパム君が応急処置なら出来ると言ってたけど、いざと言う時はそれに頼るしかない。でもパム君の応急手当か…………、何されるか分かったものじゃないな……。(想像開始) <> <>「こら!そんなに包帯巻いたら剣がもてないでしょう!?」 <>「でもちゃんと血は止まってるにゅう〜♪(言いながら全身ぐるぐる巻き)」 <> <>(想像終了)……いや、そういう時はやはりリーズさんの方にお願いをしたい……(横目で二人を見る) <> <>「……………………(目の前の事態に集中する事で精一杯と言った感じ)」 <>「……………………(にまぁ)←此方を見ていやらしく笑う」 <> <>…………怪我なんかするものか!絶対に!! |
| |
| 戦闘中 |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 21:14:33 ] |
|---|
| | (事態に集中中) <>ライニッツさんが……こちらを……見ていたような……気がしたけど………今は…それを……確認している……どころでは…ないです……。 <>パムルさんが……なんか…にやついている……ようですけど………それも……気にしている……場合では……ないです………。 <>ギグスさん……すっかり………ドライアードに……魅了されて……しまっている………。 <>精霊は……普通の武器では…傷を……つける事など……不可能だから……ライニッツさんに………ジャスティさんの……武器に……魔法を…かけて…もらうしか…… <>(少し俯いて) <>………精霊が……敵になる………今まで……考えた事……なかった……。 <>どうして……彼女は……狂って………しまったんだろう………。 <> <>(ギグスの攻撃をかわしながら) <>「れでぃ!お待ちください!いますぐ、いますぐこの準騎士ジャスティ・ブレナンがお助けいたします!!」 <> <>ジャスティさん………目の前のは……レディと言うか……精霊ですが…………… <>その前に……相手に……されなかったし……… <> <>(こっちも攻撃をかわしつつ、ジャスティの言葉を聞いて) <>「ジャスティ君!いい加減自体を把握してください!あれは 敵!!」 <> <>ギグスさんの……攻撃をかわしながら……ちゃんと……ジャスティさんに…… <>ライニッツさん……凄いです(ある意味感嘆) <> <>(自体をニヤニヤしながら見つつ) <>「これは、あの精霊の姉ちゃんやっつける前に、にいちゃんなんとかしないといかんにゅう」 <> <>パムルさんの……意見には……賛成ですが………いったい……どうすれば……… |
| |
| 判断の誤り |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 21:16:18 ] |
|---|
| | (ライニッツの突剣を折り) うし!これでライニッツは魔法を使えねえはずだ。 それにこのままだと殺しかねねえしな。 次に厄介なのは・・・
(周りを見回し、パムルが目に入る) そういやあ、あいつのせいで俺は今回ろくに眠れなかったな・・・ それだけじゃねえ、あいつを野放しにしといたら俺の財布が危ねえ。
(パムルに突進) うおおおおおおっ!!
ん?なんだ?周りが急に暗くなっ・・・ぐわっ!! な、なんだこいつはぁ!?な、なんだかわかんねえが、急にだるくなりやがった。くそっ!
(肩で息をしつつ) ん?リーズの先生ってのが何かしやがったのか?なんか、片手を動かして唱えていやがる。ちぃっ!!そういやあ、リーズは精霊使いだったな。 っつーか、森妖精なんだから精霊魔法を使えるんじゃねえか!! 次に厄介だったのはあの森妖精じゃねえか!くそっ!判断を誤った。
ん?また急に暗く・・・ があっ!!ま、まただ!くそう意識がだんだん薄れてきやがった・・・ こ、このまんまじゃあ緑の嬢ちゃんの財布・・・じゃねえ命が危ねえ・・・ 何とかしねえと・・・(汗) |
| |
| 反撃行動一歩手前 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 21:24:42 ] |
|---|
| | 剣が折れた……。手元に感じられる僅かな刀身と柄の重さが、それを証明している。 <>防御には不向きな代物だとは承知していたと言うのに、咄嗟に受けに使ってしまった。 <>剣は焼き直して貰えば使えるようになるだろうが、もう発動体としては……。……と、そんな事は言っていられない。先ずは現在の事態の打開だ!自分を叱咤し、軽くなった剣を捨てる。 <>しかし、問題が一つあった。『杖』はまだあるから魔法が使えなくなった訳じゃないが……、物理的な攻撃行動が取れない……。 <>……杖で殴る?何が悲しくて、5年に渡る艱難辛苦の末、手に入れた努力の結晶で殴り合いをしなければいけないのか……。樫の古木で作られたこの杖は、普通の杖よりは強度はあるものの、刀剣類に及ぶものではない……(筈)。万が一これが折れでもしたら…………(想像中)…………考えたくも無い……(さーっと血の気が引いていく感じ) <> <>地べたを転がりながらギグスさんの攻撃をかわしつつ(後で考えたら、良くこうまで動けたものだ……)、ジャスティ君に叱咤を入れようとする。……しかし、どうやって…………、勘違いを上手く利用出来れば…………………兎も角やってみるか! <> <>「ジャスティ君!いい加減事態を把握してください!あれは敵!!……そうでしょう?彼女は偉大な魔法の力を悪用してギグスさんを操っているのですよ。でなくば、ギグスさんが此方を攻撃して来るわけが無いでしょう!その様な姑息な手段を使う輩です。『レディ』などと敬って良い様な相手ではありません!」 <> <>言っている間にギグスさんが倒れていた。…………何故?……見るとフェルナスさんが「闇霊」を召喚して倒した(昏倒させた)様だ。 <>……と言う事は敵は目の前の精霊のみ!駆け出して……気付く。剣が無い……。 <>…………ええい!何の為に体術習ってるんだ!そのまま駆け続け延髄切りの形で蹴りを見舞う。 <> <>(すかっ) <> <>……あれ?…………すり抜けた……?予想外の事態にバランスを崩し、着地に失敗して転ぶ。勢いを殺す為受身を取り転がるが、背負っていた杖が背中に食い込む。……痛い。 <> <>「……ライニッツさん……精霊は……普通の武器では…傷を……つける事は……不可能だから……」 <> <>……あれ?そうだったっけ?つくづく精霊に対する理解に欠けている事を実感させられる。 <>習ったような気はしたのだけど、いざ実際に活用出来ていないのでは全く意味は無いな……。その程度で、何が『三角塔の賢者』、『博識たる魔術師』なんだか……。 <>と言う事は一部のアンデッドや、魔法生物なんかと同じって事か……。此方の場合とて、実際に戦ってみた訳でもないから実感は無いのだが。 <> <>フェルナスさんは、今度は自分の体の周りに4〜5体ほどの「光霊」を召喚していた。これをぶつけ、ダメージを与えるつもりだろう(「光霊」や「闇霊」の存在・効力については、自身の知識とリーズさんからの話で知っていたのだ)。さすがに息を荒げていたが、戦う意欲は何とか保っている様だった。 <> <>銀製の武器が無い以上、魔法を武器に込めるしかあるまい……。ギグスさんに絡むようにまとわりつく森乙女から離れるように飛び退ると、少々痛む背中から杖を取り、ジャスティ君の「ジャスティソード(どう見ても斧)」に魔力を込めるべく呪文を唱えた。 <> <>万物の根源…… <>万能の力…… <>偉大なるマナの力持て…… <>…………戦士の武器に炎よ宿れ!! |
| |
| さらなる窮地 |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/01 21:26:22 ] |
|---|
| | 驚愕の事態が発生した。まさかれでぃと相対せねばならないとは! 涙に曇る瞳を抑えて大いなる剣ジャスティソード(注:形状は斧)を構える。 ギグスさんはあくまでれでぃの味方をするつもりらしい。これも騎士の道の一つだ。 俺も覚悟を決めなければならない。正義を取るか、れでぃへの忠義をとるか。心のバイブル超騎士百科列伝を思い出す。嘆きの英傑コレジオは、義勇軍に馳せ悪女ステラと対峙し”騎士は淑女を相応に遇す、悪女には悪女への遇しがある!”と吠え、戦いに挑んだという。そう、このれでぃに果たして義があろうか!! ……どうかな? 「すいません、ライニッツさん。このれでぃには義があるんでしょうか?」
……ライニッツさんの枯れかけた叫びが聞こえる。よくはわからないがどうやら義はこちらにあるらしい。 では、いざ!って、ギ、ギグスさん!そんな命を賭けてれでぃへの忠誠を! その心意気、同じく騎士を目指す者(違)として感じ入ずにはおれない! ならば(ジャスティソードを構え)全力を持って相手するのみ。 って、あや?なんでそこで寝るんですか! 格好が付かないじゃないか!!
ボッ
どぉあ!?いきなりジャスティソードに火が! 火がぁあ!!? 余りに咄嗟の出来事に驚いたが、瞬間の冷静な判断によって俺は地面へ叩き付け、踏みつける事で消化を試みた!! み、皆さん気を付けて下さい! どうやら強力な魔法使いがあのれでぃの味方をしているようですよ!! |
| |
| えっと… |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 21:27:56 ] |
|---|
| | (必死に魔法の火を消そうとしているジャスティを見て) <>あの……ジャスティさん……それは…敵がかけてきた……魔法ではなく………ライニッツさんの……補助魔法……ですよ…… <>だから……お願いですから……消さないで……(汗) <> <>火…そうだ……火があるなら…… <> <>友なる精霊よ…サラマンダーよ…私に…力を貸して…… ……敵を払う……火線を…… |
| |
| 気絶から回復して |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 21:29:08 ] |
|---|
| | ・・・ん?おう、みんなおはようさん。 って、なんかあったのかい?みんな疲れているみてえだがよ。
なにぃ?敵に“魅了”の呪文をかけられて、ライニッツに襲いかかっただぁ? それで、やばいから一旦撤退して、その呪文を先生に解除してもらったぁ・・・?
んで、その“魅了”の呪文ってのはなんなんだ?
あー、いやいいや、たぶん聞いてもわかんねえから(苦笑)
言われてみれば、昨夜ライニッツに起こされたんだったな。 木の中から緑の嬢ちゃんが出てきていて、その嬢ちゃんを守ろうとしたんだったな俺・・・ あの嬢ちゃん敵だったのかい・・・ そんでライニッツの剣を折っちまった気がする・・・って折れてるじゃねえか・・・(苦笑) その後、確かパムルに襲いかかろうとしていたなぁ・・・
わはは。すまんすまん・・・(汗)
笑い事じゃないって?そいつはそうだな(汗) だから、そんなにみんなおれを睨まんでもいいだろ・・・(脂汗)
そ、そんな事よりもよ、どうやって逃げてきたんだ? い、いや良いや前の話は止めて、これからどうするのかって話をだな・・・(汗)
(その後みんなにどれだけ苦労して自分を引きずりながら逃げてきたのかを長々と説明される) |
| |
| 逃げ切るまで |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 21:32:47 ] |
|---|
| | 万物の根源…… <>万能の力…… <>偉大なるマナの力持て…… <>…………戦士の武器に炎よ宿れ!! <> <>…………(動作を終えて)よし、上手く行った! <>呪文が発動し、ジャスティ君の斧に炎が灯った。これで打撃を与える事が出来るようになった筈…………って、消そうとするなぁ!! <>これが魔法!貴方が見たいと言っていた!!……ったく、(リーズがジャスティに説明しようとしているのを見て)リーズさんはちゃんと解ってくれたのに、君は……(嘆息) <>……仕方が無い。 <> <>万物の根源…… <>万能の力…… <>マナよ……光となって……我が敵を撃て!! <> <>自分の杖の先から溢れる光の塊が、狂える精霊めがけて一直線に飛んで行き、衝撃と共に弾ける。 <>光霊や、火線も同様に襲い掛かり、精霊の存在感をじわじわと奪い取っていく。 <> <>万物の根源…… <>万能の力…… <>マナよ……光となって……我が敵を撃て!! <> <>再び光の矢が精霊に衝撃を与えたのがとどめとなり、精霊はその姿を消した。<>……さてと、一旦この場を離れた方が良さそうだな。ギグスさんの回復を図らなきゃ…… <> <> <>(ある程度離れた場所で)フェルナスさんの話では、精神に影響を与える精霊魔法と言うのは二つ以上同時に働かないらしいから、現在眠っているギグスさんは『魅了』の影響下には無いらしい。 <>精霊魔法とてマナの影響下にある系統のものなのだから、『眠り』の効果は『魔法解除』で打ち消せる筈。問題は『眠り』の強制力を上回る威力で魔法をかけなければ、効果をあらわさないと言う事なんだけど。……やるっきゃないか。 <>疲れるけど、気合を入れて威力を上げれば何とか……なるか?(息を吸う) <> <>万物の根源…… <>万能の力…… <>偉大なるマナの力持て…… <>……魔力を打ち消すは魔力のみ!! <> <>…………無理?……はぁ(嘆息)。……フェルナスさん、お願いします。 |
| |
| 思考の混乱 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 21:35:10 ] |
|---|
| | 「魔力解除」が効かない。自分の魔力では無理なのか……。 <>……仕方ない。フェルナスさん、お願いします。 <> <>「何を言っている?私はサンドマンの力は借りてはいないが……。(ギグスを見やって)この男には闇霊しかぶつけておらん」 <> <>……あれ?そうだっけ? <> <>「サンドマンに……ついては……さっきの……精霊の…話のときに……確かに……しましたけど………、先生は……サンドマンの…力を……借りては……いませんよ……?」 <> <>……………………あ……、そういえば。確かに闇霊をぶつけている所しか見ていない……。 <>記憶違いを起こしていたって事か?混乱していた……と言うか、恐らくは現在進行形で混乱しているって事なんだろうな……。ハッキリとした自覚が無いんだけど(滅) <> <>「……兎も角、狂える森乙女は倒したのですから、この先には安心して進めますね」 <>「森乙女は消滅してはおらんよ?……かなり弱らせはしたが、まだ健在の筈だ。取り敢えず、撤退する事が肝要かと考えたのでな」 <> <>……はい?それって自分が見間違えたって事?…………はぁ(嘆息) <> <> <>(近くの木の根元にへたり込んで)何か自分の考える事に自信が持てなくなって来ちゃったな……(苦笑) <>もしかしたら、フェルナスさんを疑わしいと感じた事も、今考えてるこの事件の真相の推察も、何もかも考え(思い)違いで………… <>(頭抱えて掻き毟る)あ〜っ!頭の中がごちゃごちゃし過ぎてるっ!! <> <>…………あ、ギグスさんが起きたみたいだ。皆が駆け寄ってる。何か言われてるみたいだけれど、気力が沸かないや…… |
| |
| 考えて見て |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 21:36:21 ] |
|---|
| | (皆からどれだけ苦労して逃げてきたのかの説明をくどくどと聞かされた後(特にどうやって騎士は何時如何なる時も後退してはならないと言い張ったジャスティを説得させたと言うか無理やり連れてきたのかの説明を))
(げっそりとして) ・・・とりあえず、これからどうするかって事だな・・・
ライニッツに相談して・・・
よく考えたらこういう時の相談ってのは互いに考えをもっていなきゃ駄目だろ(苦笑) 俺は何やってんだ。ただ単にライニッツに頼ろうとしてただけじゃねえか。 何が相談だよ。
さて、すこ〜し考えてみるか。 多分だがもう一回緑の嬢ちゃんの所に行っても結果は同じだな。いや、前よりも悪い結果って事もありうる。そうなったら最悪だ。
じゃあどうするのか・・・航海で考えてみるか。目的地に行こうとして最短のルートを通りてえがそのルートには暗礁がある。或いはとんでもねえ化けもんがいる。そうした時どうするのか。暗礁を上手い事避けられる腕がありゃあそのまま通っても問題ねえし、化けもんを退治できりゃあ言う事ねえ。 だが、そうじゃなかったら?そんなもん答えは一つしかねえ。「避けて通る」だ。
騎士になりたがっているジャスティにはわりいがそうするのが一番よさそうだな。俺はあぶねえ事から逃げるってのに抵抗はねえしな。
ライニッツは・・・なんかものすげえ疲れた顔してんな。それにライニッツと俺だけで決めるわけにもいかねえしな。他の連中の意見も聞かにゃあならんか。もっと良い案があるかも知れねえしな。リーズの先生の意見も聞いてみてえしな。
「お〜い皆、話があるんだが聞いてくれ・・・」 |
| |
| 気持ちを落ち着けて |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/01 21:37:42 ] |
|---|
| | …………自分の考えに自信が無くなったからって、そこで思考を放棄してしまっては成長が無い。師匠がいつも言ってた事だ。 例え自信が無くても、考えに裏付けが取れるならばそれは信憑性があるということなんだ。真実……もしくは真実に極めて近いって事。
今までの事は少し脇においておこう。どうせ根拠の無い考えだったんだ。後で検証するにしても、今は放っておこう。それよりも今は現状―――つまりはこの事態の打破についてだ。
狂える精霊を何とかしなければならない。その方法を考えてみよう。
一番簡単なのは、物理的に殲滅するという方法。問題の精霊を消してしまえば問題は解決するだろうという……。 検証してみる。数発の光霊、光の矢、炎の礫を受けて尚存在を保っていたんだ。かなり賭けに近いものがある。 ……それに精霊力の異常と言うのは、環境の激変の拠るものが有ると前に書物で読んだ事がある。そうなるともしかしたら複数の狂える精霊が存在している事も考えられるわけで……。それを考えるならば、余りあの一匹に対して消耗してしまうと言うのは、とても良策ではないだろうと思える。……死人は絶対に出したくないし。となると真正面突貫作戦は却下か……。
とすると、先のことを考えるならば、先ずは精霊力の異常を調べにいくのが第一かな?回り道するって言うのはジャスティ君が嫌いそうだけど。でも人の命には代えられないし、不要な犠牲を出すのは騎士としても恥ずべき事だろうから納得はしてくれるでしょう。
?……ギグスさんが呼んでる。考えか……。自分の意見とぶつかる事が無ければ良いけれどな……。 |
| |
| 新たな問題 |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/01 21:38:42 ] |
|---|
| | (皆に自分の考えを話した後)
っつー訳だが、皆の考えを聞かせてもらいてえんだが・・・
ライニッツは俺と同じ考えみてえだな。
リーズの先生の考えも聞きてえ所だが、どうやらリーズの考えを待ってるみてえだ。その後でもかまわんな。 どうもリーズが先生に頼っている感じがするってライニッツが言っていたしな。先生もそこら辺をわかっているようだねぇ。 それにリーズの考えも聞いときてえ。
パムルは・・・(苦笑) 相変わらず何にも考えていねえように見える。 いや、そんな事はねえはずだ。俺にすげえ形相で襲い掛かられそうになってかなりびっくりしていたみてえだからな。 それにさっきそのことで散々言われたしな(苦笑)
ジャスティは・・・こいつだけが反対しそうだが・・・
ん?どうしたんだそんなに青い顔をして。それに汗もすげえぞ。 どっか痛えのかい?
なにぃ、ジャスティソードを置いてきただぁ!?
ソードっつーかあの斧な・・・ ああ、分かってるよ剣だな剣(苦笑)
さて、これはどうしたもんかねぇ・・・
またさっきの所まで取りに戻る、のか・・・? |
| |
| これからの事 |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/01 21:39:52 ] |
|---|
| | わたしの……考え……ですか………? あの……先生の……依頼って……森の調査…なのですよね………あの…狂った………精霊を…救う前に……ライニッツさんの……言うとおり……原因の……究明を…してみるのも…いいと……思うんです……… 原因が…わかって……解決される……事によって………精霊が…狂気から……解放される……可能性が…あるのならば………その方が……いいですし……
あの……ただ………もう一度………村の人達に……もう少し……待って…もらえるように………言った方が……いいかと……… それに………ジャスティさんの斧………あ……はい……『剣』ですね……あれの………事なんですが………
「最終的にはあれも回収するとして、ドリダスが昔冒険者をしているときに使っていた剣が納屋に合っただろう、あれを彼に貸してあげてはどうだ?」
先生………それは………思ったん……ですけど………あの……いまでも……使える品か………わからないん…です…… …………わたしが……物心……ついた…頃には………家の…納屋に……しまいっぱなし……ですから…… |
| |
| 再び村へ |
|---|
|
| ギグス [ 2002/01/15 4:59:13 ] |
|---|
| | (リーズの考えを聞き)
確かに一旦村の連中の所に行ったほうが良いかもしれんな。 それにジャスティの武器もあった方がいいしな。
しかし、リーズの先生は行かねえほうがいいと俺は思うんだが。 実際がどうであれ、先生は村の連中にはいい風には思われていねえ気がするんだよ。そんで村人の前に出て面倒な事になったら大変だろ? ああ、分かっている。先生が悪いわけじゃねえって事はな。
それから、ジャスティ良かったじゃねえか本物の剣が手に入るんだからよ。 まあ、戦士が武器を持ってなかったら話になんねえからな。
それにしても俺の大槌はどうやって持って来たんだい?結構な重さがあったろうに・・・って、俺の大槌は何処にあんだ?ねえみてえだな・・・(汗)
「すいません。ギグスさんを引きずってくるので精一杯だったんですよ。魔法も多用してしまったのでかなり疲れていましたし」
おいおい、ライニッツが謝る事じゃねえよ。元々俺が敵の魔法に掛かっちまったのが原因だしな(苦笑) 俺は大槌が無くても船上刀があるから何とかなる。気にすんなって。
(腰の船上刀に手を当て) またこいつの世話になりそうだな。頼むぜ。爺さん俺たちの仕事が上手く行く様に見守ってくれ・・・ってまだ死んでねえけど。
さてと、んじゃ村にでも向かうとするか・・・ |
| |
| 笑顔 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/16 0:51:14 ] |
|---|
| | あの場に剣(注:形状は斧)を忘れてくるだなんて……、何やってるんですか(嘆息)。 ……いや、私も人のことは言えた口では無いですけれど。
ふむ。使えるか否かは兎も角、一旦戻って、リーズさんのお父上の剣を探すしかないかな……? (裾を引っ張られているのに気付いて)……ん?何です、パム君?楽しそうににっこり笑って。 |
| |
| 哀の歌 |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/01/16 9:55:30 ] |
|---|
| | 素っ破抜かれて、あなただけに憑いて行く <>今日も吠える、戦う、振るう、そして捨てられる <>ほったかされて、火を被って <>投げ捨てられて でもジャスティ・ソードはあなたに従い尽くします <> <>ふ、ふぁ! ジャスティソード!! <>不意に頭を過ぎる白昼夢。いや、これは叫びだ! ジャスティソードが泣いているのだ! <>は、早く助けにいかねばならない。と、止めないで下さい皆さん! あいつは…俺の相棒なんです!! <>「最終的にはあれも回収するとして、ドリダスが昔冒険者をしているときに使っていた剣が納屋に合っただろう、あれを彼に貸してあげてはどうだ?」 <>む……剣。良い…。 <> <>力合わせて、戦って、捨てられて <>でもジャスティ・ソードはあなたに従い尽くします <>立ち向かってって、黙って、 <>捨てられて でもジャスティ・ソードは愛してくれとは言わないよ <> <>むはっ!駄目駄目駄目だーっ! <>ギ、ギグスさんも何てこと言うんですか!ジャスティ・ソードは剣ですよ、剣!本物は魂あってこそなんですよっ! <>すいません、皆さんを巻き込もうとは思っていません。あいつを…ジャスティ・ソードを救いに行くのは私一人でじゅうぶ……んぁ…パルム。その、手に持っているのは……か、返せーー!! <>あ、いや、失敬。コホン、有難うだな。うん、だからほら。早く渡さないか。哀しんでいるじゃないか。剣が。俺が。な?
|
| |
| オニモツ |
|---|
|
| パムル [ 2002/01/17 23:48:53 ] |
|---|
| | ギグスのおっちゃんに一頻ぷんすか言ったあとに(だってめちゃ怖やってんからにゅう) 皆が結構ムズカしい顔して話し始めてしもたんで、そこらへんうろうろしとったんやにゅう。 なんやぁ、邪魔できへんっぽかったからやにゅ。 それから、暫く。
「や?」
皆が歩き出してしまってから、オイラは大きな落し物に気がついたんやにゅ。 地べたにしゃがみこんで、つっついてみる。 どう見たって、パチモンにいちゃんの「じゃすてぃ・そーど(但し斧形態)」やった。
ちょっぴしづつ遠くに行きつつある皆と、地べたの「じゃっそ(但し斧形態)」 を見比べてちょっと悩み。やっぱ、持ってったげなあかんやんかにゅ? でもなぁ、オイラ、絵筆より重たい物ってあんまし持てへんねやにゅう。 しょーがないから、ずるずる頭の方を引きずって行くことにしたんやけど ちょっと傷とかいったかもしれへんねやにゅ。 でも、忘れモン兄ちゃんが悪いんやからオイラ的には問題無し。
しばらくしていっちゃん後ろに追いついたオイラは、 落し物騒動がそろそろ深刻化し始めているのを聞きつつ、ココゾとばかりに ライニッツ兄ちゃんの袖を引っ張ってみる。
「ん?何です、パム君?楽しそうににっこり笑って・・・」
そいって、ライニッツ兄ちゃんが振り向いた時と、殆ど同時やった。
「その、手に持っているのは……か、返せーー!!」
「じゃっそ(但し斧形態)」の持ち主、パチモン兄ちゃんの方もスンゴイ勢いで迫ってきた もんやから、オイラ、仰天して後ろ向いて逃げたんやにゅ。ちなみに、オイラの逃げ足は フツーの時の3倍くらい早いんやにゅ。
取り合えず、「じゃっそ(但し斧形態)」はパチモン兄ちゃんのトコに返してあげたんやけど。
「嗚呼ッ!”ジャスティ・ソード”!!こ、こんなに、傷ついて! すまない、俺が、俺が手放したばっかりに。二度とお前を手放したりするもんか!」
なんや、兄ちゃんの男泣きが聞こえたり回りの皆が思わず笑いを押し殺したりしてるのも 見えたりしたけど。 一件落着やから良かったよね?
「なぁ、今からってどっちいくんやにゅ?」
オイラの言葉に、ライニッツ兄ちゃんとギグスのおっちゃんの笑い顔が 途端に苦笑に変わってった。 |
| |
| 苦笑……してて良いのだろうか。 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/27 0:24:34 ] |
|---|
| | 草原妖精の脚力にしては、逃げる速度が遅いと思ったら……。 まさか持ってきていたとは。
良かったですね、ジャスティ君? パム君にきちんとお礼を言った方がいいですよ、騎士として、礼儀を重んずるのであればね。
しかし、この期に至るまで気付かないとは……。 私達の方まで注意が散漫だったのでしょうね。でなければ、こんな小さなパム君が、こんな重い『斧』を引きずっていた事など、とうに気付いていたでしょうから。 ……はいはい、剣ですね、ええ、解ってますよ、はい。
これで村まで戻る必要はなくなりましたか。そう言う事なんですよ?パム君?(苦笑) |
| |
| 行動再開 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/01/27 0:26:56 ] |
|---|
| | また狂える精霊に襲われては堪らないから……。 その場所を大きく迂回し、問題のありそうなところを虱潰しにしてみようと言う事で、早速行動を開始した。
取り敢えず、崖に掘られた洞穴が、何とか、目視出来る所まで来たのだけれど。 ……疲れた。幸い、狂える精霊には出会わなかったのに。
なのに。
…………はぁ……………全く。ねぇ?(横目で見る) |
| |
| 潜入前に一休み |
|---|
|
| リーズ [ 2002/01/30 18:46:55 ] |
|---|
| | 目的の…場所を……目の前にして………私達は……少し…休む事に……しました。 迂回を…した事から……多少の疲労は……覚悟して…いましたが……これは…なんと言うか………精神的……疲労ですね……(溜息)
……元気…なのは………パムルさんと…ジャスティさん……ぐらい……
いえ……ジャスティさんの…場合は……元気と…言うよりは……迂回をすると……言う行為に………不満をもって……おいでのようで………
仕方が……ないじゃ……ないですか……正々堂々…戦って……勝てなかったの……ですから……
それに………原因の究明が………最初の目的……なんですし……ね? |
| |
| 不安を拭い |
|---|
|
| ギグス [ 2002/02/07 5:30:07 ] |
|---|
| | ちっ。嫌な記憶がよみがえって来ちまったな。
洞窟・・・しかもどうやらライニッツの見たところでは人工的な手が加えられてるらしい。
んでもって仮とはいえ俺が頭・・・。
この前のときとかなり似ていやがるな。
「ん?ギグスのおっちゃんどうかしたんかにゅ?ひょっとして財布が不安なのかにゅ?」
ちっ。パムルは相変わらずあっけらかんとしていやがるな(苦笑) もっともそれこそが草原妖精の突出した所かもしんねえな。
それにそんなに不安な顔してたか俺は。相変わらず顔に出てるらしいな(苦笑) 少しはパムルを見習わんといかんかもしれんな。
そうだな、洞窟に入っていくとしてもこの前とは目的がちげぇ。それに例え同じだったとしてもこの前の時の繰り返しにはぜってえしねぇ。
この前とはメンバーもちげぇしな。よっく考えて見たら前とはちげぇと頃もあるじゃねえか。
似てはいるが違う。そうだなそうだよ。な〜に俺は不安になってたんだぁ?
「パムル。あんがとよ」
「ん?俺なんかしたにゅか???」
ああ、オメエさんのおかげで不安が拭えたんだよ。くっく。不思議そうな顔で見ていやがんな(笑) もっともだからって俺の財布はやんねえけどな(笑)
さ〜てんじゃ一休みしたら洞窟に潜入だな。 |
| |
| 泥溜り |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/02/14 23:01:13 ] |
|---|
| | かつて鉱山だったという山手。 だがしかし、そこはすでに数十年前に放棄された場所であった。 良い。なんというシチュエーション。隠された謎、解き放たれぬ緊張、溢れ出す勇気! すでに幾つかのめぼしい場所を回ったが何も見つからなかった。 幸いと言うべきかれでぃからの襲撃はなく…いやいや、私は勿論恐れてなどいない。そう!悪女とは言えれでぃと剣(注:形状は斧)を交えるなど、やはり好まざるべき事なのだ!戦わずにすませられるのであれば、それに越した事は無い。そうとも、これは逃げでは無い!敵に背を向けた訳では無いのだ!嗚呼、紺碧の勇者アスモーよ!俺は貴方の言い付けには反しておりませんよ!!
気が付くと皆より置いてきぼりを食っていた。どうやら悦に入り過ぎていたらしい。ジャスティ、一生の不覚。急いで追いかけていると、泥溜りというか、泥粒というかとにかくそんな感じのへんてこな物体が落ちていた。ううむ、なんだこれは… 剣(注:形状は斧)で突ついてみる。柔らかい…?? 「すいません、皆さん!なんか泥が有りますよー」 戦士の勘が告げる。これはただの泥では無い!そう、事件の予感だ!! |
| |
| 泥、そして… |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/03/08 1:42:52 ] |
|---|
| | ジャスティ君が何かを言っているな。……え?泥ですか? こんな森の奥では、水捌けが悪いのは当然では……って、引っ張らないでくださいよ! (先行している、ジャスティ以外の皆に向かって)皆さん!ちょっと待っててください!……あ、皆さんもついて来てくれますか。それはそれは。 ……全く。君は元気ですね。私など正直なところ、辟易してきているというのに。その元気は一体何処から来るのか……。あ、此処ですか。では調べてみましょうかね。 確かに……泥ですね。でも少し変だ。泥溜りだというのに、ある一定容量以内の泥が複数集合しているかのよう……。なんでしょうかね?これは。気にかけておくべきなのかな? でも、泥溜りなんて他の所にもありましたし、やはり別段気にしなくて良いのではないですか? あ、そうそう。泥といえば以前読んだ英雄詩ものの書物の中に、「泥被り」なんて言われた方が居たと言うものがありまして。生き様とかが結構良い感じなんですよ。ジャスティ君こういうのは興味有りません?………………って、如何しました?私の顔に何かついてます? ……何か……嫌な感じがするのは私だけでしょうかね……?もしや……(恐る恐る振り返る)…………………うげぇ……。 |
| |
| 不純な決断 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/03/21 0:28:15 ] |
|---|
| | ……よりにもよって、こんな場所で出ますかい(汗) 長い緑の髪が全身を包んでいる、女性の姿。宙に浮いており、存在しているのかどうか解らない気持ちにさせる半透明の体。精霊の固体識別など出来る訳ではないが、昨日遭遇した奴だろう……多分。最初に会った時より透明感が増して見えるのは、昨夜に与えたダメージがでかいからだろうか。
また逃げようか?その方が無難な様に思う。簡単に勝てる相手でも無かろうし。
いや、奴にも昨晩与えたダメージが残っているはずだ。アレだけ魔法を射ち込んだのだし。もう一押しなのでは……?
二つの考えが脳裏をよぎる。相手は未だこちらに気づいていない様だ。皆も奴の存在には気付いたらしく、自分に視線を寄越してくる。決断しなきゃいけないか……。さて。 ……………………………………………………………………………………………………………………………!! ふと、出発前に師のかけてくれた言葉が思い出された。
「休暇の期日以内に必ず戻ってくる事だ。でなくば…………(にやり)」
……ええと(汗)。急いで戻ったとして此処からオランまで3日。休暇の期日はあと4日弱。時間無いじゃないか…………。これから逃亡、調査、原因の究明、対処までやってたらとても間に合わない!…………やるしか……ない!!
「(抑えた声で)皆さん。あいつを……倒しましょう。あいつが元凶なんです。手負いの今ならやれない事は無いはずです……」 |
| |
| 闘いの火蓋は斬って落とされた |
|---|
|
| ジャスティ・ブレナン [ 2002/03/23 2:27:31 ] |
|---|
| | 怪しげな泥を調べようと思った瞬間、れでぃは現れた。 余りにも唐突だった為、反応が遅れる。 だが、ギグス殿、ライニッツさんの御二人はすかさずそれに反応した。 あとは、えーとりあえず名前を忘れたのだけれども先生も一緒に反応する。 なんだか訳のわからに言語を発するライニッツさんと先生に、ギグス殿は鉄柵を折って作った槍…あれ?大槌は…あ、忘れたのだった。とりあえずそれを構えて急いで突撃する。 そうだジャスティ、なにを惚けている。準騎士ジャスティ・ブレナンよ、今こそ勝利の時、驚天動地の活躍を見せる時ではないか。 出遅れはしたものの甦った愛剣ジャスティ・ソード(注:形状は斧)を真正面へ構え、腰を落とすと洞窟の中から盛り上がり、わずかに姿を見せる樹の根より姿を見せるれでぃへと斬りかかった。 |
| |
| 攻撃は当ったが |
|---|
|
| ギグス [ 2002/03/24 16:38:03 ] |
|---|
| | 緑の嬢ちゃん・・・また出て来やがった。しかもこんな所でだ。
とりあえず、先に殴った方が有利だと海賊時代から何度も戦って体が記憶していた俺は速攻で殴りかかろうとした。しかし今もっているのはさっき泥を調べるために使おうとしていた鉄柵を折ったもんだ。どうする船上刀に持ち替えるか?いや、そんな時間はねえ。こいつだって槍の代わりに位はなるじゃねえか。 「おおおおっ!!」 っておい、槍(鉄柵)がせっかく当ったのに何だかわかんねえけど手ごたえがねえ・・・ 同じようにジャスティが斧――あいついわく剣だが――で斬りかかったが手ごたえがねえみてえだ。変な顔してやがる。顔を見合わせるがジャスティもどうしたらいいかわからんみてぇだ。 ちぃっ!!しかし俺にはライニッツと違って殴る事しかできねえ。ここはライニッツがなんかいい策を出してくれる事を期待しつつ槍(鉄柵)で攻撃するしかねえな。 |
| |
| 結末 |
|---|
|
| ライニッツ [ 2002/04/26 12:22:58 ] |
|---|
| | 断末魔(と呼ぶに値したかどうか)を発しながら、狂える森精霊は虚空に溶け……そして消えた。
状況はそれほど悪くは無かった。ギグスさんに得物が無いけれど、我々は消耗していない。……少なくとも相手方の狂える森精霊よりは。 楽に勝てると言うわけではなかっただろう。しかし、決死の覚悟で向かえば勝てないわけではない。そう言う、そう思った状況だった。 以前の戦いを見る限り、戦士として最も腕の立つであろうギグスさんの太刀筋(槌なのだから槌筋?いた、そんなのは些細な事だ。深く考える必要はない)ですら、完全に相手の体を完全に捕らえているとは言い切れなかった。だから、良心が咎めたが彼等には盾になってもらう事にした。そしてその隙に我々魔法使いが仕留めるのだ。 助かったのはギグスさんが直ぐに私の意図を察してくれた事である。いや、察してくれたと言うよりは自分に策があることを期待し、精霊の気を惹きつけてくれただけであろう。しかし、それだけでも充分有難かった。 私の杖から光の矢が。リーズさんの手に動きに導かれる様にしてパム君の持つ松明から(私の気付かぬ内に、何時の間にか用意してくれていたのである)炎の礫が。フェルナスさんの手からは不規則な軌道を持って光球が。其々が狂える精霊の生命を、存在を蝕んでいった。学院に於いては禁忌とまでは言わないが、魔術の使用は自粛すべきであると理解しているはずであるのに、この場に於いては躊躇が無くなってはいないものの、魔術の使用に懐疑的ではない自分が居る。それが酷く心に引っかかった。
精霊を排除した後、私はこの場所が昨夜精霊と遭遇した場所から、余り離れていない事に気がついた。 それはパム君が辺りをうろついていた際に、昨夜置き去りにされたギグスさんの大槌を発見したからだ。 危険は一応去ったものの、原因の究明が出来ていない。そう思ったが、手持ちの糧食は尽き、先の戦闘で皆も一概に消耗している。一度引く事が賢明であると思え、皆もそれに賛同してくれた。全員でフェルナスさんの家に引き返す事にした。 その夜、気になったのでフェルナスさんと共に当該地域を調べてみたが見た目には異常が無かったのは勿論、狂える精霊はおろか、精霊力の異常すら感じられなかったと言う。ジャスティ君が見つけた泥のようなものが、広範囲に広がって居たと言うこと以外にさしたる変化は無かった。そしてその泥にも異常は無く、ただの泥である事も確認した。 原因の究明は出来なかったが、取り敢えず危機は去ったとフェルナスさんは判断し、私達の拘束は解除された。尤も、また何かあれば付き合って貰うという一言を忘れはしなかったが、私達は依頼を完了し、オランへの帰途についたのである。 |
| |
| 終了のお知らせ |
|---|
|
| ― [ 2002/05/08 20:08:19 ] |
|---|
| | 先のレスを持ちまして、このスレッドは終了致します。 以上、報告でありました。 |
| |
| (無題) |
|---|
|
| 管理代行 [ 2004/11/27 4:11:31 ] |
|---|
| | このイベントは既に終了しています。 |
| |
|
|---|