| 名前盗人或いはもう一人の「音無し」 |
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| ぺてん師ヴィッツ [ 2002/12/10 18:01:47 ] |
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| | 貴族に成り済ますのは思ったより簡単であった。それなりの服装をし、もっともらしい名前と仕草だけで 誰も不審がらない。旅役者の頃に培った経験のお陰だろうか。どこぞの屋敷の立食パーティーに堂々と 入り込んでみたが、意外にも咎められなかった。つまらん。貴族というヤツは身分にこだわるクセに、 今しゃべっている相手が同類かどうかもわからんらしい。最初は面白かったが、だんだんと飽きてしまった。
・・・手に汗握るスリリングな日々を送ってみたいものだ。
商人に化けてみたこともある。衛視になってみたこともある。女装なんか何回もやった。立ちションで発覚したのは 一回だけだ。このへんのネタも飽きたな。
・・・大盗賊、いや怪盗紳士なんてどうだろう。世間をアッと言わせてやりたい。犯罪史上に名前が残るかもしれんな。 神出鬼没、正体不明の怪紳士様だ。クックックッ・・・そうと決まったら善(←口出し不可)は急げだ。 おっと、イカン。怪盗紳士たるものおいそれと名を名乗ってはならんのだ。通り名とかいうヤツが必要だな。 しかしどういった名が適切なのやら・・・。そうだ、いつだったか酒場で小耳にはさんだアレを使ってやれ。
響きもよろしく、影のように闇に蠢く謎の人物にピッタリのあの名前を・・・。 |
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| そして本人。 |
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| ラス [ 2002/12/10 23:45:57 ] |
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| | 確かに気に入ってねぇ2つ名だ。 まだ西にいた頃についた2つ名。 それも、“片手間”を揶揄して、周りが勝手に付けた2つ名。 だいたいが、本業とは思っちゃいねぇモンに、偉そうな2つ名なんぞいらねぇ。 そう思ってるのは本当だ。
ただし。どっかのクソ馬鹿野郎が騙ってるとなっちゃそうも言ってられねぇ。 酒場でニィノに描かせた“音無し”の似顔絵。 こんな、口に花くわえたマヌケが俺と同じ2つ名だって? しかも勝手に『弟子』だなんて名乗ってるって?
盗賊稼業で、たかだか俺程度の腕の奴が弟子なんざいるわけもない。 そんなことにすら気づかない阿呆か。だとしたら余計に、ムカつく。
……そうか、弟子か。 弟子なら、『師匠』に見せてもらおうじゃねえか。その逃げ足を。 どこまで逃げ切れるもんだかな。
(そして昼から夕刻にかけて。探そうとして人ごみに挫折)
…………ええぃ! こうなったら!!(決意) |
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| 参照 |
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| (ラスPL) [ 2002/12/12 23:47:08 ] |
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| | (PL:伝言板に似顔絵添付ということで書き込んであります) |
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| 騒動の顛末? |
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| ラス [ 2002/12/17 23:41:45 ] |
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| | パチモンの話を聞いてから6日目。 手元には幾つかのネタが集まった。その中には奴の良く行く場所も。 ……ということで。
狙った場所で張り込んで、なんだよガセならあの情報屋もシメてやると思った頃に。 のこのこと現れたのは“音無し”2号。 捕まえようと思った矢先に、邪魔が入る。振り向けば、そこには同族の魔術師(バウマー(バウマーの宿帳参照))。 その邪魔のせいで、偽者には逃げられる。 ネタは本当だったから、情報屋に八つ当たりをするわけにもいかない。 だとしたら、この不機嫌を持っていく先は……と、魔術師を睨みつけたところ、使い魔の視線で見ていたらしい、偽者の行き先を教えてくれた。 その情報を、値切らず即買いで、裏道通ってそのまま踏み込み。
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……よーう。探したぜ、“音無し”(にっこり)。 まぁ、そうびくつかずに話をしようじゃねえか、穏便に。
おまえ、アレだってな。“音無し”だってな。 ってぇことは、当然、由来くらい知ってるだろ? 自分の二つ名だもんなぁ? 精霊魔法の使える盗賊? ああ〜……惜しい! ちょっと違うんだな。
もとは10年以上も前さ。盗賊ギルドにゃ属していても、まだまだ駆け出しだった。 とは言え、精霊魔法の腕はそこそこだった。 ってなことから陰口だよ。精霊魔法の力を借りてやっと一人前に見せてるだけの男ってな。 姿も消せて音も消せて……だったら、盗賊の技術なんかなくてもいいだろってな。
いや、さすがに10年も経ちゃ、俺も成長したさ。盗賊の技だって一人前にゃなってる。 そこで……どうよ。……どれがいい?(笑) 1番、盗賊の技でケリをつける。あ、これはもちろん、危ないよな。このダガー切れ味良くて。 2番、精霊魔法でケリをつける。これもあまりオススメしないな。俺、最近は制御効かなくて。ついうっかり殺しそうだし。 3番、それ以外。
…………即答すんなよ。もう少し迷ったほうが、その時間も楽しめるじゃねえか。無粋な奴だぜ。
(と言うことで、翌日の早朝。ハザードにかかる南大橋から、裸にブーツだけを履いた格好で吊される男が1人)
落ちないようにがんばれよ。……あ。そだ。サービスな。2番もつけといてやる。 (“水上歩行”の魔法をかけて) 1時間以内に落ちれば、おまえは「川に落ちて骨を折った男」だ。明日から笑い者。 1時間以上経ってから落ちれば、おまえはこの季節に裸で寒中水泳。明日から風邪っぴき。凍死しなきゃな。 ──ま、がんばれ(あっさり)。 |
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| (無題) |
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| 管理代行 [ 2004/11/27 4:28:56 ] |
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| | このイベントは既に終了しています。 |
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