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廃屋調査
ティア [ 2001/09/25 16:11:31 ]
 今日は朝から常闇通りにある廃屋調査。……何かあれば解決せよとのおまけ付き。
まぁこれは、あの幽霊の噂があるからなんでしょうけど。
依頼人兼斡旋人のラーディア叔父様が、途中から難癖付け始めたから少し遅れてしまった。
……やるなら長引かせるなって言ったのは、どこのどなた何だか(溜息)。

廃屋の扉を開けると、室内に籠もっていた空気が押し出されてくる。
調査がしやすいように日がある時を選んだのだけど、窓という窓は殆ど打ち付けられ(壊れている所もあったけど)、光源と言えば隙間から漏れてくる光のみ。
流石に心許ないので松明を使用することに。
今回のメンバーは、私とヤンとザードに、アーカイルとリーン。
そしてもう一人。
マリアの紹介で、昨夜ギリギリに参加決定となった、マーファ神官のアルメニア。
今朝初めて会ったけど、……なんかマリアの言う通り、おとなしくて、ドジな人。
ここに来るまでに転んだらしく、額が少し赤くなっていたわ。

調査は簡単。老朽具合、破損個所を隅から隅まで調べると言うもの。
表からは分からなかったけど……そこそこ広いのね、この家。
二組ずつに分かれて調査をしていた時、奥の部屋からヤンとアルメニアの悲鳴が聞こえてきた。
急いで全員が駆けつけてみると、部屋の中央にぽっかりと穴が空いている。どうやら、床板が腐っていたみたいね。
穴を覗き込むけど、暗くてよく分からない。
「ねぇ! ヤン、アルメニア、大丈夫!?」
一拍置いて呼びかけに答えた声は元気そう。よかった、無事みたい。
……え? 何か、見つけたの?
 
Dungeons&・・・〜廃屋地下〜
ヤン [ 2001/09/25 21:39:27 ]
 っ痛ー。油断してました。床が腐ってるのはわかってたんですがねぇ。
まさか、一階から落ちるハメになるとは思いませんでした。

地下室。
こんな家に地下室があるとはね。
?横でアルメニアさんが変な仕草を・・・ああ、そうか。あなたには見えないんでした。でも、僕でも見づらいな・・・この暗さじゃ。・・・なんだこれ?
鉄の・・・棒?
!!これ、鉄格子じゃないか!じゃぁここは地下牢?普通の民家だったんじゃなかったのか?何でこんなものが民家に?

あ、皆さん、丁度いいところに。いえ、二人とも無事です。それよりも、面白いもの、見つけましたよ・・・。
 
地下室にて
ティア [ 2001/09/26 23:16:02 ]
 下に落ちたヤン達が何やらちょっと騒いでいる。
……地下牢ですって? たかが民家に?
「……地下室があるというのなら、どこかに入り口があるはずだろう……」
同様に下を覗き込みながら、アーカイルがいつもの口調で言う。
「リーン、ザード、何か見つけなかった?」
振り返った私に、ザードは待ってましたというような笑みを浮かべ、
「向こうの部屋の床がちょっと変だったんですよぉ。おそらく、そこじゃないですかねぇ」

地下室へ続く隠し扉をを見つけたのはいいものの、誰も鍵を開けられる者がいなかった為に、錠前を破壊して階段を下りる。
……これは非常事態だったって事で。いいわよね、うん。
「何だか、嫌な空気だな」
気になるのか、リーンが顔をしかめながら呟く。
床一枚隔てただけなので湿っぽさは殆どないが、やっぱり空気が重い気がする。地下牢なんてものがある所為なのかしら。
「ああ、皆さん」
比較的短い通路を進むと、ヤンとアルメニアが安堵の表情で私達を迎えた。しかし、すぐに戸惑いの表情で奥を――鉄格子を見やる。
松明に照らされて、そこの住人の姿が浮かび上がる。
男と、女の骸。ミイラの性別が判断できるわけではないけど、身にまとっている服装から、おそらく間違いはないでしょうね。
全員が言葉もなしに黙っている。

その時、首筋に冷たい何かが触れた。
 
地下室にて
ザード [ 2001/09/27 3:14:33 ]
  うーん、こんな風になってたんですねぇ。
 ミイラなんて見るのはじめてですけど…ミイラってこんな風になってるんですねぇ。思わず無言で観察しちゃいましたよ。
 
 後ろでティアさんの悲鳴。振り向けば、そこにぼろぼろの服を着た青白い肌の男。
 どう考えてもまともな人間じゃなさそーですねぇ。
 神官さんに任せましょうかねぇ。敵対心があるのならとっとと倒しちゃった方が楽ですしねぇ。
 ま、友好的でも排除しますが。
 
・・・・幽霊?
アーカイル [ 2001/09/27 17:41:22 ]
 ・・・・廃屋の地下で、ティア嬢の突然の悲鳴。
振り向いた私たちは、青白い人影を見た。
・・・どう見ても普通の人間ではないな。
・・・生命の精霊が、負の方へと働いている。
・・・確実に、幽霊や亡霊と言った類であろう。
・・・闇の精霊にでも力を借りれば、直ぐに退治できそうだが・・・
・・・・・さて、どうした物か・・・
人とは、何故此れほどまで幽霊を恐れるのだろうか。
・・・まともな判断が出来そうなのは、落ち着き払っているザードと私くらいなものか・・・・・
・・・勝手に行動するわけにもいかぬし・・・困った物だ。
 
ヒトの欲っするもの〜地下牢の幽霊〜
ヤン [ 2001/09/27 22:23:55 ]
 うあああ!!ゆ、幽霊だ。幽霊だよ!?
気がつくと僕は、無言で座り込んでいた。足が震えている。
周りの仲間は僕ほど動転していないようだ。ザードに至っては、いつもと変わらず笑みさえ浮かべている。な、なんなんだ?この人たちは。
何かしゃべらなきゃ。そう思って声を絞り出す。


「こ、ここここんにちは。」


馬鹿か?馬鹿なのか?僕は。どこの誰が、幽霊に挨拶するんだよ。
そ、そうだ。シェイド。シェイドにたのめば、どうにかなるかも。
僕が召喚の言葉を上げようとした瞬間。

「今は・・・昼なのか?」

唖然とする僕に向かって、か細い声で幽霊は続けた。

「太陽が・・・見たい・・・」

男の横に女の人影が浮かんだ。

「お日様が・・・みたいの」

太陽が・・・太陽が・・
言いながら人影は増えていく。

足の震えは、なぜか止まっていた。
 
幽霊さんと
アルメニア [ 2001/09/29 2:43:21 ]
 穴から落ちて暫しして、目が暗闇に慣れるとティアさん達が降りて来ていました。
怪我?
えぇ、大丈夫です。痛いです。(滅)
そう話していると背後からヒヤリとしたものが…。
振り返ると、そこに幽霊さんがいらっしゃいました。

………。
…まぁ、驚いて少し硬直してしまいました。
いらっしゃるのなら前から出て来てもらえませんと、私、すぐ驚いてしまうんで。
あの、ヤンさん…。震えているようですけど…。
寒いんですか?
…実を言うと、私も少し寒いです。
つい最近まで暑い日が続いていたのが嘘のように……

…あら、そうでした。幽霊さんがいるのを忘れていました。
太陽…?…お日様が見たいのですか?
そうですよね。
お日様の下ならば温かくて、お昼寝すると気持ち良いですし、健康にも……

…ごめんなさい、また脱線してしまいました。
「あの……。太陽が見たいのならお外へ出れば見えますよ?
 今しがた私達があけてしまった天井の穴とか、
 ティアさん達が降りてきた階段とかから、出られますでしょう?」
…説得は無駄かもしれませんけど、力ずくで何とかするのは私は嫌ですもの。
 
死人たち
ザード [ 2001/10/05 0:12:23 ]
  太陽が見たい…ですか。
 残念ながらそれはできないと思いますけどね。
 死人たちが外に出たらそれだけで外が騒ぎになりますし。
 で、これを言った場合、襲われる可能性もあるとして。
 
 一度、パーティのみんなを集めて小声で以上のことを話す。
「で、それを踏まえると…一度帰って戦う準備と作戦を立てた方がいいと思いますが。
 どうします?」